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著者 二丸修一 イラスト ハナモト

愛しているんだ
恋人を名乗る二人の少女との
純愛青春物語、第2巻。

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

事故で記憶を失った湖西廻は、『恋人』を名乗る二人の少女、丹沢白雪と才川魔子に翻弄されながらも、徐々に記憶と元の生活を取り戻しつつあった。勉強をしながら、魔子のマネージャーや家事をする忙しい毎日。そんな中、白雪とのデートで過去にあった大切な思い出がよみがえり、二人は恋人としての関係も順調に進んでいた。しかしそんなとき、廻はある人と再会し、魔子に関する記憶がよみがえる。それはあまりに重く、人生を左右するほどのものだった。仲の良かった三人の平穏な生活は終わりを告げ、表面上取り繕おうにもあらゆるものが崩れ去っていく。恋。家族。背徳。尊敬。引け目。裏切り。絶望。悦楽。地獄。愛とは……誠実とは……そして三人が選ぶ道とは──。

(電撃文庫公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

魔子と一緒にお父さんの不正を暴いた記憶を取り戻した廻。白雪の誘いを断った廻は事件後にやって来たお母さんのことを思いだし――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



呪われて、純愛

さて今回は純愛と3人の道な回でした!


魔子と一緒にお父さんの不正を暴いた記憶を取り戻し、魔子とキスをしたことで、白雪に罪悪感を覚えるようになった廻。魔子との事件後のことも思い出した廻は、白雪とデートすることに。地獄に堕としてしまった魔子と白雪の愛に揺れる廻。


記憶喪失前もこの状態が続いていた。今の廻が罪悪感で圧し潰されそうになっているのに、彼は、魔子は何を思っていたのか…。さて、デート当日、廻は白雪と公園でご飯を食べていました。サンドイッチにフライドポテト、などなど、美味しそうに食べる2人。


「あ、うん。それより、わ、私の食べてるところ見るの好きって、どういうこと?」
(77ページ 引用)


魔子と比較させちゃう廻はあれでしたが、「美味しい」「白雪は天才だ」といってる2人は和やかでしたね。仁太郎たちが現れてダブルデートもして、また2人きりになった廻と白雪。手を繋いで海を見ていい雰囲気。「廻くん」 名前を呼ばれて自然とキス――しようとした廻。


だったんだけど、魔子の囁きが聞こえてキスはできず! ただこの後、つけてきていた魔子とはしてしまうんです。しかもそれは白雪に見られていて。告白していいか聞いたときには『好きにすればいいわ』と言っていたのに。魔子は好きな人とキスをできている。


ただ魔子も好き。恋人なハズなのに。次の日、学校を休むほどになっちゃうんだけど、好きな人に裏切られ、友人にもまた。家族に「放っておいて」と言ってしまう、一度も言ったこともない言葉を、声を荒げるほど怒る白雪の心境、この突き放す彼女の行動でさらに胸にきますよね。


――口移しをして、とか……?
(156ページ 引用)


さてさて、白雪のお見舞いに行った廻。白雪から、『重大な病気を抱えていたりしない?』と言われた廻は、見ていたことを告げられ、さらに焦り、ついには「愛してる」というしかなくなってしまいます。


ということでここからはネタバレすぎるので言わないけど、記憶喪失になる前と同じことをしようとする廻の廻りがよかったですね。どうしたらいいのか分からなくなればなるほど苦しみ、追い込まれ、思いついても同じ人物ですから、同じことをしてしまうのは必然で。


「――なら逃げないでよ‼」
(182ページ 引用)


魔子が病院で言っていた「許せない」もまた繋がってきていて。廻の記憶喪失になった理由、魔子の内が、今までの行動が回収されるように伝わってきて面白かったですね。少年の選択は変わったけれど、問題は山のようにあり。


友人に説教され、ぶつかり合う少女の想い。どちらも少年が好き、だけど3人でいたいとも思っている。親友2人が同じ思いを持っているからこそのラストは意外で。ぶつかり合ったその先で、本当に魔子はこうするべきだったのか。彼女の幸せが見てみたいですね。2人はこれからどう進んでいくのか、3巻も楽しみです。


以上、ラノ感でした!