
著者 鵜飼有志 イラスト ねこめたる
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肉体が衰えていく中、影が舞う
TVアニメ化も決まった
デスゲーム物語、第8巻。
肉体が衰えていく中、影が舞う
TVアニメ化も決まった
デスゲーム物語、第8巻。
あらすじ
尸狼に招かれ、彼女の自宅に赴いた私・幽鬼は〈ゲーム〉の世界との関連を示すとある古書を見せられた。この業界の成り立ちについて、尸狼はどうやら私よりも多くの知識があるらしい。それを元に彼女は取引を持ちかけてくる。自分の持つ情報と引き換えに、来るべき〈ふさわしき時〉に、尸狼を重用してほしいのだという。〈ふさわしき時〉とはなんだ? やつはなにを知っているというのか?彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、私の左腕にさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影がまたひとつ……。あるときは深緑の森で。またあるときは深夜のアパートで。それでも私は、死亡遊戯で飯を食う。(MF文庫J公式サイトより)
感想
前巻(7巻)のお話
前回の感想はこちらから(後日更新予定です〉
試し読みまでのお話
レッドベアの抗争を終わらせた幽鬼。狼のような髪をしたプレーヤー・尸狼に招かれた幽鬼は、ゲーム世界の情報と引き換えとした取引を持ち掛けられ――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
99回クリアの報酬
さて今回は九十九と死亡遊戯な回でした!
前回ラストで尸狼と出会った幽鬼! そんな幽鬼は尸狼の自宅に招かれ、取引を持ち掛けられます。それが、ゲームの世界の情報と引き換えに、来るべき(ふさわしき時)がきたら声をかけて欲しいというもの!
なんと尸狼は、ゲームの世界の発祥や99回クリアの特典についても知っているようで…。なぜそれをあの尸狼が知っているかは謎ですが、メリットがあるとはいえ、プレーヤーでもあり戦ったこともある相手との交渉はリスキーですよね。
「今回で、七十回目になりました」
(52ページ 引用)
さて、尸狼の取引を断り、ゲームをこなしていた幽鬼。そんな彼女は70回もゲームをクリアしていたんですよ。ただ体はダメになっていて。白士と同じ体を手にしてしまうのか、またそのままでいるのか。
今回は止めてもらってそのままだったけれど、1巻から変わりすぎている中で、どう選択するのかは、肉体改造されているゲームの根幹にも関わってきそうで、深く入れ込みたくないものがあるよ。
「やるもんでしょう。彼女、あれでまだ四回目のプレーヤーなんですよ」
(122ページ 引用)
さてさて、73回目のゲーム〈モーシーグローヴ〉をクリアした幽鬼。ただそのゲームには尸狼が率いるチーム〈密会〉の一員の摩耶がいて、〈密会〉が広めて流行っている技〈歩行術〉を使う毛糸がいたんです。
ここからはネタバレすぎるので言わないけど、リアルでも戦いが始まっていきそうですよね。今回、尸狼が率いる、独自の技術を持った人たちが集まるチーム〈密会〉が登場したわけですけれど、幽鬼の知り得ないところで技が広まっている。
ゲーム攻略が難しくなるのは当然ですが、チームで力を独占し、初心者ですら力を持ってしまっているのが怖いところですよ。そして、そんなチームに対して敵になってしまったのが今回のポイントですよね。
希薄な人間関係を持たなかった彼女が唯一「嫌い」と言った相手。その「嫌い」がどうなるかを後半にまざまざと見せつけられたわけですけれど、99回が見えてきた中で壊れていく彼女にどんな敵が襲い掛かってくるのか。
助けたことのある相手ですら襲ってくる可能性があるってことですからね。3、4巻で出てきた真熊の名前がちらっと出てきたけど、再々登場した毛糸や、名前が出てきたキャラも登場する可能性があるってことで。
(亡くなった子の親が出てきているので死亡したキャラは出ないでしょう)。今後注目したいところです。さらに今回は運営の存在やクリア後の特典も見えてきた。そんな中でどうゲームをクリアしていくのか。9巻も楽しみです。
以上、ラノ感でした!
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