地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD-  ラノ感
イメージ (7)

著者 鳩見すた イラスト つくぐ

――これは生きる意味を問う物語。
そして、2人の愛の物語――

こんにちは、夕凪真白です。
今回は電撃文庫から『地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD-』のご紹介というか普通に感想。

あらすじ

全世界を襲ったゾンビパンデミックから5年後――、人類はほぼ全滅していた。
荒廃した東京をひとりさすらう少年ユキトはある日、「死ぬまでにやりたい10のこと」のため北海道を目指し旅をしている少女エコと出会う。いつも笑顔で明るい彼女だが、その正体は他に例のない“ゾンビ化していないゾンビ”だった。彼女の死を見届けるため、人類の敵とふたり旅に出ることにしたユキト。決意を胸に、朝日とともにいざ出発しようとするとエコがかわいく抗議の声を上げた。
「ゆっくんは、デリカシーがないなあ。支度はすぐだけど、昼間は出たくないの」
 尖った口先が、つまらなそうに続ける。
「腐っちゃうから」(電撃文庫公式サイトより)

内容というか

もし、ゾンビと出会ったら皆さんはどうしますか? 私はすぐに逃げちゃうと思います。
さて、ゾンビ系作品ですよ。ゾンビ系作品といっても恋愛ものなんですが…。ゾンビが出てくるんですが、決して怖い作品としては書かれていないんです!ゾンビの女の子と出会って10個のやりたいことを叶えるために主人公とヒロインが北海道に行きます。その中でゾンビによって崩壊した世界で、どう生きていくのか未来や希望、ゾンビによって死んでしまった人たちに対する思い出や恨み、妬みなど、すっごく生き方というか生きる意味みたいなものを考えさせられる作品です。
未来が決まっている少女と過去にとらわれている主人公の恋愛に注目です!
内容は1章で2人の出会いが。2章では主人公の過去に世界にいろいろと。断章は姉妹の思い出というか。3章では憎しみと星空があって。4章は最大級の人助け。5章は恨みと別れがあって。そして、6章は最後の1つと未来。

感想

 やっぱり、考えさせられるんですよね。ゾンビっていないけど、いたらどうなっていただろうか?とか、崩壊した世界でどう生きていったらいいのか。など、主人公のユキトくんの悩みだけでなく、パンクス(ゾンビを崇め生を軽んずる、生存者を襲う集団)やブロガー(自殺推奨やゾンビの人権を主張する集団)など、幸せな世界に生きている私達からしたら壊れている人達の考えや行動が物語にあって、その世界や人物設定がかなりしっかり作られていて面白いんですよ。
 そしてキャラ。まずはユキトくん。両親が死んでしまって、キャンプで集団生活をおくっていて、ある理由からキャンプを離れて1人で旅している男の子として登場するんだけど、エコと出会って、ゾンビに対する姿勢が変わっていき、生き方みたいなものも変わっていって。その姿が10個のやりたいことを終わらせることと一緒に、徐々に良い方向に向かって行くから、2人の愛と一緒に進んでいるようで面白いんですよ。次にエコ。ゾンビだけど、ゾンビじゃなくて普通に会話が出来て。謎が多い女の子なんだけど、10個のやりたいことをやろうと頑張っていて。その姿は可愛くて。そのことが語られる断章もいいんだけど、143ページ!普通は腐ってるはずなんだけど腐ってない理由が明らかになるシーンで、エコの苦労と努力がみえて泣けてきちゃうんです。ラストはもっとね! 
 他にもキャラはいっぱいいるんだけど、それぞれがゾンビによって壊れた世界でそれぞれの生活をしていて、彼らの生き方に意思があって、全員が良いキャラすぎて、本当に魅力的でいいんですよ!
 そして、とくに面白かったのはクラハシとの男の戦い。ある理由が関係しているんだけど、どうしてもゾンビが関係してくると殺したくなるクラハシの性格と、エコを守りたいユキトくんの想いが強くて、熱くて。ラストの展開にはお前がやるの?ってびっくりするんだけど、この2人のゾンビとのつらい過去に男同士のみえない絆とみせない想いとみえる想いとがぶつかり合ってる感じがして、白熱してて面白いんです!!
 夜の旅路の中にある世界の秩序と生き方に自らを問う物語。そんな作品でした。

最後に

2巻は……この終わり方だとないですね。…ないよね?
ユキトくんの今後も気になりますが、
そっちは想像で補うことにして。
次回作楽しみにしています!

以上、ラノ感でした!

全体内容

男性キャラ女性キャラバトルシーンエロシーン?設定説明ページ数
2+21+252
1+41+3×92
断章0+21+1××22
3+31+1××72
3+41+3××34
31+1××28
21×××12
合計3+81+5312

 
キャラは(主要人物+サブキャラと思ったキャラ)内訳は以下の通りです。
主要人物(ユキト、エコ、クラハシ、ジャーニー)
サブキャラと思ったキャラ(ユキトの両親、シオン、エド、Cali、おじさん(中年男性)、
おばちゃん、カニエ、キサ、ミレン、イコ、エコの父、エコの祖父)
 名前が書いてあってもセリフがない、登場してない場合はカウントしていません。
 あるが〇ないが×微妙が△です
(管理人が思った通りに書いているので、〇×△は多少の違いがあるかもです)