
著者 川田両悟 イラスト よう太
高額ガチャでもアキトのガチャ運は?
新たな仲間たちと次なる戦いに挑む
スレ発バトルアクション第3巻!
新たな仲間たちと次なる戦いに挑む
スレ発バトルアクション第3巻!
感想
前巻(2巻)のお話
まだチームを組んでいたアキト達は、2000万GPを賭けたエクスプロードと2000万GPを賭けたチーム戦をすることになる。チームが解散する最後の試合。エイブラハムが自爆して、ロメオだけが生き残り勝利した彼らは解散して、同じCVCを目指すアキトとナツメが健闘をたたえ合っていました。
試し読みまでのお話
高額ガチャに挑み、スピードスター・ミシェット、海軍少女・ファム、リビドー戦士・ヨシヒコ、と新たな仲間たちを手に入れたアキトは、事務所に戻ってカードたちと自己紹介を始めて――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
新たな仲間たち
さて今回は焦るアキトと新たな仲間たちな回でした!
新たなカードを手に入れたアキトは、壊し屋たちと試合に挑んでいきます。ミシェットと動きを確かめて、対女性カードの変態ヨシヒコを使って観客から嫌われて。性的衝動に応じてAPが上昇するスキルって、ヨシヒコをメインで使っている人はいるのかな…?
そうだ、こんなこと……カードが、
持ち主に特別な感情を抱くなんて。
――そんなこと。きっと、許されない。
持ち主に特別な感情を抱くなんて。
――そんなこと。きっと、許されない。
(124ページ 引用)
ナツメから譲り受けた【緋眼の吸血少女】アンジェリカは、マスターの評判のために攻撃しようとして。彼女に「君らしく戦ってくれればそれでいいんだよ」と告げたアキト。「その評価は、俺が受ける」って、私がカードだったら特別な感情を抱かないわけがないです!
変態カード使い
勝利を重ねていったアキトは、「変態カード使い」と呼ばれ始めていました! 懐いてべたべたとへばり付くファムに、羨ましいという感想を抱いていたアンジェリカ。前回からカードとの食事シーンが描かれていたけど、味覚や感性があって楽しむ宴会は新鮮?ですよね。
「よかったぁ……。
まだ、皆がいる事務所に戻れる……。
まだ、皆と一緒にいられます……」
まだ、皆がいる事務所に戻れる……。
まだ、皆と一緒にいられます……」
(172ページ 引用)
チーム戦に挑戦していくことにしたアキト達は、カード3枚で戦うルールの初戦で大逆転します。盾となってカード守って、ヘンタイのスキルを活かしての勝利。だけど、誰かが失われても不思議ではなかったんです。
ロメオのときといい、割れそうなシーンはこれまでもあった。今はすぐに降参しようとするけど、もしかしたらがある。割れる宿命を背負っているはずなのに、今はそれを恐ろしいと思っているファムのフラグのような発言。これだけでも信頼関係が見えて…もしもに震えてきますよ。
半年
さて、いつの間にか多くの闘士たちと知り合いになって、話しかけられるようになっていたアキトは、メリッサを父親の元に戻すよう依頼されていたコロッセオの10指に入る闘士・リー・イェンフゥと戦うことになります。
(……彼女が俺の手元から消えてしまう前に、どうしてもCVCに上がりたい。お金が大好きな彼女に、CVCでたくさん儲けるところを見せてあげたい。それで……)
(202ページ 引用)
ここからはネタバレすぎるので言いませんが、キャロに心配されるほど、無茶をしていたアキトの無茶をする理由が感動的でした。メリッサのため、上に行くため、五枚のカードを登録して入れ替えながら戦う・エキスパートルールでの攻防。
ミシェットに矛盾だらけだと言われながらも、守り、焦り、分析し、カードたちが互いに連携して、役割を果たして繋いでいく、熱いバトルは今回も面白くて。アキトは剣の乙女を手にするまでに至っていくのか。変態カード使いの活躍見逃せません!
3巻まとめ
というわけで3巻の感想・レビュー?でした。
ソロプレーヤーとして戦うことになったアキトは、新たな仲間たちと試合に挑んでいましたね。アンジェリカは持ち主に特別な感情を抱き始めて。奇怪な戦いぶりから変態カード使いと呼ばれ始めたアキトは、コロッセオでも10指に入る闘士・リーと戦うことに決めて。
メリッサから父親とリーの狙いを聞き、出会ってからもう少しで半年になる相棒と食事をして始まっていく、エキスパートルールでのバトル。格下とされていた彼らは、それぞれの役割を果たし、皆で繋いで薄い勝ち筋を見事にものにしていました。
新たな仲間を迎え入れ、強敵に立ち向かう第3巻。アキトのカードや仲間を想う行動に、カードたちも特別な感情を抱いたり、心地よいと思っていたりする、信頼関係や想い合い、繋いでいくバトルに惹かれました。今回も面白かったです。
CVCではどんなキャラが出て、熱い戦いが待っているのか、4巻以降も楽しみですね。
以上、ラノ感でした!
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