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著者 紙城境介 イラスト たかやKi

君を尊敬してるんだよ
夢か未来か、2人の関係が再び動く
元恋人同棲悶絶ラブコメ第9巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

季節はクリスマス直前――いさなのイラストの才能に魅せられた水斗は、彼女のプロデュースに熱中していた。気分転換に訪れたゲームクリエイターの講演会で登壇していたのは……結女の実父・慶光院で!?「きみは、自分の幸せの形がどういうものか、すでに気付いてしまっているのではないかな?」 膨らむ結女への想いを自覚しながらも、二人が再び恋人同士になれば、それは家族の問題で。そんな恋心と現実に揺れる水斗に、「私と、一緒にいてくれないと……やだ」 結女は好意を隠さずぐいぐい攻めていき――!? 再び両想いとなった結女との未来か、いさなの才能を世に示す夢か。今“きょうだい会議”を開くとき!

(スニーカー文庫公式サイトより)

感想


前巻(8巻)のお話

前巻の感想は、書けるようになったら掲載予定です。

登場人物をまとめたりもしているので、よかったら見て見てくださいね!




試し読みまでのお話

いさなのイラストの才能に魅せられ、彼女のプロデュースに熱中していた水斗。絵にハマって勉強がおざなりになっていたいさなは、水斗に家庭教師をしてもらうことになり――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



きょうだい会議

さて今回は最後の日と元カップルの解答な回でした!


亜霜先輩が失恋したのを見て描いた、いさなのイラストに魅せられ、彼女のプロデュースに熱中していた水斗くん! モチベUPのためイラストをSNSに投稿させ、〆切まで設けさせた水斗くんは、いさなとゲームプロデューサーの講演会に。


ただその人、慶光院涼成は結女のお父さんだったんですよ! 水斗といさなは1回この人に会っていて。6巻の249ページで、1年7組がどこにあるか聞いてきた実業家さんが、慶光院さんだったらしいんだけど、いや気づかないよ!


「僕と彼女では――幸せの形が、まったく異なっていた」
(81ページ 引用)


そんな慶光院さんと講演会後に1回話して名刺を貰い、結女と一緒に彼女のお父さんに会いにいって、再会してしまった水斗くん。そんな水斗くんは、由仁さんとの離婚の経緯を教えられるんですよね。


良い親ではなくプロデュースに使命を感じ、家族に負担をかけまいと専門家を雇ってしまった慶光院さん。ただ由仁さんは1巻から見てきた通り、「峰くん」とイチャイチャするほど、弁当を作って、母の日にプレゼントを貰って喜ぶほど、家庭を大事にしていた。


「きみは結女を、由仁と同じ目に遭わせてしまうかもしれない」
(82ページ 引用)


理想の形が違えば違うほど、関係が壊れていくのは早いですからね…。由仁さんにとって伊里戸家は理想と近い場所だった、って考えると、今までの由仁さんの行動を読み返したくなりますよ。


由仁さんとの関係を話した慶光院さん。そんな慶光院さんは、水斗くんも同じになるかもしれないと告げてきます。前回のラストで、いさなのイラストに自分の人生を捧げてもいいと思ってしまった水斗くん。しかも、由仁さんたちに関係を隠してきた問題もある。


両想いとなったけれど、幸せの形がどう転がっていってしまうのか…2人は乗り越えれそうだけど、そうすると今度はいさながね…難しいものです。さて、話は変わって亜霜先輩のターン! なんと亜霜先輩、星辺先輩とやっちゃうんです! そう、やっちゃうんです‼


「――――みぎゃあああぁあぁああああああああああああああぁぁーっ‼」
(97ページ 引用)


開いてビックリしたよね。大事な話からのこれ。というかこの2人、前回、紅会長たちのおかげで、付き合ったばかりですよ⁉ 痛がってる場合じゃないんですよ! しまいには3人の前でノロケだして。もう、うん、はい…お幸せに。


さてさて、亜霜先輩から小悪魔テクニックを教わった結女! 今年までにと焦る結女は、水斗くんに片翼の指輪を渡したけれど、受け取れないと言われたことで、彼を押し倒してしまいます。


「――家族になんて、
ならなければよかった」
(179ページ 引用)


ここからはネタバレすぎるので言わないけど、2人の決断が良かったですね。生徒会室まで行って知らない結女のことを知って、慶光院さんに連絡してバイトを紹介してもらって、自問し続けた水斗。攻め続けた結女。


『幸せになってね』
(313ページ 引用)


悩み、迷い、2人で意見を、本気を、想いを、ぶつけ、話し合っていった先で出した答え。いさなも最後、辛いはずなのによく頑張ったよ。もう何も言えることがありません。ただ最後に一言、9巻最高でした。


最終巻っぽいですが、まだ終わりではないみたいです。2人がこの先どう両親と向き合い、未来を確定させていくのか。連れカノ、10巻以降も楽しみですね!


以上、ラノ感でした!