
著者 松尾からすけ イラスト riritto
次の任務は<美食の街>改革?
ゴブリンたちの仕事を改善する
魔王軍スカウトライフ第2巻!
ゴブリンたちの仕事を改善する
魔王軍スカウトライフ第2巻!
感想
前巻(1巻)のお話
凄腕の魔法の素質を持つ友人・レックスに隠れて、本気を出していなかったクロムウェルは、襲撃してきた魔王に認められ、人間でありながら、魔王軍の指揮官として暮らしていくことになる。
サキュバスのセリスが秘書になり、人間たちに家族を殺された魔族の少女・アルカを養うことにしたクロムウェル。彼はデュラハンが治める街の問題を解決し、いなくなったアルカを助けて、デュラハンの街に酒場を作ると決意したのだった。
試し読みまでのお話
《美食の街・デリシア》に行くことにしたクロムウェル。一方、彼が生きていることを知らないレックスたちは、それぞれ覚悟を決めて戦いに挑み始め――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
ゴブリンと農業生活
さて今回は美食の街改革な回でした!
セリスの転移魔法で《美食の街・デリシア》の視察に来たクロ! 領主のトロールのギーに「人手が足りない」と言われた2人は、ゴブリンたちが取り仕切るベジタブルタウンに行くことになります。
「オイラは
このベジタブルタウンの監督役、
オルルディルオールメルランディルだ!」
このベジタブルタウンの監督役、
オルルディルオールメルランディルだ!」
(71ページ 引用)
ベジタブルタウンはほぼ田んぼと畑。現れた監督役の長い名前のゴブリンをゴブ太と名付けたクロは、ゴブリンたちと農業生活をしていくんです。このゴブリンたちは乗りが良くて。
ゴブ太はいじられて、真っ赤になって地団太を踏んだり、キレのいいツッコミをしたり。ゴブ郎とゴブ衛門は、クロと一緒になって遊んだり、ゴブ太をいじったりするんですよね。
ゴブリンたちに魔法を覚えさせて、クロとセリスは次の場所に行くんだけど、この3人との馬鹿なやり取りに何度も笑っちゃいましたよ。
セリスのデレ
さて、ミートタウンでだらけていたオーク達を「「「イエッサー!!!」」」と、軍隊式訓練方法で一糸乱れないよう統率して、彼らの性格を魔改造させたクロは、牛舎で居眠りしていたことがバレて、オーガが取り仕切るフィッシュタウンに行くことになります。
「クロ様は私だけのものです
……他の誰にも渡しません……」
……他の誰にも渡しません……」
(226ページ 引用)
ここからはネタバレすぎるのであまり言わないけれど、一週間、変わらず船酔いし続けたクロの航海日誌が楽しかったですね。お酒を飲んで酔ったセリスが、リヴァイアサンを倒してオーガ魔王軍の指揮官として認められたクロに、告げた恥ずかしい言葉の数々。
恥ずかしがって真っ赤になってデレて、あることまでして、素直になり始めて。アルカは変わらず素直で抱き着いてきて可愛くて。本当の幸せってもうすぐそこにあるんじゃないのかな? 3人の家族みたいな日常に頬が緩みました。
2巻まとめ
というわけで2巻の感想・レビュー?でした。
クロムウェルが《美食の街・デリシア》に行っていましたね。ゴブリンと畑仕事をして、オーク達を統率して、船酔いしながらもリヴァイアサンを倒し、皆から認められた彼は、ゴブ太たち3人に酒場を託し、精霊族の抱えている問題を解決させに行くぞ!と意気込んでいました。
美食の街の問題を解決する2巻! 農業、統率、航海、美食の街でゴブリンやオーク達と過ごし、慕われていくクロムウェルのコメディ多めなスローライフが愉快でした。今回も面白かったです。
レックスたちは魔王軍に立ち向かいに来てしまうのか。精霊族の街ではどんな問題を解決していくのか。3巻楽しみですね!
以上、ラノ感でした!
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