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著者 暁社夕帆 イラスト フライ

講談社ラノベ文庫新人賞受賞作!
天才神様中学生と赤点高校生の
異色の数学ラブコメ、開幕!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……! 有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。藁にもすがる思いで、数学の神様がいるという神社を訪れる数馬。夕日が世界を赤く染める時、必死の願いに応える声が響く――。 「ねぇ、数学が得意になりたいの?」 謎の天才中学生・環に数学を習う中、近づいていく有理との距離。そんな数馬の前に現れた、もう一人の天才美少女の目的とは――? 第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>は異色の数学ラブコメ!

(講談社ラノベ文庫公式サイトより)

感想


天才神様中学生と赤点高校生の数学ラブコメ! 理系なのに大の数学音痴な高校生の関数馬が、数学の神様がいるという神社を訪れ、神社に祀られてた謎の天才中学生・高木環と契約して始まる、数学と競技が楽しめる作品でした。

理系を選んだのに定期考査で毎回赤点を取るほど、大の数学音痴な数馬。「数学の女王」と呼ばれている才女・有理のことが気になっていた彼はある日、試験が終わったら、有理と友達の解斗と3人で遊びに行く約束をします。

赤点を取ったら補習だと知って、有理から教えてもらった「数学の神様」がいる神社で神頼みをした数馬。そんな彼の前に、神様と名乗る中学生の少女・環が現れたんですよね。始まっていく数学の勉強とラブコメ!

環と契約して、彼女から数学を教えてもらうことになった数馬はどこまで成長していくのか。また、恋の行方は。「九九を覚えた後に二桁の掛け算は覚えないでしょ」という例を用いて、公式は使える場面を知っていたらパズルみたいなものだよと教えてきたり。

難しい問題集を買って、解かなくてもいい、解き方を考えて、解説を書き写して、と難問に慣れるアドバイスをしてきたり、こういう時はこう考えるといいという発想パターンを伝授してきたり、などなど、環のアドバイスで数学の力をつけていく、少年と神様少女の個人授業がまず面白かったです。

数馬は環に教えてもらって、数学の試験の順位も上がっていくんだけど、数馬の学校には有理から1位の座を奪った数学の天才転校生・圏がいて。そんな数学少女との、ある少女を巡った数学勝負は、お前を超えてみせる、楽しみにしてる、とお互いを意識し合うスポ魂のような熱がありましたね。

〇〇点取れば、〇〇してあげる言われたて、頑張ってその点数以上を取って、デートしたり、名前で呼び始めたりなど、有理との恋愛模様も描かれていて。天才神様中学生と赤点高校生の数学な青春物語が楽しめる1冊!

4人はこれからどうなっていくのでしょうか。少女と、ある少女の忘れてしまった高校1年生の時の出来事や、ライバルな2人の競技数学も見てみたいところ! 2巻以降も楽しみなおすすめしたい1冊でした。面白かった!



以上、ラノ感でした!

レーベル
講談社ラノベ文庫
ジャンル
青春もの
おすすめ度(評価)
★★★★☆
ページ数
312
発売日
2022年10月2日



章ごとにいろいろまとめてみた


更新予定です。