img20220627_15575224

著者 花間燈 イラスト sune

アンタ、あたしと勝負しなさい
『変好き』コンビがおくる
ランジェリーラブコメ、第2巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

ランジェリー製作の要であるパタンナーが失踪し、大ピンチに陥ってしまった下着ブランド・リュグ。高校生ながらリュグのデザイナーを務める浦島恵太も、新たな人材探しに奔走していた。そんなある日、恵太の前に転校生の浜崎瑠衣が現れる。「そ、そのパンツは……っ!?」なぜかパンツを見せつけてきた彼女は、リュグの競合ブランド・マチックのデザイナー兼パタンナーだった! そして恵太の窮状を知り、「負けたほうが相手ブランドに移籍する」という条件のデザイン勝負を持ち掛けてくる。後に引けない恵太が応じたことで、絶対に負けられない下着バトルの幕が開けた――!

(MF文庫J公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

ランジェリー製作の要であるパタンナーが失踪し、大ピンチに陥ってしまった下着ブランド・リュグ。代わりの人が見つからない中、浦島は秋彦くんから、ランジェリーコンテストに参加してくれないかと頼まれて――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



浜崎瑠衣

さて今回はパタンナーとツンデレな回でした!


ランジェリー製作の要であるパタンナー・池澤さんが「仕事が忙しすぎて、彼氏にフられた」という理由で失踪し、大ピンチに陥ってしまったリュグ! 代わりの人が見つからない中、浦島はライバルブランド『KOAKUMATiC』のデザイナーと名乗る少女と出会います。


「あたしは浜崎瑠衣。ランジェリーブランド『KOAKUMATiC』のデザイナーなんだけど――」
(67ページ 引用)


名前は浜崎瑠衣。季節外れな転校生で社長令嬢ちゃんです。そんな浜崎ちゃん、デザイナー兼パタンナーだそうで。浦島がリュグのデザイナーだと知って、負けたら相手のブランドで働くっていう勝負を挑んでくるんですよ!


浦島たちにとっては勝てば、大手のパタンナーが来てくれる好機、負けちゃえば、リュグ崩壊の危機。だけど、浦島はその勝負を受けちゃうんですよね。勝てる自信があるのか分かんないけど、代表にも伝えてませんからね? すごい度胸だよ、浦島くん。


「慣れ合うつもりはないけど、これから、お隣さんとしてよろしく」
(82ページ 引用)


さて、乙葉さんから負けるのは許さないと言われた浦島。そんなとき、浜崎ちゃんが引っ越し蕎麦を持ってやってきちゃいます。どうやら偶然、隣に引っ越してきたそうで。学校に家までってもう完全に浦島のストーカ――。


そんなこんなでお隣さんでデザイナー対決をすることになった2人! 内容はランジェリーデザインコンテストで上位の賞を取った方が勝ちというルールです。ただ、浦島はそのコンテストのお題に悩んじゃうことになっちゃうんですよね。


だって『女の子が初デートで身に着けたくなる下着』というお題だったから! そりゃあ、ずっと女の子の下着ばっかり考えてる男の子ですもん。知ってたら逆に怖いですよ。いろんな子に聞いてみても分からなかった浦島。


「明日、わたしと
デートしてください!」
(107ページ 引用)


澪とも話し合った浦島は、澪に絢花をデートに誘って欲しいと頼みます! ということでここからはネタバレすぎるので言わないけど、浜崎ちゃんがツンデレで可愛かったんですよ! 浦島の下着のファンで、浦島の下着をむちゃくちゃ意識してデザインしてて。


浦島の下着が好きすぎて、マチックに入ってほしくて勝負を仕掛けたり、勝負に負けても、なんで浦島のじゃなくてこれがグランプリなの⁉ 浦島のデザインの方が絶対すごいのに! と怒ったり。王道のツンデレちゃんで可愛かったんです。


「憧れのデザイナーが、こんなデリカシーのない奴だとは思わなかった」
(186ページ 引用)


浦島は今回も変態だったけど、浜崎ちゃんの下着を勝手に洗って『下着は優しく手洗いしておきました♡』という置手紙はさすがに引いたよね…。下着を洗うことからまず変態だけど、置手紙、しかも最後に♡って、ね? 変態性が増していて読んだ瞬間、ゾッとしましたよ…。


そんな変態さんだけど、パンツ食い込んじゃう部活少女の悩みを叶えるという、デザイナーとしてちゃんと女の子の気持ちに寄り添った下着をみつけてあげたり、無理をしていた浜崎ちゃんを看病したりと優しくて憎めなくて。


「可愛く思われたいとか、大人っぽい下着でデートに臨みたいとか、それって結局、恋する女の子の『背伸びしたい』って気持ちでしょう?」
(133ページ 引用)


今回1番面白かったシーンは、絢花とのデートの最後のシーンなんだけど、デートしてもアイデアが浮かばなかった浦島に、それは全部同じ意見じゃない?と、アドバイスしてあげる幼馴染の恋しさ。彼女も恋する女の子なんだなって、感じちゃいますよ。


さてさて、澪の弟くんが澪と浦島のことを知ってしまい、浦島はどうなっていくのか! 3巻は弟くんとの対決が待っているのかな? どんな下着が生まれるのか、楽しみですね!


以上、ラノ感でした!