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著者 二月公 イラスト さばみぞれ

ここは、たったひとりの世界なの
夕暮夕陽がワンマンライブ!?
ソロライブで恐怖が迫る
声優ラジオの青春エンタメ第14巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

アイドル声優活動をしながらも、演技派声優として評価されていく歌種やすみ。彼女に対抗すべく、マネージャーの成瀬から『歌姫』を目指そうと言われた夕陽はソロライブに挑戦することに!「ワンマンライブ、頑張ろう! 全員で夕陽ちゃんを全力でフォローするし、力いっぱい担いでいくから!」ライブの成功に必要なのは、乙女のような憧れの存在としてのオーラ? それとも、由美子のようなファンへの愛嬌? アイドルの分野でも誰にも負けたくない夕陽に、ファンを魅了する専門家、後輩声優のモコは告げる。「たぶん、失敗します。――夕暮夕陽は、アイドル声優ではないから」あの日の自分と向き合う、青春声優ストーリー・第14弾!

(電撃文庫公式サイトより)

感想


前巻(13巻)のお話

前回の感想はこちらから(後日更新予定です)

登場人物をまとめたりもしているので、よかったらこちらも見てみてくださいね!




試し読みまでのお話

カラメルへの移籍を断ったやすみ! やすみが成長していく中、ワンマンライブが決まった夕陽は本番前に焦っていて――というのが試し読みまでのお話。


ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



過去の自分

さて今回はアイドル声優と過去と歌姫な回でした!


ワンマンライブが決まった夕陽! 配信に雑誌の表紙に、めくるちゃんとのラジオと、プリティアから声優として躍進していたやすみに対して、夕陽はライブが迫る中、不調が続いていました。夕陽のことについていろいろ言いたいけど、まず言わせて!


めくるちゃんとやすみのラジオってOKだったの!? いや、ファンとアイドルなわけじゃないですか。(他の声優も好きなのは分かってますよ⁉) ティアラのときやゲストの時は裏での思惑もあるよなと思って読んでて、私は2人でのラジオ番組はNGだと思ってたんですよ。


「まぁ……。三十分間ずっとやすやすと話せるわけだから、めちゃ長いお話し会みたいなもんか? それが毎週って考えると、めくるちゃんがワクワクしちゃうのも無理ないのかも」
(55ページ 引用)


でも、始まっちゃったよ! 2人のラジオ番組! やすみがこう言っているけどさ…。めくるちゃん大丈夫これ? 毎週ですよ? 持つのかなぁ…。と、そんなラジオ番組のことは置いといて、めくるちゃんも主人公の役を勝ち取ったみたい


あれだけ自分はなれないと言っていた中の決定。7巻のときからは想像つかないよね。67ページに小さく笑うめくるちゃんの挿絵があるんだけどさ。すごく喜ぶわけでもなく、「わたし、なれたんだ」っていうような、現実が見えて幸せが少しずつ溢れてきているような笑顔が素敵なんですよ!!


「なぜ、なんでしょう。なぜ、わたしはここまで……」
(114ページ 引用)


さて、めくるちゃんのことはここまでにして、アイドル声優としてのワンマンライブを前に心の中で引っかかるものが夕陽。そんな夕陽は乙女のライブを見て、乙女の前で言葉にして、自分が不安だった、怖かったことに気づきます


夕陽にとってワンマンは初めての事。今までは隣にやすみもいたけれど、今回は違うんですよね。だからこそ、重くのしかかって、いつもと違う行動を取っちゃったりする。失敗したらなんて焦る気持ちは分かるけれど、いつもの夕陽で臨んで欲しいよ。


「わかってないなら、教えてあげます。だって、夕暮さんは。夕暮夕陽は。アイドル声優なんて、やりたくない、って思っていたでしょう?」
(206ページ 引用)


さてさて、綿菓子さんからアイドル声優ではないから失敗すると言われた夕陽。温泉旅館で特典映像を撮り終える中、夕陽は綿菓子さんに裏営業疑惑のことまで持ち出され、不安に駆られてしまいます。


ここからはネタバレすぎるので言わないけど、過去の自分とどう向き合うか、でしたね。アイドル声優をやりたくなかった、裏営業疑惑もあった。それでもアイドル声優として、ワンマンをやる。ファンに今の自分は受け入れられるのか。後悔したくない。


「……悔しい……。悔しい……っ! こんな、情けない結果で終わるなんて……。悔しくて、悔しくて、堪らない……っ!」
(313ページ 引用)


近くにファンでもあり先輩でもある人はいた、話も聞いてもらった。イベントにはちゃんとファンは来てくれた。ライバルにも今を話した。それでも、それだからこそ、苦しんで、苦しんでしまったが故の乙女の事件を思い起こさせる結末は、舞台の後でライバルにこぼす彼女の破裂しそうな想いが伝わってきて、胸を打ちました。


悔いは残ったけれど、少しだけ彼女の救いがあったとすれば、ラジオにも手紙を送ってくれる、ライブを応援してくれた、感動したファンはちゃんといたってことでしょうか。やすみは主演になれなかった。夕陽は体調不良でライブを終えてしまった。


あとがきで書かれていたんだけど、なんと次回は最終巻だそうで。電子版ではその後も描かれるそうなんだけど、紙派な私は次で終わり! いや、これどうなるの? このままだとバットエンドですけど!? 次のステップへ進んだ声優たちがどんな道を歩むのか、楽しみです!


以上、ラノ感でした!