著者 細音啓 イラスト 智瀬といろ
我、無敗だが、何か?
帰還できない迷宮にフェイたちが挑む
至高の神々との究極頭脳戦、第3巻!
帰還できない迷宮にフェイたちが挑む
至高の神々との究極頭脳戦、第3巻!
あらすじ
ダークスらとの激闘を終え、新たにネルを仲間に迎えるべく賭け神(ブックメーカー)との戦いに臨むフェイたちだったが、狡猾な賭け神にネルはあえなく返り討ちに。だが、フェイは「想定通り」と力強く宣言して賭け神を挑発。天才的な起死回生の策と共にフェイVS賭け神の1VS1の戦いを仕掛ける。同じころ複数の都市を巻き込んで使徒(プレイヤー)が「神々の遊戯」から帰還できないという異常事態が発生。「無敗の我が遊びに来てやったぞ」――そしてさらなる「規格外」の参戦で、フェイの遊戯は新たな局面を迎えようとしていた――!(MF文庫J公式サイトより)
感想
前巻(2巻)のお話
前回の感想はこちらから
試し読みまでのお話
ダークスたちとの激闘を終えて、新たにネルを仲間に迎えるべく賭け神との戦いに臨むフェイたち。賭け神グレモワールを前にフェイは、ネルに勝ち星を3つ賭けて――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
ウロボロス
さて今回はウロボロスと不可能迷宮な回でした!
ネルの再起を賭け、賭け神グレモワールに自ら挑むことにしたフェイ! ネルとの遊戯を見ていたフェイは、神に向かって、すでに俺が勝っていると勝利宣言しちゃいます。これまでも無限神にも勝ってきたけど、フェイの作戦が通用するのか、見ものですよね。
神が対戦に選んだゲームは「3つの奇術」! 3つのゲームで同じ「必勝」のイカサマをするから見破れというもの。だけど、ゲームは「コインの裏表当て」「ポーカー」「ババ抜き」とどれもほぼ運ゲーだったんです。
「イカサマの正体は『共謀』だ。神と俺の仲間とで」
(?ページ 引用)
神の力は無限。カードにも不正はない。最大のヒントはネルとパールが驚いて、レーシェが大爆笑するイカサマであること! ババ抜きで神のイカサマを見破ったフェイは、もう一度、ババ抜きを仕掛けてイカサマを見抜き、勝利するんですよ。
そのイカサマはなんと「共謀」! レーシェやパールも神側として戦っていたんですよ。レーシェはバレちゃったって楽しんでいるけど、フェイが自分たちの神呪を察して勝ってくれると信じていても、ネルとパールからしたらね…。
「これで俺たちは、チームメイト全員が同時に十勝する舞台が整った」
(?ページ 引用)
さて賭け神に勝利したフェイ! そんなフェイですが、ネルに3つの勝ち星を賭けたのには理由がありました。それは全員の勝ち星を3に揃えること! ネルが勝てれば万々歳。神に勝つために、十勝するために、フェイは勝ち星を揃えたかったそうなんですよね。
理由はもう1個、ある遊戯の対策になると言っているけれど、これがどう今後の遊戯に影響してくるのか。ちょっとここでは考察は控えるけど、いろんな遊戯が考えられそう。さてさて、ネルの再起記念にパーティーをしたフェイたち!
「我、無敗だが、何か?」
(?ページ 引用)
チーム名を考えてもらうため、ミランダの部屋にやってきた4人は、使徒209人が招集されて通信停止、開始から57時間が経過しても誰一人も帰ってこれていない現実帰還不可能のゲーム『迷宮脱出ゲーム』に、救助部隊の1チームとして挑むことになります。
ここからはネタバレすぎるので言わないけど、神が死亡し遊戯のみが存続している、死ぬと最初の場所に戻される脱出ゲームの難易度と、アイテムやテロップの使い方に驚かされました。ダークス達、他の支部のチームのリーダーが救助部隊と登場して。
「このゲームで一番良くないのはミスじゃない。ミスを追及して仲間を傷つけることだ。それで仲間割れしたりゲームが嫌いになったら本末転倒だろ? 俺らは誰が失敗しても『ドンマイ』で。どんな失敗も、それを経験に変えていけばいい」
(?ページ 引用)
表紙のある無敗だった女の子も参戦しての「神々の遊戯」! セーブは救済措置じゃなく、一時しのぎに過ぎない、断念を許さない遊戯をフェイたちはどう“楽しく”攻略していくのか! 4巻は脱出ゲーム攻略編なのかな? フェイの本気見てみたいですね!
以上、ラノ感でした!
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