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著者 神田夏生 イラスト Aちき

だって私は、呪われているから
自分を偽る少年少女が、
好きな人に「デレる」までの恋物語

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

「勘違いしないでよね! あなたみたいな人、全然『好きじゃない』んだから!」 そんな、一昔前に流行ったツンデレヒロインみたいなセリフから、俺と蒼月水悠の物語はスタートした。常にツンツンしている蒼月さんはクラスでも浮いた存在。だけどある日を境に二人きりで話すようになって、冷たい言葉の裏に温かさが隠れていることを知っていく。本当は優しい子なのに、どうして彼女は誰にもデレないのか? それは、蒼月さんが抱える不思議な過去が関係していて……。――これは自分を偽る少年少女が、好きな人に「デレる」までの、恋のお話。

(電撃文庫公式サイトより)

感想


自分を偽る少年少女が、好きな人に「デレる」までの物語! 転校デビューした隠れオタクの高校生・夜船史吹が、会話を試みても言葉を返さない、絶対にデレてはいけないツンデレ少女・蒼月水悠に話しかけて始まる、××の伝え方が楽しめる作品でした。

オープンなオタクで、クラスメイトから「キモい」と嫌がらせをされていた夜船。親の仕事の都合で転校して、昔みたいな地獄には戻りたくないと、自分を偽り、本音を隠し、周囲の顔色を窺うようになっていた彼は、流れで蒼月さんに話しかけることになります。

話しかけて返事を貰えたらクリアな『蒼月さんチャレンジ』をして、蒼月さんから「勘違いしないでよね! あなたみたいな人、全然好きじゃないんだから!」と言われた夜船は、ご機嫌をとる必要がなく、彼女といると楽で、蒼月さんと公園で話すようになるんです。

魔法使いのことが書かれた名前が書かれていないノートを見つけ、文化祭でノートをアレンジした演劇をして、持ち主を探すことにした2人。周囲がほぼ協力してくれない中、2人は演劇を成功させて、ノートの持ち主を見つけ出すことができるのか!

誰でも言えない言葉ってあると思うんだけど、またいじめられないために、人と合わせ、仮面を被っている夜船の本音が刺さりました。だからこそ、自分を偽る蒼月さんの言葉の裏に隠された温かさにはグッとくるものがあって。

蒼月さんの魔法使いに願った過去と代償、××と言えない、反対の言葉でしか伝えられない想い。2人の交流が丁寧な1冊! 文化祭で叫んだ言葉、魔法使いとノートの持ち主の幸せなエピソードもあり、最後の好きな人にデレて、伝えた言葉は素敵でした。もちろん面白かったです。



声優さんによる朗読PV?があるそうなので、よかったら見て見てくださいね!





以上、ラノ感でした!

レーベル
電撃文庫
ジャンル
恋愛もの
おすすめ度(評価)
★★★★☆
ページ数
296
発売日
2021年1月9日



章ごとにいろいろまとめてみた


夜船
蒼月
真鈴
坂名
(エ)ページ
第1話
×
×
42
第2話
×
×
68
第3話
×
49
第4話
×
×
×
47
第5話
×
×
38
第6話
×
×
×
16
第7話
×
×
16
合計
276

章題は第〇話にしています。
キャラは登場していて、
台詞があれば〇、なかったら×です。
(エ)はエッチな?シーンが
ある〇、ない×、微妙△です。
(管理人が思った通りに書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)