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著者 西条陽 イラスト Re岳

私、司郎くんの女の子になっちゃった
二番目同士で付き合う2人の
不純で危険な恋愛物語、第3巻。

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

「ねえ、私たちで桐島くんを共有するの、ダメかな……?」 俺は今、橘さんと付き合いながら、早坂さんとも付き合っている。共有のルール。それは互いに抜け駆けしないこと。「一番目」になれない方が傷つくなら、それは優しい関係とすら言えるだろう。たとえそれが、歪で、甘美な延命措置に過ぎないとしても。だけど……。二番目でよかったはずなのに。それでも一番目になりたくて。互いにエスカレートする好意と行為。その果てに、俺らの関係はやがて軋みを上げ始め……。もがいて、すがりついて、大事だった何かを摩耗させながら。どこまでも深みに堕ちていく。

(電撃文庫公式サイトより)

感想


前巻(2巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

カップル選手権でキスをした桐島と橘さん。ルールを決めて桐島を共有することにした橘さんと早坂さんは、お互いのため最後まではしない約束をしながらも、桐島とキスを重ねて――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



共有

さて今回は1番と抜け駆けな回でした!


4つのルールを作り、桐島を共有することにした橘さんと早坂さん! バイト先の先輩の国見さんと帰宅中、早坂さんに一緒にいるところを見られた桐島は、国見さんが「ヤらせてくれないのにヤキモチだけは一人前」と言っていたのも聞かれてしまいます。


浜波さんのときもあれだったのに、早坂さんにまた女の人といるところを見られて、「ヤらせてくれない彼女」ってね? 怒らせた原因のヤらせてくれない発言は国見さんだけど、その前に、これはまずいと思いながらも一緒に帰り、腕を組んでたことがアウトだよ!


「橘も早坂も、桐島に選ばせたら、自分が捨てられると思ってる。だからこの共有をやめられない。そんで桐島も選べない。選ばれなかったほうがすごい傷つき方するってわかるから」
(84ページ 引用)


さて、サッカースタジアムに行った3人。そんな中、桐島はハーフタイム中にビールを飲まされ、酔った3人は〇〇ホテルへ…。そこで早坂さんが仕掛けていくんだけど――最後までしようとしていた早坂さんを橘さんが平手打ちしちゃうんですよね。


2人の行為を見ているだけの状態から嫉妬と悔しさと感情の乗ったビンタをする橘さん、それを受け薄く笑う早坂さん。忘れられない、渡したくない、先にしたい、橘さんの気持ちにも気づいている、だから乱れる。もうギリギリすぎるよ…この関係。


「俺は、お前から
橘ひかりを奪い取ろうと思う」
(133ページ 引用)


さてさて、橘さんと桐島のキスを見てなお、橘さんを諦めきれずにいた柳先輩。そんな柳先輩に宣戦布告され、橘さんと恋愛ノートにあった催眠プレイをした桐島は、柳先輩から「橘ひかりを俺にくれ」と告げられます


ということで、今回もネタバレすぎるので言わないけど――と思ったけど言います。やっちゃいました、ええ、やっちゃいましたよ、橘さんと。たたなかったの?という場違いなツッコミもなく、この2人がやっちゃったんですよ!


なぜか橘さんの不安定な想いに踏み入ってしまった柳先輩は、文化祭でネジが外れたのでしょう、個人的にもう頑張ってくださいという他ないんだけど、振り回され、受け入れ、決められずクズっぷりを発揮する桐島。そして計算して気を引くために他の子に触らせる早坂さん。


「ペナルティあるもん。抜け駆け禁止のペナルティ」
(306ページ 引用)


この行為って、独占欲や歪み愛って、もう理屈どうこうじゃないんですよね…。壊れてエスカレートして、ルールはただの一時しのぎに過ぎなくて、最後にはまた――と。これ、早坂さん復帰できるの? 3人がどうなっていくのか、次巻が楽しみです。


以上、ラノ感でした!