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著者 鵜飼有志 イラスト ねこめたる

私は、誰だ?
殺人ゲームの1つの結末を迎える
デスゲーム物語、第10巻。

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

九十三回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉。クルーズ船を舞台とするそれは、あの〈キャンドルウッズ〉をも上回る、運営史上最大の参加人数を記録するものであり、現役プレイヤーのほとんど全員に招待が送られた。慣れない肉体にもどかしさを感じつつもゲームを進める私・幽鬼の前に立ちはだかるのは、宿敵たる〈密会〉の面々、そして、およそ最も想像したくない組み合わせ、藍里と真熊の二人組であった。まんまとやられて300人以上の〈敵〉に囲まれ孤立無援となる私だったが、しかしその一方で、心のほうはひどく冷え切っていた……。潮風にセーラーをたなびかせながら、私たちは、死亡遊戯で飯を食う。

(MF文庫J公式サイトより)

感想


前巻(9巻)のお話

前回の感想はこちらから

登場人物をまとめたりもしているので、よかったらこちらも見てみてくださいね!



試し読みまでのお話

近々行われる大規模ゲームに向け戦力を整える〈密会〉。一方、肉体を失った幽鬼は、挑むにつれて、身体を失い、保管していた衣装を捨てることに決め――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



ジャンボリーシップ

さて今回は壊れる幽鬼と死亡遊戯な回でした!


前回、物部にやられ、手足を義体化することになってしまった幽鬼。義体化してもプレイヤーとしての調子は戻らず、ダメージを負いながら90回目のゲームに生還した幽鬼は、今まで取っていた衣装と、セーラー服をすべて捨ててしまいます。


捨てちまうか
(55ページ 引用)


まさかこんなことを言うなんて思いませんでしたよ! 1巻で99回生き延びるためにしなければいけないことの1つとして、学校に行くことにして、クローゼットに衣装を全部かけていたわけですけど、それを90回の大台で捨ててしまった。


98回クリアで捨てるわけでもなく90回。今回、幽鬼は何度もどうしちまったんだ? と自問する場面があるんだけど、もうすでに現実にはいなくなっているようで、殺人ゲームの中に取り込まれているようで、序盤から今回で死なないよね? って、不穏でしたよ。


「さあ、みなさん! 仕事ですよ!」
(92ページ 引用)


さて、始まってしまった93回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉。前巻から明かされていましたけど、〈密会〉の重鎮メンバーと藍里、真熊は、敵側〈サバイバー〉陣営での参加です! 他のキャラも出てくるかと思ったけど、そんなに出てきませんでしたね。亡くなったのかな?


そんなわけで始まってしまったんですけど、幽鬼たち〈キラー〉陣営はすぐに壊滅してしまいます。しかし幽鬼の死体だけは見つからず、ゲームが終わっていなかったんです。幽鬼が生きている、そう決めた〈密会〉たちは捜索隊を組んで、探すことにするんですよね!


伽羅色の神の娘を、脳裏に浮かべる。
(178ページ 引用)


今回の〈ジャンボリーシップ〉、いつもと違ってほぼ幽鬼視点じゃないんですけど、90回に達してしまった幽鬼の凶器さを見せつけられましたよ! それも、藍里がこう思っちゃうくらい、幽鬼がしなくてもいい残虐な殺し方をするんですよね…。


今までの幽鬼だったらこんなことはしていないでしょ! 見てないだけかもしれないけど! 幽鬼はどうしたんだ、憑かれたのかと思わないではいられませんでしたよ。さてさて、幽鬼を見つけた密会。ここから現役最古参の生きるためのゲームが始まってしまいます


「私は生きる。あくまでもそのために動いている」
(194ページ 引用)


ここからはネタバレすぎるので言わないけど、〈密会〉メンバー視点で描かれる、壊れてしまった、いや、生きるために戦うプレイヤーとして完成してしまった幽鬼の凶器的なまでのプレイを見せつけられましたね。


クリアのため以外で残虐な殺し方をしたり、死体に笑みをこぼしたりも、絶対してなかったと思うんですよ!(全部のゲームを見てるわけじゃないから、分からないけど!〈2回目〉) 読んだゲームだったら絶対してなかった。


諦めているのではない。満足してしまっているのだ、自分は。
(236ページ 引用)


何があったの?って、何度も思わされるほど、淡々とクリアに向け、行動してしまう幽鬼の怖さがありましたね。そして〈密会〉。これは無理だよね…。尸狼たちの行動は間違っていない部分もあったと思うんですよ。でも、経験値とか諸々が足りていなかった。


このままゲームを続けていても、自分はあのように離れないだろう、と思う。
(235ページ 引用)


藍里ごと打てなかったのもそうだけど、壊れていなすぎた気がするんですよね。どうなんでしょ? 最後に藍里。ほんとにこれは何回も言うけど、「もう金輪際関わりたくない」って言っていた子はどこに行っちゃったのよ。


映画でも活躍しちゃうけど、私は幽鬼よりもこの子が怖い! でも好きなキャラは?と聞かれたら藍里って答えるくらいには好きなんですよね…。という話は置いといて、幽鬼とは違った戦い方をしてしまった彼女のゲームの最後。

99回に行く前に戦えてよかったんじゃないかなと、心から思いましたね。もう少し見ていたかった気持ちもありますが…。さて、次回が最終巻になるのかな? この物語がどんな結末を迎えるのか、想像がつきません。11巻、非常に楽しみですね!


以上、ラノ感でした!