君のガチ恋距離にいてもいいよね？～クラスの人気アイドルと気ままな息抜きはじめました～　感想 : のらくらラノ感

著者　戸塚陸　イラスト　ただのゆきこ

素顔を知っているのは自分だけ？
気まま可愛いアイドルと過ごす
息抜きラブコメ、開幕！

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

あらすじ

元バスケ部男子・瀬崎灯也の高校には、人気アイドル・姫野雫がいる。周囲から“女神すぎる美少女”と呼ばれる雫は、その飛び抜けた容姿と明るい性格から、クラスでも人気者だが――「やっほー、瀬崎くん。一緒に息抜き、しよ？」　灯也の隣でそう語る自由人。これこそが彼女の真の姿だった。皆の前では一番星のように輝く雫だが、偶然にも彼女の素顔を知った灯也だけには、気ままで甘えたがりな一面を見せるようになる。二人はお忍びでゲームセンターに行ったり、カラオケで歌ったり、夜の公園で過ごすうちに、身体が触れ合うほど距離も近くなって……？　気ままな“女神の息抜き”に付き合っていく、秘密の物語がはじまる。

（電撃文庫公式サイトより）

感想

気まま可愛いアイドルと過ごす息抜きラブコメ！　カラオケ店で働いている高校生・瀬崎灯也が、クラスメイトで人気アイドルの姫野雫の素顔を知ってしまい始まる、女神の息抜きが楽しめる作品でした。

カラオケ店で働いている灯也。彼はある日、人気アイドルグループ《プリンシア》のセンターで『女神すぎる美少女』と呼ばれているクラスメイトの姫野さんが、個室の扉を閉め忘れながら、叫んでいるところを目撃してしまいます。

見なかったことにして、扉を閉めてあげた灯也。数日が経ち、姫野さんに呼び出された彼は、彼女の話し相手になることになるんですよね。始まっていく、人気アイドルと過ごす息抜きタイム。

人気アイドルの素顔を知り、彼女のアイドルな姿も知った少年は、自然体な彼女とどう過ごしていくのか！　お忍びでゲームセンターに行ったり、PR活動をしているお店に行ったり、ちょっとした愚痴を聞いたり、などなど。

人気アイドルの姫野雫に興味がなかった少年が、彼女の素顔を知り、深入りすることはなく、遊び相手として話し相手として、ありのままの適度な距離を保ちながら、気ままで甘えたがりな姫野さんの息抜きに付き合っていく、爽やか青春ラブコメで面白かったです。

姫野さんは灯也と過ごすうちに見せる表情が増えていって。アイドルな自分を出して揶揄ってきたり、むくれっ面でライブを着た理由を聞き出したりしていて可愛いんだけど、接するうちに言葉や表情のちょっとした影が見えてくるんだよね。

そんな少女のＳＯＳに少年はどうしていくのか。自然な距離感に魅せられる、気まま可愛いアイドルと過ごす息抜きラブコメが楽しめる1冊。2人の距離はどうなっていくんでしょう、楽しみですね！

以上、ラノ感でした！