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著者 久追遥希 イラスト konomi(きのこのみ)

だってわたしは、無敵だからね
七ツ星が死の淵から舞い戻る
逆転学園頭脳ゲーム第4巻!

目次1 ▯感想
2 ▯4巻まとめ

 

感想


前巻(3巻)のお話

前回は、赤羽さんが三人目の更紗に決闘を挑まれていましたね。各学区の選抜チームによる陣取りゲームが始まって、注目すべきプレイヤーたちと顔を合わせた篠原くんたち。

同じ選抜チームになっていた榎本会長と浅宮さんが抜け、「会ったら逃げろ」の枢木と戦った彼は、《百面相》が何かをしている中、脱落していました。

試し読みまでのお話

鈴蘭から《百面相》がチート役職《超越者》を持つ、違反プレイヤーだということを教えてもらった篠原くんたち。《ライブラ》に協力を取り付けた篠原くんは、赤羽さんと姫路と混浴!?――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。





六人目の刺客


さて今回は偽学園島最強と偽更紗がぶつかり合う回でした!

《MTCG》参加を決めた篠原くんは、鈴蘭からルールを教えてもらいます。コインと1~9の数字カードと三種類の技カードを駆使して、五段階あるクエストをクリアしてから、六人目の刺客の中学生を倒さなければワイルドカードは手に入らない


「ふふん――――
だってわたしは、無敵だからね」
(80ページ 引用)


その六人目の刺客はなんと紬ちゃんだったんです! 篠原くんに取ってもらったケルベロスのぬいぐるみを抱く中二病の可愛い女の子から一変、無敵のラスボスになった紬ちゃん。絶対に倒せないとまで言って、ポーズまで決めて、ほんとに可愛い!


《百面相》の正体

《MTCG》に参加した篠原くんは、《ライブラ》と《カンパニー》と多々良さんや辻くん、栗花落の学生の協力を得て、クエストをクリアしていました。水上さんは怠惰ちゃんだったみたいで。財布と身分証明書を他の人に預けちゃうって、どうかしてますよね。


「一つ答えろ。
……お前が《百面相》だな?」
(126ページ 引用)


茨学園の煽りリーダーは放置して。紬ちゃんと対峙して、負け無しの理由を暴き、彼女を倒した篠原くんは、彼女にある質問をします。わたしが《百面相》だよ、お兄ちゃん。 そう、紬ちゃんが《百面相》だったんです! まさかとは思ってたけど、驚きですよ!


連合軍と同盟軍

さて、《百面相》の配下になっていない全チームと一時休戦して、演技と嘘で《同盟軍》を結成し、《アストラル》へ復帰した学園島最強! LP999の最強の敵の倒すため、彼は一撃必殺のアビリティを持つ少女を《連合軍》から奪い取ろうと戦いを仕掛けます。


「すごく、すっごく楽しかった……! 《アストラル》も《MTCG》もそれから《盤上交差》も、全部全部楽しかった! 終わっちゃうのが寂しいぐらい――ずっと遊んでてもいいぐらい、楽しかった!」
(280ページ 引用)


ここからはネタバレすぎるので言いませんが、始まっていく《連合軍》と《同盟軍》の全面戦争、ケンカップルだった七瀬と榎本会長が「進司も勝手に合わせて」「好き勝手に動け、七瀬」と仲睦まじくサポートし合うバトルが良かったですね。


枢木に栗花落の面子といた時の方が強かったと教えた篠原くんたち。色付き星を持っていた皆実雫を倒し、一つ大きく光る脱落を示すエフェクト。黒の色付き星を持っていた絶対君主を、ある少女に最初に負かされて心酔している不死鳥との共闘は熱くて。


篠原くんと赤羽さん、紬ちゃん、残った3人の《決闘》内《決闘》《盤上交差》。裏で少女が幼馴染みに応援されて頑張っている中、星獲りゲームをしたかった引きこもりの天才少女が、あどけない笑みを浮かべる姿と、最後に優雅な笑みを零すお嬢様にやられました。


4巻まとめ


というわけで4巻の感想・レビュー?でした。

篠原が《アストラル》を抜けて、《ライブラ》との接触を図り、協力を取り付けた後で《MTCG》を勝ち抜いていましたね。椎名紬が《百面相》だったことが判明し、《連合軍》以外の学区と《同盟軍》を結成して、蘇り始まる全面戦争。

榎本と七瀬は互いにフォローして枢木を負かし、篠宮は久我崎と共闘して霧谷を倒してラスト。紬と赤羽と三人で《決闘》内《決闘》をした篠原は、《百面相》を操っていた倉橋を倒していました。

《アストラル》後半戦! 《ライブラ》《カンパニー》、英明学園や他の学園の人たち、そしてチームに助けられ、逆転していく主人公たちの戦いに胸が熱くなり、星獲りゲームをしたかった少女の「楽しかった!」という気持ちに共感を覚えました。今回も最高に面白かったです。

5巻は2020年夏に発売予定らしいです。篠原の学園島に来た目的の少女は現れるのか、バンギャル先輩の学校名は? 3C所属の古賀先輩の行方や、霧谷は篠原の秘密を知ってしまったのか、などなど、5巻が楽しみですね。


以上、ラノ感でした!