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著者 日之浦拓 イラスト GreeN

次の世界はエドが精霊に!?
100の異世界で無双する
「追放」ファンタジー第3巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

新たな異世界で、召喚された精霊という扱いを受けることになったエド。そんなエドを"召喚"したのは魔法学園にいながら魔法の使えない少年勇者だった。無能と蔑まれる彼を、エドが自らの超絶剣技を伝授することで最高の勇者へと鍛え上げる!!さらには逃げる才能に特化した異色の勇者の逃避行にも同行することに。勇者の持つ秘宝を、襲い来る刺客から護り抜く!!無能勇者&逃げる勇者とともに最高の未来を切り開く、出会いと別れの新感覚「追放」ファンタジー、第3巻!

(HJ文庫公式サイトより)

感想


前巻(2巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

2番目の扉でワッフルから、3番目の扉でレベッカを1回目とは違った勇者な彼ららしい未来を進めさせ、追放されたエドとティア。4番目の扉に入ったエドは、ティアと離ればなれになり、何故か4番目の世界ではなく28番目の世界に来ていて――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



人の精霊

さて今回は精霊と逃走勇者な回でした!


ティアと共に4番目の扉を開いたエド! ただその世界は魔法学園の落ちこぼれな勇者・ミゲルがいる28番目の世界だったんです! エドも4番目の世界ってあの勇者がいただろうなとか考えてたはずなのに、これって、ね。私もびっくりしちゃいましたよ。


「我が名は人の精霊、エイドス。この私に何用だ?」
(28ページ 引用)


さて、魔法学園に降り立ったエド。ただティアは何故か一緒に召喚されず、エドはミゲルの精霊として召喚されちゃいます。ちなみに、1回目のときは精霊になっていることも分からなくて、ミゲルに捨てられていたらしくて。


今回は、この世界のことを最初っから分かってて、精霊になりきってノリノリ! エイドスなんて名乗っちゃってます! 人の精霊なれば、人にできることができる、なんて言ってて。ティアが見たら笑ってますよ。(実際は後から聞いて、考えるの上手いって褒めてるんだけどね?)


「僕に? 僕に、これができるの……?」
(24ページ 引用)


さてさて、ミゲルに剣技を見せ、早熟型の才能であることを教えて、剣技を教えることにしたエド。そんなとき、エドはティアが、ミゲルのクラスメイトでいじめっ子なナッシュの契約精霊になっていたことを知るんですよね。


もしかしたら違う世界に…。という可能性もあったから見つけた時はちょっぴり感動しちゃいましたよ。ただそんなティア、エドが知らない、この世界の秘密に気付いていました。それはなんと、精霊契約しなくても魔法が使えるというもの!


この世界の人たちは、精霊契約しないと魔法が使えないと勘違いしていて、精霊契約しちゃってるんですよ。負担する魔力量が減るんだけど、そのせいで魔法を簡単には出せなくなってるみたいなんです。常識から間違ってたなんて、普通なら思いもしませんよね!


「はい! そこから間違いです! 精霊魔法を使うのに精霊との契約は必要ありません! むしろ最初から精霊と契約するのは、精霊魔法を上達させるうえであんまりいい方法とは言えないわね」
(114ページ 引用)


そんなわけで、2人は協力して、ナッシュの精神や、先生、生徒たちに魔法のことを教えて変えていきます。話せる精霊と思われていたことで、先生になって魔法の事実を伝えて。魔法学園の先生や学園長も驚くほどですから。もしかしたらこの世界にも間違った常識が…。


他の子たちには魔法の可能性と自分の持っている才能を伝えて。精霊と一緒に裁縫する子や、剣を打つ子などもいて。『勇者顛末録』に書かれてるんだけど、このことで魔王との戦いも変わっていってるんだよね。ミゲルやナッシュもすごかったけど、魔法学校に入ってる優れた生徒なこの子たちの成長も見てみたかったな。


「もう逃がさないわ! さっさと観念して、貴方の持っているそれを引き渡しなさい!」
(204ページ 引用)


さてさて、魔王の支配しているところからやってくる、邪悪な存在をミゲルたちと一緒に倒して、追放されたエドとティア! そんな2人は5番目の世界に行くことにします。だけどそこは16の世界で。逃走の勇者・トビーが賞金首のお嬢様に追われていたんです


ということでここからはネタバレすぎるので言わないけど、思い通りには進まない2回目の追放潭で面白かったんですよ。1周目を知らないティアや、私たちからしたら4番目、5番目の世界だけど、世界の順番が変わっていたり、記憶と違っていたり。


1周目とは違ったこともあって、進んでいる道が違うからこそ新たな問題も出てきて。100の世界で、勇者を1周目で得た力で変えていき、追放されるだけではない、2周目で追放された世界でも問題が起きるかもしれない、驚きある冒険で面白かったんですよね。


「あー、やられたなぁ。なるほど、こいつが別の用事か」
(334ページ 引用)


16の世界では「欲しがり姫」との騙し合いもあって。トビーはなにを運んでいるのか。なぜ他国が欲しがっているのか。好奇心くすぐられるものがありましたね。最後に描かれる『勇者顛末録』も勇者たちの後の人生が見えてよくて。


さらに2つの世界も1周目とは違う未来を進んだ2人。次の世界ではどんな勇者が、どんな冒険が待っているのでしょう! 楽しみですね!



明照くんと真白が急接近にショックを受け、ウザさに代わる魅力を探し始める彩羽。音井さんからアドバイスをもらった彩羽は、みんなになりきってみることにします。真白に菫先生に、カナリアと、トレースしていく演技の天才! 


「もっちゅろーん!
私がミスコン出ちゃったら、
当然☆頂点☆頂戴しまチュン♪」
(88ページ 引用)


カナリアを憑依させて、横ピースで「チュン♪」って言い始めたときは、可愛いと同時に大丈夫かなって思っちゃったけど、それ以上に周りの子がね…。チュンチュン言ってる清楚優等生な友達を受け入れる、この子たちの方が心配でした。


彩羽のウザさを受け入れてくれる友達を作ってあげるため、明照くんは女装してミスコンに参加することに! 翠ちゃんの趣味もあって強引に女装男装可になったミス&ミスターコン。明照くんの参加を知り、真白はミスターコンに参加しちゃいます。


「お前の“ウザ可愛さ”を広めるためなら
――『女の子』に、俺はなる!」
(121ページ 引用)


カナリアの紹介でやってきた友坂さんに、最強の美少女にしてもらって始まったミスコン! バグっちゃったのかな?と思うくらいの明照くんの発想(女装)には驚かされたけど、サボらず毎日スキンケアをしていて、彩羽を想って、道を突き進む明照の姿が良いんですよね。


音井さんのアドバイスから始まり、ウザい姿を知っていた友坂さんによって覚悟を決めた彩羽。ウザいとなんでこんなに可愛いんでしょう? 覚悟を決めたことでさらに可愛くなった気がします。真白と彩羽のヒロインレースが本格始動したところで、現れたまさかの人たち。


今回は文化祭回ということで、混沌としていてお祭り雰囲気で、彩羽と真白のラブコメも始まり楽しい1冊だったけれど、次回はどうなるんでしょうか。7巻も楽しみですね。(それにしても音井さん、甘いものにつられ過ぎ! 今回どれだけ食べたんだろう、サンプルだけでも相当ありそう…)


以上、ラノ感でした!