
著者 久追遥希
イラスト konomi(きのこのみ)
イラスト konomi(きのこのみ)
25万人参加の大規模《決闘》開幕!
嘘を暴くため正義の組織が動き始める
逆転学園頭脳ゲーム第6巻!
嘘を暴くため正義の組織が動き始める
逆転学園頭脳ゲーム第6巻!
感想
前巻(5巻)のお話
前回は篠原に幼馴染み?から“特殊な決闘”の挑戦状が届いていましたね。彩園寺と色付き星争奪戦をすることになって。限定イベントに勝って勝負には負け、浅宮さんと榎本会長とはダブルデート。
元最強だった皆実雫との《決闘》に勝ち、依頼を達成した篠原はラスト。《ディアスクリプト》の管理者だった姉・柚葉と再会して、彼女から初恋の幼馴染みの情報を告げられていました。
試し読みまでのお話
期末試験で赤点を取らなかった、高校生全員が参加可能な大規模《決闘》に参加するため、彩園寺と姫路さんに勉強を教えてもらった篠原。
赤点回避し、専属メイドちゃんと第1、第2ステージを突破した彼は、正義の執行を掲げる組織《ヘキサグラム》に宣戦布告されて――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
《SFIA》
さて今回は夏の大規模決闘で、隠れた実力者の妹と、正義の組織が動き始める回でした!
ついに始まった学園島夏期大型イベント《SFIA》! 第1段階(ファーストステージ)の《ランダムチェイス》、第2段階の《レートレーダー》(この2つのゲーム設定も面白いのでぜひ本編で)を突破した篠原くんと姫路さんは、英明学園の1年生の女の子と出会います。
名前は水上摩理。名字になんだか聞き覚えがありますね…。彼女から12時になったら面白いことが起こると言われた2人は、緊急配信を見ます。そこに映っていたのは、色付き星を2つ持っている学園島二番区・彗星学園所属の3年生でエース・佐伯薫でした。
『そろそろ本題に入りましょう。……端的に言います。僕たち《ヘキサグラム》が今回活動している理由は、今を時めく学園島最強・篠原緋呂斗くんの不正を暴くためです』
(57ページ 引用)
正義の執行を掲げる学園島公認組織《ヘキサグラム》のリーダーでもあった薫から宣戦布告された篠原くん!。いやぁ、嘘を暴こうとする人たちが出てきちゃいましたね。この決闘がどうなっていくのか注目したいところ!
水上摩理
第3段階は《ブランクコード》! 第4段階への進出条件は、4桁の数字(パス)の情報を持っているプレイヤーと交渉し、特定することです。榎本会長がコードの所持状況を一括管理できる英明ネットワークを作成して始まったこの《決闘》。
枢木さんと雫、絶対君主の凍夜くんから情報を貰った篠原くん。だけど、榎本会長は《ヘキサグラム》の干渉で、篠原の専属メイド(鈴蘭さんが号外でこう書いていて笑っちゃいました)姫路さんは篠原くんのサポートにつくことにして脱落しちゃうんです。。
英明で残っているのは篠原くん含め、小悪魔先輩と浅宮先輩、そしてあの怠惰ちゃん・水上真由の妹だった摩理ちゃんの4人! いつ出るの? って待ち続けていましたが、まさか妹の方が先に出てきちゃうなんてね? 驚きでした。
「改めて言います――この《決闘》で、わたしが先輩を改心させて見せますから!」
(128ページ 引用)
篠原くんの膝の上で寝ちゃった紬ちゃんに姫路さんが目を輝かせて。(108、109ページの両面イラストの紬ちゃんのダラケている寝顔と、プニプニする姫路さん可愛すぎます!) 《ヘキサグラム》の一員だった摩理ちゃんに指を突き付けられて。第四段階、どうなっちゃうの?
