著者 片沼ほとり イラスト あさなや
集英社ライトノベル新人賞受賞作!
最強女戦士が聖女になりすまし!?
なりすまし聖女の人生逆転コメディ!
最強女戦士が聖女になりすまし!?
なりすまし聖女の人生逆転コメディ!
あらすじ
軍隊に所属する女戦士・アリシアは、他の軍人たちから差別的な扱いを受けていた。孤児出身にもかかわらず、軍でもトップレベルの魔力を持っていたからだ。ある日の戦場で、上官の嫌がらせで単騎出陣を命じられたアリシアは、敵の待ち伏せにより危機に陥るが、自分の死体を偽装することで無事に逃げ切る。戦場から帰ったアリシアは孤児院時代からの悪友であるマリーヌの家を訪れる。浴びるように酒を飲み、このまま戦死したことにして軍を辞めたいと言うアリシアに、マリーヌは得意の悪知恵を働かせ、とある提案をする。それは、神の遣いである「聖女」になりすますというもので…!?(ダッシュエックス文庫公式サイトより)
感想
なりすまし聖女の人生逆転コメディ! 孤児出身にもかかわらず、軍でもトップレベルの魔力を持っていたため、差別的な扱いを受けていた女戦士・アリシアが、悪友のマリーヌの力を借り、聖女になりすまして始まる、協力プレイな聖女生活が楽しめる作品でした。
孤児出身にもかかわらず、軍でもトップレベルの魔力を持っていたため、差別的な扱いを受けていたアリシア。彼女はある日、上官・ハルバーの嫌がらせで単騎出陣を命じられ、死体偽装で敵軍から逃げ切ります。
孤児院時代からの悪友であるマリーヌの家を訪れ、「軍を抜けるためなら何でもするのに」と愚痴をこぼしたアリシア。そんな彼女はマリーヌから召喚魔術を遮って、聖女になりすましちゃおうという提案を受けちゃうんですよね…。
始まっていく、なりすまし線所の人生計画! 交信魔術でマリーヌに助言を貰いながら、聖女として振る舞い始めたアリシアは、バレずに楽な生活を送ることができるのか! まずいいます、この作品、面白かったです。
序盤はマリーヌに支えられながら聖女として振る舞うんですが、このアリシア、ちょっとバカなんですよね。マリーヌがいないと何も答えられないほどに。例えばこれ。この国をよくするためにはという質問にこの子、「肉と酒です」って答えちゃうんですよ。
これ助言を貰ってません。ね? バカな子でしょ? そして、上官だったハルバーに怪しまれるという。ここのどうして上手く聖女としてなりすませてるか分からないコメディな展開がまず、面白かった。
そして中盤、本物の聖女と名乗る第二聖女が現れます。この子はアリシアと違って教養があって、問題ごとを解決していっちゃうんですよね。アリシアいらないじゃんって、こっちまで思わされるんです。
その時に第2聖女が言うんですよ。「貴方は軍人に戻りなさい――アリシアよ」って。慈悲深い聖女じゃないですか。ただマリーヌの提案で断るんですよね。そこからは――なんだけど、このマリーヌとアリシアの友情関係がとくに良かったんですよ!
最初は2人で聖女としてよくなりすませてるなと、マリーヌはアリシアになんでこんなに付き合ってられるんだろうと思わされたりもするんですが、過去も明かされ、強固な信頼関係がみえてからの展開に少しだけうるってきちゃいましたね。
さて、この聖女が導く国の未来はどうなっていくんでしょか。なりすまし聖女の人生逆転コメディが楽しめる1冊でした。
以上、ラノ感でした!
レーベル | ダッシュエックス文庫 |
ジャンル | コメディ |
おすすめ度(評価) | ★★★★☆ |
ページ数 | 308 |
発売日 | 2024年2月27日 |
コメント