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著者 弥生志郎 イラスト むにんしき

本当はもう気づいてるんじゃないの?
ヒロインレースしない
Wヒロインラブコメ、第2巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

俺の初恋だった少女・朝比奈日向が家族になってからしばらく経ったある日のこと。 俺たちの高校において文化祭に代わる、最大級のイベント―― 聖夜祭の準備を俺たち生徒会で行うことになった。 俺にずっと片思いをしていた幼馴染・月乃と猫カフェでデートしたり、 日向と一緒に映研が作ったホラー映画を見たり、準備を進めるなかで、 あるとき日向が月乃にやけにそわそわするようになる。 どうやら月乃には日向の様子がおかしいことに心当たりがあるようで……。 「ねえ、悠人。日向さんはね、悠人のことが――」 聖なる夜に、日向と月乃の想いに俺は一つの答えを出す。 同級生/幼馴染と恋人になるかもしれないいちゃいちゃラブコメ第二弾!

(講談社ラノベ文庫公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

前巻の感想はこちらから


試し読みまでのお話

俺の初恋だった日向が家族になってからしばらく経った悠人。幼馴染の月乃をデートに誘った悠人は、生徒会の後輩の槍原と出会ってしまい――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



聖夜の告白

さて今回は聖夜祭と告白な回でした!


月乃から告白されたけれど、幼馴染として好きと言ってくれるから付き合えないと言われた悠人。月乃をデートに誘った悠人は猫カフェに行くことに! 猫たちがいる中、月乃はデートって、どんなことするの?と聞いてきて。猫より、幼馴染と接する猫カフェって…。


さて、猫カフェでバイトしていた後輩の槍原の誤解も解き、月乃の猫耳撮影をしてデートは終了! 聖夜祭まで残り数週間となった悠人たちは、映研の映画やメニュー申請と、聖夜祭の確認で大忙し


「槍原さんは、
『聖夜の告白』で告白したい人とか、
いないの?」
(73ページ 引用)


日向のメールは50通くらい溜まっているそうで、また倒れなきゃいいけど、大丈夫かな…。そんな中、槍原が生徒会企画の参加用紙を持ってくるんですよね。その企画の名前は「聖夜の告白」!


聖夜祭の恒例行事で、聖夜祭の終わりごろに屋上から告白するというもの! その告白はプロポーズ成功率が高くて、付き合える自信がない人はあまり参加しないみたい。だけど、その参加用紙には月乃の名前があったんです!


「月乃ちゃんは、
『聖夜の告白』で
悠人君に告白するんですか⁉」
(95ページ 引用)


それを見た日向は突然「ええっ!」と叫び、その様子を見た悠人は月乃が、日向が告白されるかもと言ったことで慌てて。まぁ、実際はその用紙がサンプルだっただけなんですけどね。さて、2人とも「聖夜の告白」をしないことを知った悠人。


何かを変えなくちゃいけないと思っていた悠人は、月乃から「日向さんは悠人が好きなんだよ」と告げられてしまいます。ということでここからはネタバレすぎるので言わないけど、月乃の行動が良かったですね。


「日向さんは、悠人が好きなんだよ。家族じゃなくて、一人の女の子として」
(108ページ 引用)


今の関係は変えたい。けれど、家族として向き合うため、必死で気づかないフリをしていた悠人に(好きな人に)直接、あなたの初恋の人はあなたのことが好きだよ、っていうのがどれだけ勇気がいることか。現状を変えるためっていっても、普通じゃとてもできないよ。


月乃が日向に『聖夜の告白』で悠人に告白すると宣戦布告して迎えた、聖夜祭と『聖夜の告白』! 伝えなきゃいけないことがある。ある子の告白は予想外でしたが、彼女たちの精一杯の告白からの、悠人の向き合いだした答えにグッときました。


2人に想いを告げた悠人。さて3人はこれからどうなっていくのでしょうか、楽しみですね。


以上、ラノ感でした!