
著者 二月公 イラスト さばみぞれ
あの子はレオンとして立っている
アニメ化が決定した
声優ラジオの青春エンタメ第8巻!
アニメ化が決定した
声優ラジオの青春エンタメ第8巻!
あらすじ
『ティアラ☆スターズ』ライブの第一弾「ミラク」VS「アルタイル」が終了し、遂に乙女たち「アルフェッカ」に挑むことが決まった夕陽とやすみ。調子を取り戻した若手随一の人気声優・乙女に率いられて盤石な体制の「アルフェッカ」を前に、二人は一時休戦、協力して後輩の指導とチーム強化にあたることを決める。しかしアイドル声優活動を疑問視する年上の新人・羽衣纏は、ライブへの注力に不満な様子。その姿を以前の自分と重ねた千佳は、ぎこちないながらも彼女と対話しようとするが――。(電撃文庫公式サイトより)
感想
前巻(7巻)のお話
前回の感想はこちらから
登場人物をまとめたりもしているので、良かったらこちらも見て見てくださいね!
試し読みまでのお話
『ティアラ☆スターズ』ライブの第一弾「ミラク」VS「アルタイル」が終了し、遂に乙女たち「アルフェッカ」に挑むことが決まった夕陽とやすみ。「アルフェッカ」を前に、二人は協力して後輩の指導とチーム強化にあたることに――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
オリオン
さて今回はオリオンVSアルフェッカな回でした!
「渡辺。あんたが、リーダーをやってくれない?」
(39ページ 引用)
乙女たちアルフェッカに挑むことが決まった夕陽とやすみ! オリオンのリーダーを2人で相談して決めて欲しいと言われたやすみは、夕陽にリーダーをやってくれないかとお願いします。ミラクのときにめくるちゃんに支えてもらえながらもやり切ったリーダー。
しかし今回の相手は違う。桜並木乙女。今を歩く究極の声優が相手! 実力派と呼ばれ、演技力、仕事に対する姿勢や覚悟がある夕陽がリーダーになるべきと言ったやすみ。自分は夕陽に勝ちたい。その想いも殺してですよ? 勝つために。もう、序盤から泣きそうでしたよ。
「無理をする前提で建てる計画は、絶対に間違っています。それは、歌種さんもわかっていますよね」
(70ページ 引用)
さて、オリオンの練習開始! ファミレスでリーダーが夕陽になることを話した2人は、アルフェッカに勝つために、少しでも多く練習を重ねていきたいと伝えます。ミントちゃんは当然賛成、飾莉は文句を言いながらも賛成する中、1人だけは違いました。
羽衣纏さん、最年長の彼女だけは。無理をしてほかのことを疎かにしてまで勝ったところで大きな収穫があるとは思えない。25歳。年齢という面もあるでしょう。勝ち取ったチャンス。1つのライブで全力だと、潰れかねない。しかも声ではなくアイドル。
声優の若本さんがインタビューで「そういうの(アイドル声優等)は声優としての本業じゃない」と仰っているけど、纏さんもアイドル声優に否定的。25歳、年齢の他にも何かありそうだけど、彼女が出てきたことで声優のウラの深みが見えてきて、考えさせられますよね。
「わたしたち、いっしょに暮らさない?」
(82ページ 引用)
さてさて、ミントちゃんたちと別れた2人。そんなとき夕陽が、一緒に暮らさないか、と言い出します。どうやら息を合わせるために、めくるちゃんたちを真似てみたいそうで。おもち触ったり、子供っぽかったりするけど、いざ行動ってなると大胆だよね…。
そんなこんなで夏休みの1週間だけ、やすみの家で暮らすことになった夕陽! 一緒に本読みしたり、高橋ちゃんにタックルされたり、高橋ちゃんが「ほかの女は誘うんですね?」と嫉妬したり、お風呂に一緒に入っておもちを触ったり――高橋ちゃんヤンデレ化してない!?
「姉は、本当はもっと早く声優になりたかったんです」
(220ページ 引用)
いろんな事があって5日目。夕陽は纏さんと二人で話をすることにします。ということでここからはネタバレすぎるので言わないけど、25歳の新人声優、羽衣纏の本音が響きました。演技をするために声優になった。しかし今はアイドル、顔という面も顕著になってきている。
そんな女性の過去。8年前から憧れていた、けれど親の無理がたたって、今改めて夢を追いかけている。それを聞いちゃうとね。無理をしないこと、アイドル声優としてのこと、何もかもが重なってきている彼女の、出したくても出せない全力が辛く思えますよ。
その無理の答えを示したのは、以前に無理をして倒れたことのある乙女だったわけだけど、目標に向かって走り出した纏さん。彼女の今後にも注目したいですね! そして今回のラストは「アルフェッカ」VS「オリオン」のライブ。
「あの子が、役に没入すればするほど、力を発揮するタイプの役者だからよ」
(313ページ 引用)
そんな対決ライブがあったんだけど、夕陽とやすみ、この2人やっぱり最高! お互い負けたくないライバル。ほんとこの子たちお互いのこと好きすぎだよね! 憑依型声優の真骨頂と、彼女の才能を信じて、誇らしげに彼女を見るライバルの姿。
彼女に最高のライブをさせたのは自分。しかしそれを見て悔しがる。だって負けたくないから。いいよほんとに良いよ、この2人! めくるちゃんもちゃんと、めくるちゃんしててね? 目の前でこんなライブ見せられたらね? 声優ファンな部分出ちゃうよ…。
ライブを終えた彼女たち! さて彼女たちはどうなっていくのか! 9巻は――どうなるんでしょう! 分かりません! ほんと何イベントになるんですかね? そんなわけで分からないんですが、9巻ももちろん楽しみです!
以上、ラノ感でした!
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