著者 七野りく イラスト cura
僕に……力を貸してくださいっ!
オルグレンの反撃へと立ち向かう
魔法革命ファンタジー第8巻!
オルグレンの反撃へと立ち向かう
魔法革命ファンタジー第8巻!
あらすじ
アレンの情報を求め、東都に暴走するリディヤを他の教え子たちが追う中、孤島を脱出したアレンも叛乱に決着をつけるために東都へ。だが東都では叛乱軍の最後の反撃が始まっていて――王国動乱編、決着の場所は東都!(ファンタジア文庫公式サイトより)
感想
前巻(7巻)のお話
後日更新予定です…。
試し読みまでのお話
動き出したルブフェーラ侯爵家が動き出したことに驚く両陣営。アレンが拉致されたことを盗聴して知ったリディヤは、彼の行方を知るため、グレック・オルグレンが待つ、王都の敵総司令部へ単独で向かい――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
アレンと流星
さて今回は東都決着な回でした!
アレンの行方を知るため、王都の敵総司令部へ単独で向かったリディヤ! だけど、グレックから「『剣姫の頭脳』は――もう死んだ」と言われてしまうんですよ。絶望し背中に炎翼を四翼を生じさせた彼女は、王都の敵総司令部を陥落させてしまいます。
リディヤの後を追い、リリーたちと王都にやってきたリィネは、姉の姿を見て悲鳴をあげるほど恐怖して動けず。八翼を広げ、リディヤが東都へ向かおうとする中、ティナたちが現れるんですよ! 戦わずに東都へいったリディヤ。
「無理ですっ!
絶対に無理ですっ‼
私に兄様の代わりなんて……最初から、
出来るわけがなかったんですっ!」
絶対に無理ですっ‼
私に兄様の代わりなんて……最初から、
出来るわけがなかったんですっ!」
(75ページ 引用)
ティナに「もう、無理です」と言ってしまったリィネは、ティナに頬を張られ、喝を入れられるんですよね。気づかされるリィネ。その後に2人に抱き着くエリー。王国動乱編から状況が変わっていたけれど、親友に気づかせてあげられる、この3人の親友関係いいですよね。
レティシアから『忌み子』とは『悪魔』になる可能性を持ち、その呪いを刻まれた子を指す隠語だったと、知らされたティナたち。一方、リナリアの信頼を勝ち取るため、戦っていたアレンは、氷の短剣を引き抜き、彼女に勇士と認められていました。
リナリアから自身の過去を告げられ、魔剣と魔杖、そして、指輪を借り、アトラと共にグリフォンに乗って東都へ向かうアレン。連れ去られたときはどうなることかと思いましたけど、ほぼ無事に帰れていて。亡くなったら物語的にって分かってるけど、謎の安心感が…。
「落とし物よ。
……強くなったわね」
……強くなったわね」
(232ページ 引用)
さて、オルグレンを脅し、アレンの居場所を聞いたギル。グレゴリーと対峙中にリディヤが現れ、駆けつけたティナたちは――。と、ここからはネタバレすぎるので言わないけれど、リディヤの暴走を止める、ティナたちヒロインズの戦いが熱かったですね。
ティナたちによって正気を取り戻したリディヤ。アレンと再会して――って思うところもあったけど、アレンの生死が分からない中で、ヒロインたちがメイン級のライバルを助ける姿が良くて。アレンを庇ったアトラの最期の言葉。
『だから、お願いです。どうか……どうかっ! 僕に……力を貸してくださいっ! 東都をっ! 僕達の故郷をっ! 何より――大切な『家族』を守る為に!』
(261ページ 引用)
そして、リディヤたちに助けられ始まった東都最終決戦! アレンの言葉を聞いて、アレンに助けられた人達が、古き誓約に参じたレティシアたちが、共に戦わんと拳を上げ、アレンと共に戦う姿。最後は両親との再会シーンもあって。第二部終幕。
夏休みから始まった王国動乱編。新たな登場人物たちが出てきてより世界が広がり、リディヤの弱さも見え、アレンの教えを胸に戦うティナたちの成長もあり、アレンの戦う姿もあって、感動しました。最高に面白かったです。
第3部からはどうなっていくのでしょう。9巻からも楽しみですね!
以上、ラノ感でした!
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