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著者 竹町 イラスト トマリ

クラウスは、アナタを  ている
紅炉の遺言にリリィたちが大混乱?
スパイ教室シリーズ、短編集第2弾!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―。その前身、かつて戦争を終結させたスパイチームの頂点-焔-のリーダー『紅炉』は、絶望の縁から救い出した幼き少女・ティアに、自身の死を前に希望と詳細不明の『鍵』を託した。時は経ち、ティアは鍵の用途を求め、ついに錠がかけられた箱を発見する。慎重に箱を開けると紅炉の遺言が記されていた。「クラウスは、アナタを  ている」 肝心な箇所が空白になった紅炉の遺言を発端にして、勘違いが勘違いを生み、『灯』全体を巻き込む大騒動が勃発してしまう!?『スパイ教室』シリーズ短編集第2弾!

(ファンタジア文庫公式サイトより)

感想


さて今回は紅炉の遺言な回でした!

紫蟻と死闘を繰り広げたティアたち。「クラウスは、アナタを  ている」という『紅炉』の遺言を見つけ出したティアは、「愛している」という1つの空欄の案を書き留めた紙をリリィの部屋に落としてしまい、リリィは勘違いして、大騒動に発展してしまう。

今回の短編集は何処に掲載されていた短編なんですかね? ドラマガ? その他? 書き下ろしかもしれませんね。さて、そんなわけで(どんなわけで)短編集も2弾ですよ。リリリンだったリリィの働き蟻との戦いや、天使なアネットシーンもあり。

今回も本編で明らかになっていなかった情報盛りだくさん?でしたね。さてここからは1つ1つのネタバレ少なめで短めな?感想を。まずは1章の「caseアネット」! お小遣いが欲しいと言い出したアネット。そんな彼女がなんと接客のアルバイトをすることに!

絶対に危ないじゃん! だってあの『忘我』のアネットだもん。読み始める前はそう思っていました。だけど、挿絵見たらね…モニカまで「あぽぉぉぉぉぉ」って言いだしたらね…うん。アネットには身長のことは語らないでおきましょう。

2章の「case ティア」ではサラがラブレターを貰って、消去法でティアが相談に乗ることに! まさかあの特徴的な髪形の男がここで登場するとは思いませんでしたが、青春するサラが可愛かったです。

3章の「case エルナ」ではミータリオに移動中、エルナが宗教団体に巻き込まれます。宗教団体に潜り込めたけど、タップダンスを踊ったり、楽譜を渡されて歌ったりするエルナには笑ってしまいましたが、クラウスたちまで空気をよむとは…。エルナは今後、リリィと共にお笑い担当になるんですかね?

4章の「case リリィ」では《働き蟻》を1人で17名倒した、10代の少年スパイを倒した《働き蟻》とリリィが戦うことに! クラウスとの最初のボートでのことを活かして戦う、落ちこぼれだったリリィの活躍には痺れましたね。

スパイ養成学校の校長も出てきて、『鳳』の前のコードネームやファルマの兄妹関係も明かされて。まだ出てきていないはずのファルマの兄?姉?はこれから登場するんでしょうか、楽しみですよね。

5章の「私たちを愛したスパイ」では、あの女性が2巻ぶりに登場して――。紅炉の遺言とは何だったのか! フェロニカのようにティアも憧れられる頼れる存在になっていってほしいです。

最後にはオマケエピソードで9人の誕生日が! 4巻特装版の小冊子では誕生日って書かれていなかったんですよね…。彼女たちがどの日を誕生日に決めたのか、今回の短編集、これだけでも、考えさせられるものがあり、読み応えがありました。

ということで短い感想でした。感想になってます? 「クラウスは、アナタを  ている」から始まった短編集第2弾! 今回もコメディ回が多かったですが、ミータリオ決戦でのリリィの活躍や、紅炉の遺言も明かされて、7巻が一層楽しみになりました。



以上、ラノ感でした!