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著者 朝依しると イラスト Tiv

俺はVTuberを今も好きなのか?
推しの末路を買い取る
救済と再生の物語、第2巻。

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

高校に復学した苅部業は、クラスメイトで演劇部の美少女、影山花から『女性との同棲疑惑で炎上した男性VTuberを引退させてほしい』という依頼を持ち込まれる。元VTuberの姉、影山蛍をVTuber界隈から遠ざけたい妹。VTuberの良さを妹、花に知ってもらいたい姉。すれ違う想いを抱える姉妹を前にして、業は過去と向き合うことになり……。――人生を懸けた推し・夢叶乃亜がいない世界で、俺はVTuberを今も好きなのか?「みんなの希望の光ですからっ」乃亜の意思を継いだ小鴉海那と、理想と現実の狭間で揺れる業は『推し』が救われる最期を目指す!

(ファンタジア文庫公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

VTuberのエンディングを買い取ることに決めた業。高校に復学した業は、クラスメイトで演劇部の美少女、影山花から『女性との同棲疑惑で炎上した男性VTuberを引退させてほしい』という依頼を持ち込まれ――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



喰代ダフ

さて今回は姉妹とVTuberと代行プレイな回でした!


六翼なこるたちを救い、高校に復学した業! そんな業はクラスメイトから声をかけられます。名前は影山花。隣の席で演劇部の黒髪少女です。そんな花さん、なぜか業が荒羅斗カザンだということを知っていて、業にこう言ってくるんですよね!


「苅部くん。あなたに燃やしてほしいVTuberがいるの」
(17ページ 引用)


そんな花さんが燃やして欲しいと言ったVTuberは喰代ダフ。この男性VTuber、三週間前に配信で女性の声がきっかけで炎上してしまったらしくて。業は花さんがアンチだと知って、依頼を断ろうとします。だけど花さんは知っていたんですよ。


そうあの夢叶乃亜の居場所を! 業にとってはカルゴにとってはノア友にとっては、あの炎上で目の前からいなくなってしまった乃亜にもう一度会いたい、炎上のことを知りたいと思っちゃうのは当然! そんなこんなで業は、花さんの話を聞くことに。


「安心して。お姉ちゃんは乃亜じゃない。でも同じ時期に活躍してたから、乃亜ともよくコラボしてたって聞いた」
(60ページ 引用)


どうやら、花さんの姉は活動休止中のVTuberで、炎上したダフをプロデュースしていたそうなんですよね。そんな花さんのお姉さん、ほんとに業も名前を知っているほどで。乃亜と蜜月の仲だったんですよ!


そんなこんなでダフについて調べることにした業! そんな業は花さんの演劇部に行ったときある女性と出会ってしまうんですよ。それが花さんのお姉さんの蛍さん! まさか推しの友人と会っちゃうなんてミーナも驚いてるけど、私もビックリですよ!


「お願いっ。花にVTuberの良さを伝えてくれないかな?」
(74ページ 引用)


そんな蛍さん、花さんのことを心配していました。自分のことよりも妹を心配して業に
頼むっていい人ですよね。さて、ミーナとダフのことについて調べた業。なんと炎上した原因の疑惑の女性は3人いるみたい。その中には蛍さんの名前も。


ただミーナがアミィから聞くと、ダフさんはファンを裏切るような人ではないそうなんですよね。一体どんな人なんだダフさん。さてさて、花さんを説得してVTuberな蛍さんと対話させて、姉妹の仲を取り持った業!


「ダフとしてのお姉ちゃんも応援するから」
(161ページ 引用)


このシーン、VTuberでしかやれないおしゃべりイベントしてて、その前の蛍さんの独白があってもう、感動的だったんですよね。そんな姉妹の思いを通じ合わせて、蛍さんから自分がダフだったと告げられた業は、【Vらんぶる】が炎上しすぎていることに目をつけます!


ここからはネタバレすぎるので言わないけど、ちゃんと文化祭も楽しんでて業、高校生してましたね。魂の代行やゲーム代行という業界の内情も出てきて。1巻でも語ったけど、あの某VTuberのことを推していた私としては、炎上理由は違うけれど考え得るものがあって。


『わたしは道に迷ったVTuberさんを救いたいだけです』
(294ページ 引用)


新たなVとなった乃亜の意思を受け継ぐミーナの言葉はグッときましたね。ゲームまで一人で頑張って、一気に推しになっちゃいました。さて、乃亜がいるという【EDEN】に合格したミーナ。さて乃亜はいったい何をしているのか! 3巻も楽しみです!


以上、ラノ感でした!