img20250109_22140943

著者 畑野ライ麦 イラスト 巻羊

そこの短歌女に決闘を申し込みにきた!
スクイに恋と歌のライバル出現!?
三十一文字をきっかけに紡がれる、
恋に憧れる少女との青春物語、第2巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

「先輩はいつも先輩ですね」サンタとの出会いをきっかけに再び短歌の道を歩むと決めたスクイ。復帰のため歌集の発売とともにサイン会に臨むことにした彼女だったが、会場で突然現れた元クラスメイトの白鳥求歌が立ちふさがる。「久しぶりだね、スクイ」彼女はなぜかスクイに対し敵意を持っていた。さらにはサンタも巻き込んでスクイに決闘を申し込み師弟対決を行うことに。「わかってます。先輩にもモトカにも絶対負けないと言っているのです」過去のスクイを知るモトカの本音とスクイとサンタの恋の行方は――。これは恋する少女に再び想いを伝える恋物語。

(GA文庫公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

後日投稿予定です…。

試し読みまでのお話

サンタとの出会いをきっかけに再び短歌の道を歩むと決めたスクイ。歌集の発売と共にサイン会をすることになったスクイだけど、そこに元クラスメイトのモトカがやってきて――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



白鳥求歌

さて今回はスクイと都々逸な回でした!


サンタとの出会いをきっかけに再び短歌の道を歩むと決めたスクイ。サンタたちが反対する中、サイン会をすることにしたスクイの前にある少女が現れます! 名前は白鳥求歌。スクイの同級生でライバルな女の子です。


そんなモトカなんだけど、スクイのサイン会に現れたあげく、異種歌合で勝負してもらう! と宣戦布告してきて…。サンタはモトカ側で参戦しちゃうことになって、スクイが嫉妬しちゃってるけど、これほんとに大丈夫!?


この本が世界で一番売れるよりあなた一人に褒められたらいい
(45ページ 引用)


これですよ⁉ これ! めっちゃ重――じゃなかった、可愛いこと歌にしてるのに「……よくないよな、このままじゃ」じゃないよ、サンタ! いくらモトカを引き剝がすためとはいえ、これはちょっと、ね?


さて、都々逸で勝負しようとするモトカから、都々逸を教わることになったサンタ! 短歌と都々逸の印象の違いを感じていたサンタは、モトカと一緒に、スクイの秘密に関わるものがあるということで、女子校に潜入することに。


「な、何をしているんですか……?」
(85ページ 引用)


ただ、そこにスクイがいて…結局、スクイの秘密はうやむやに。これ、スクイからしたら何故かサンタが自分の学校にいる、っていうすっごく複雑な内容なんだけど、モトカがやってこなかったらどうやって見逃してたんだろう…気になるよ。


さてさて、手毬先輩と、野球部の友人とそれぞれ話したスクイとサンタ。サンタがスクイに改めて、モトカとの喧嘩の原因について訊ねて断られる中、サンタはスクイにモトカとチームをやめて、自分1人で参加すると言い出します


ここからはネタバレすぎるので言わないけど、3人の歌合が良かったですね。モトカからスクイを恨む気持ちを聞いたサンタが綴る短歌と都々逸。1巻でスクイを知り、2巻で少しだけモトカと一緒にいて気付いた彼の一首。


今回は手毬の他にモトカも出てきて、さらにラブコメ多めで、歌もスクイとのやりとりもそれほど多くはなかったけれど、ラストに2人の甘さと3人の想いぶつかる歌もあって。彼らの伝える歌に青春をまた感じましたね。


前に進めた3人。高校生になり、どう進んでいくのか、3巻も見て見たいものです。


以上、ラノ感でした!