
著者 久追遥希
イラスト konomi(きのこのみ)
イラスト konomi(きのこのみ)
篠原はどこにいった!?
TVアニメ化が決定した
逆転学園頭脳ゲーム第12巻!
TVアニメ化が決定した
逆転学園頭脳ゲーム第12巻!
あらすじ
クリスマスの大騒動の直後に、何者かの手により誘拐されてしまった俺・篠原緋呂斗。謎の地下空間で目を覚ました俺の前に現れたのは、学園島の「冥星」の秘密を握る彩園寺家の「影の守護者」泉姉妹だった。前人未踏の8ツ星昇格に手が届きそうな俺の学年末対抗戦への参加を阻止すべく、監禁という極悪な手段を用いる彼女たち。イカサマも仲間の助けもない孤立無援の極限状態に置かれた俺だけど、行方不明の俺を探してくれているであろう仲間たちのためにも、偽の学園島最強のすべてを賭けてこの悪魔的な「脱出ゲーム」をクリアするしかない。どうか、待っててくれよ、みんな――!(MF文庫J公式サイトより)
感想
前巻(11巻)のお話
前回は6つの色付き星を手に入れた篠原が、《アルビオン》に対抗するため、冥星の謎を聞きに一ノ瀬学長のところに行っていましたね。姉の柚葉さんから、クリスマス限定の疑似《決闘》《LOC》への参加を強制させられて。
始まった5人との連続デート! 摩理と謎解きツアーをして、途中で参加してきた雫とは部屋に行き、別の名前で呼び合って。羽衣と教室で腕を組み、《ライブラ》の配信を利用して、秋月先輩と2万人以上の観客に囲まれるというミッションをクリア。
4人とのミッションをクリアし、赤羽さんと姫路さんとのデートのダブルブッキングを避けるため、学長に《決闘》を挑んだ篠原は、クリスマスの奇跡を2回使い、雫と《サンタゲーム》を攻略。柚葉さんとの《決闘》に勝利していました。
前回の感想はこちらから
登場人物もまとめているので、よかったらこちらも見て見てくださいね!(明日公開予定です!)
試し読みまでのお話
柚葉さんから冥星のことを教えてもらった篠原。その後に誘拐されてしまった篠原の前に現れたのは、彩園寺家の「影の守護者」泉姉妹で――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
影の守護者
さて今回は守護者と八ツ星な回でした!
クリスマスで姫路さんたちとデートをした篠原くん! 柚葉さんから冥星のことを教えてもらった篠原くんは、彩園寺家の守護者の泉姉妹に誘拐されちゃいます! 前回7ツ星が誘拐されるっていう衝撃的な展開で終わったけど、この子たちどうやって運んだの…?
「冥星を意図的に操れるってことは……あの星は、お前らが作ったものだったのか」
(30ページ 引用)
さて、小夜と夜空の2人に誘拐されちゃった篠原くん。理由は六色持ちだからでした! この子たち8ツ星昇格戦という、7色持ちになった人が8ツ星になるために戦う子たちらしくて。冥星も8ツ星を生まないために泉家が作ったそうなんですよね。
そして今回は、八ツ星阻止のために、色付き星が報酬の超規模《決闘》の参加を防ぎにきたらしいんです! 《決闘》で星を集めていくのかなって思ったら、8ツ星になる方法ぜんぜん違っててビックリしますよね。ラスボス的な存在はいるのかなとは思ってたけど、彩園寺家だとは。
さらに、冥星が使い方次第でチートレベルで強力ということも明らかになって。梓沢先輩の《敗北の女神》のときは、騙す形で破ったけど、運が悪くなり負けるという点においてはチートレベルなんだよね。バグや通信エラーもが起こったら、ほぼどうしようもないけどっ。
《E×E×E》
さて、泉姉妹に誘拐された篠原くん。なんと誘拐された場所は地下牢獄でした。超規模《決闘》のエントリー期日までは時間がなく、脱出方法が分からなかった篠原くん。そんな中、泉姉妹の姉の夜空がヒントをくれたんです。
「あ……そういえば、冷蔵庫に入れたお水の方はまだ冷えていないかもしれません。でも、篠原さんなら冷やせると思うので……その良かったら試してみてくださいね」
(46ページ 引用)
そして、水から要素《熱》を抽出したことで、この《決闘》《E×E×E》に気づきます! 今回のルールは「ステルスアクション」! ざっくり言っちゃうと、物質が持つ要素のそのとき1番強調されている性質を抽出し集めて、妨害を掻い潜り、ゴールを目指せというもの!
