小悪魔少女は、画面の向こうでデレている　感想 : のらくらラノ感

著者　只木ミロ　イラスト　林けゐ

私が卒業させてあげよっか？
気になるあの子はいったい誰!?
画面越しの焦れ甘ラブコメ！

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

あらすじ

リモート授業になったクラスでいつしか始まった匿名チャット。名前を明かすのはタブーな秘密の場で、今日も“読み専”こと文人は“ミッチ”に翻弄されていた。「私が卒業させてあげよっか？」「好きになっちゃだめだよ？」「期待しちゃったでしょ」そうやっていつも文人をからかう“ミッチ”の正体は、文人に恋する幼馴染みの千夜だった。昔にフラれたと勘違いした千夜は別人を装いアプローチをするが、文人に想いはなかなか伝わらない。一方そんな二人のすれ違いを知ったもうひとりの“ミッチ”が……。画面の向こうのあの子は一体誰？ポンコツ同士の青春ラブコメディ！

（GA文庫公式サイトより）

感想

リモート授業が繋ぐ、画面越しの焦れ甘ラブコメ！　匿名チャットをするようになったクラスで、「読み専」というハンドルネームを使っていた文崎文人が、チャットで仲良くなった「ミッチ」にからかわれていく、匿名チャットと幼馴染ラブコメが楽しめる作品でした。

世界的に流行している病気のせいで、リモート授業をしていた文人。クラス委員長の提案で「匿名チャット」という、クラスメイトが全員素性を隠してチャットをすることになった彼は、「読み専」というハンドルネームを使い、「ミッチ」という子と仲良くなります。

「わたしとはしたくないの」「好きなだけ突っ込ませてあげるよ？」など、ミッチにからかわれていた文人。しかしそのミッチは、文人のことが好きな幼馴染の千夜だったんですよね。始まっていく2人のすれ違いチャット！

学校に行けるようになり、クラスメイトの卯月さんが「《ミッチ》の正体はボクだよ」と言ってきて2人の関係はどうなっていくのか！　匿名だからこそ伝えられる想いがある。チャットでは小悪魔だけど、ほんとは恥ずかしがって舞い上がっている千夜が可愛かったです。

千夜はおとなしめだった中学時代からイメチェンして、クラスの中心的な位置まで上り詰めていて。幼馴染と同姓同名の別人だと思われている千夜は、小悪魔な卯月さんの介入でどう変わっていくのか。

誰か分からない匿名チャットでのクラスメイト達の画面越しのやりとりが楽しい、文人をめぐる「ミッチ」の駆け引きが楽しめる1冊。2人はどうなっていくのでしょう、楽しみですね。

以上、ラノ感でした！