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著者 日日綴郎 イラスト むっしゅ

第34回ファンタジア大賞受賞作!
天才少女と青春を絵筆に捧げた凡人の
青春芸術エンタメ、開幕!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

『見惚れる』『圧倒される』『中毒性がある』『心奪われる』彼女の描いた絵を見た誰もが抱く感想の数々は、画家を志す高校生の俺にとって、喉から手が出るほど欲しいものだった。何を描かせても“天才”と称される、芸術少女・柏崎侑里。「ただ顔を見に来ただけ。絵は、描きたいときにしか描かない」一番近くて一番遠い場所にいる、俺の幼馴染だ。ある日から絵を描かなくなった彼女の影を追い、俺は絵筆を振るい続ける。「何度だって描いてやる。才能を言い訳に、諦めたりはしない」侑里に再び絵を描かせ、俺の絵で彼女を見返す、その日まで。これは、青春を絵筆に捧げた凡人が“天才”に挑む物語だ。

(ファンタジア文庫公式サイトより)

感想


天才芸術少女と青春を絵筆に捧げた少年の青春芸術エンタメ! 何を描かせても“天才”と称される、芸術少女・柏崎侑里に嫉妬している幼馴染・小宮宗佑が、彼女の影を追い、鉛筆を振るい続けて始まる、天才と凡人と青春が楽しめる作品でした。

業界人から将来を嘱望されるほど、何を描かせても“天才”と称される侑里。彼女よりも先に絵画教室に通い始めたのに、毎日描いているのに、幼馴染の彼女よりも評価されず、才能に嫉妬し、彼女を追いかけていた小宮はある日、モデルの楓先輩に声をかけられます。

侑里の絵を見て、自分の個性を活かそうと変わり始めていた楓先輩。そんな彼女は、自分を変えてくれた侑里が絵を描いていなかった、描こうともしていなかったのを見て、彼女が許せず、絵を描かせようと、小宮にモデルになってあげると告げるんですよね。

始まっていく努力家の少年と天才たちの青春! 1度は先輩とは組まず、自分だけで侑里に絵を描かせようとしていた小宮は、先輩と組んだことでどう侑里の色を変えていくのか! また、天才少女の苦悩とは。

毎日描いて努力しているのに、絵を描かなくなった天才の侑里よりも評価されない小宮が、あることがきっかけで一度は描けなくなるも、前を向き、天才と戦っていく、天才への憧れと嫉妬、努力溢れる、凡人な少年のドラマがまず面白かったです。

侑里は天才ゆえに、楓先輩と、小学生の頃に転校してしまった小宮たちの幼馴染の少女・詩子はあることで、ヒロインたちはある悩みを抱えていて。そして、小宮に対する想いや、彼の絵に対する評価が違っていて。

天才に嫉妬し憧れ、才能と戦っていく凡人な少年と、凡人だからこそ描ける絵によって変わりだす少女たちの、芸術青春ドラマに心揺さぶられる1冊! 夢のために絵筆を振るう少年は次にどんなものを描いていくのでしょう、楽しみでなりません!



特設サイトやPVがあるそうなので、良かったら見て見てくださいね!







以上、ラノ感でした!

レーベル
ファンタジア文庫
ジャンル
青春もの
おすすめ度(評価)
★★★★☆
ページ数
328
発売日
2022年1月20日



章ごとにいろいろまとめてみた


更新予定です。