第4段階
摩理ちゃんにも宣戦布告され始まった第4段階(セミファイナル)――《ドロップアウトテイマーズ》! 指定の使い魔をすべて集める、人狼ゲームと使い魔バトルが合わさったようなチーム戦で篠原は、雫や煽りリーダー(結川)たち4人とチームを組んでききます。
ここからはネタバレすぎるのであんまり言わないけど、雫、煽りリーダー(結川)、前回登場した《女帝》に次ぐ実力者・藤代くん、そして1つ星の新田佐奈の4人の中で誰が“裏切り者”なのか。
佐奈の裏切り者発言もありながらの犯人探しや、S、A、B、Cあるレアリティと、攻撃力、防御力、速度、体力のステータスを持ち、連携コマンドもある使い魔を獲得しながらの、他チームとの使い魔バトルが熱くて面白かったんですよ。
『鍵を捨てたとはいっても諦めたわけじゃありません。私は、私の正義に従って……先輩たちの本当の仲間になれるように、この《決闘》を自力でクリアしてみせます』
(320ページ 引用)
神楽月学園の駒場利光や、《ヘキサグラム》の幹部、阿久津雅と都築航人、二回戦と三回戦を連続トップ通過した、主人公妄想する天音坂学園の1年生・夢野美咲など、今回も実力者が多数登場して。雫と赤羽さんの《決闘》もあり、迎えてしまった摩理ちゃんとの《決闘》。
あんな形にはなってしまったけど、お姉ちゃんと篠原くん、姫路さんたちの言葉もあって、新たな覚悟を決め、自分の正義を貫いていく摩理ちゃんの姿。323ページ(本編ラスト)の一番下を見て感動しました。最終決戦はどんな《決闘》が見られるのでしょう。今から楽しみですね。
6巻まとめ
というわけで6巻の感想・レビュー?でした。
真夏の祭典《SFIA》開幕! 姫路さんたちのおかげで赤点をギリギリ回避した篠原は、紬ちゃんを《カンパニー》に誘って、《SFIA》に挑んでいましたね。第1、第2段階を突破した2人は、正義の執行を掲げる組織《ヘキサグラム》のリーダー・佐伯薫から宣戦布告されて。
第3段階で篠原は佐伯に出し抜かれ、サポートに回ることにした姫路さんは、榎本会長と共に敗退。水上真由の妹・摩理から「先輩を改心させて見せますから!」と言われ、第4段階で皆実雫、結川奏、藤代慶也たちとチームを組むことになった学園島最強。
チームになった1ツ星の新田佐奈が裏切り者だと言い張る中、続々と他チームや裏切り者が決勝に進み、篠原は佐伯の策略で摩理と対峙。決闘に負け《ヘキサグラム》に捨てられた摩理は、篠原たち英明の仲間になり、《ヘキサグラム》の幹部・都築を一緒に倒してラスト。
新田が持たされていた《道連れ》のアビリティと【スザク】の徴収によって、篠原と藤代、裏切り者だった皆実も勝利条件を満たし、本当の仲間になれるよう《決闘》を自力でクリアすることにした摩理は、最終決戦の最後の1枠に入っていました。(要約なのに長くなっちゃいました)
真夏の祭典で正義の組織に宣戦布告される6巻! 学園島の高校生のほぼ全員が参加する夏の大規模《決闘》ということで、新たな実力者も登場、序盤から終盤まで《決闘》が展開されていて、ゲーム設定や対決シーンが熱くて面白かったです。
《ヘキサグラム》から不正を暴くと言われた篠原くんの《決闘》と、《ヘキサグラム》に所属する水上さんの覚悟。正義の味方に救われた少女が、同じ学園の先輩、仲間に救われ、自分の正義に従っていく姿。最後には名前が書かれていて感動しました。今回も最高に面白かったです。
7巻は2021年春発売予定らしいです! 篠原くんと摩理ちゃん、英明学園と佐伯薫率いる《ヘキサグラム》との対決はどうなっていくのか、最終決戦はどんな《決闘》が待っているのか。不破すみれ、不破深弦の関係など、次回も楽しみですね。
以上、ラノ感でした!
コメント