水でも、飲んでたら《飲》が、冷たいと感じたら《冷》が、1つだけ漢字で獲得できるらしくて。その時次第で変わっちゃうから、やっかいだよね。さて、ルールが分かった篠原くん! そんなとき、羽衣さん似の妖精が現れます。
名前はカグヤ。羽衣さんが彩園寺だったときに勝手に組み込んだサポートAIです。そんなAIカグヤのサポートを受けることになった篠原くん。これまで姫路さんや赤羽さんにサポートしてもらってたんだもん、やっぱり篠原くんには、サポートいないとだよね!
秘密の抜け道
さて、カグヤのサポートで脱出ミッション開始! 要素を集めて罠や猛獣型を掻い潜った篠原くんは、秋月先輩に化けた【管理者】型の看守AIと出会ってしまいます。ここからはネタバレすぎるので言わないけど、【管理者】型の看守AIがよかったですね。
紬ちゃん、奈切、主人公ちゃん、などなど、AIが強さ性格を再現していて。そこにはいないけれど、本当に戦ってるわけじゃないけど、要素を抽出してアビリティまで使って戦っている、大規模《決闘》のようで、ワクワクさせられましたね。
「そっちは任せたわ。ま、篠原と違ってユキなら安心して背中を預けられるわね」
(154ージ 引用)
姫路さんと赤羽さんも裏から篠原くんを探していて。2人とも超規模《決闘》で争ってる最中なのに、ご主人様でありライバルであり好きな人である彼のために頑張って、協力して篠原くんを見つけ出していく姿は可愛く、いつもサポートしてくれている分、頼りがいがあって、カッコよかったですね。
八ツ星昇格戦に挑める人は篠原くんの他にも存在していて。篠原くんが気づき、彼女と接触したときは思わず驚かされましたね。またまた使った姫路さんへの初プレゼント! 始まっている超規模《決闘》。さて7ツ星の登場でどうひっくり返るのか、楽しみですね!
まとめ
というわけで12巻の感想レビュー?でした。
柚葉さんから冥星のことを教えてもらった篠原は、彩園寺家の守護者の泉姉妹に誘拐されていましたね。牢獄に監禁され、出られなくなった中、泉姉妹の姉の夜空にヒントを貰い、《決闘》の舞台であることに気づいて。
サポート用AIのカグヤに《E×E×E》のことを教えてもらい、リトライを繰り返しながら、要素を集め、【撮影機】【猛獣】【罠】【管理者】を撃破。脱出警戒レベルが2に引き上げられるも、誰かが巨大な敵を倒したことで、すぐに警戒レベルが4になる。
しかし、警戒レベルが引き上げられたことで、《アルビオン》も組織全体で6つの色付き星を持っていることに気づき、《通》と《信》の要素を組み込み完成したトランシーバーで、牢獄内にいた《アルビオン》のメンバー・阿久津雅と通話。
中央管理室を守る門番を倒したことで、警戒レベルが上がったことを告げられる。挑発をぶつけ合い、エントリー締め切りが3日まで迫る中、門番と交戦した篠原は、門番を罠に嵌め、要素《零》を手にし、阿久津と《無》と交換。
《零》を《劣化コピー》したことで《零》と《無》が揃い、秘密の抜け穴で中央管理室へ。小夜から地上に繋がる唯一のエレベーターに乗ったらリスボーンすると告げられ、1度はスタート地点に戻されるも、《カンパニー》のイカサマによって、中央管理室に。
そして、姫路が《ピンチヒッター》を使用したことで、プレイヤーが入れ替わり勝利。エントリー最終日に期末総力戦にエントリーしたのだった。
誘拐された第12巻! 姫路さんたち『カンパニー』のサポートがない中、サポートAIとして現れたカグヤと共に、要素を集め、強敵たちをコピーした【管理者】型のAIと戦っていく、大規模《決闘》に似た《決闘》にこれが本物の強敵たちとの《決闘》だったら、と想像力を掻き立てられました。今回も最高に面白かったです。
《アルビオン》も組織で6つの星を手にしていたことが判明して。シナリオライターですらチート級なのに、他に何持ってるの!と言いたくなって。色付き星所持者だった元《ヘキサグラム》の参謀との邂逅もあり。
また使った姫路さんへのプレゼント《ピンチヒッター》! ほんとに何度も使ってるから、大事にしてることが伝わってきて良くって。明らかになった八ツ星への条件。さて、時間はようやく、期末総力戦! シナリオ通りになってしまうのか! 13巻も楽しみですね!
以上、ラノ感でした!
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