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著者 竹町 イラスト トマリ

『浮雲』のランはいったいどこへ?
同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める
不可能任務に挑むスパイ物語第6巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―は、尊敬する同胞たちの死の手がかりを求め、同盟関係である工業国・フェンド連邦に潜入する。しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関―ベリアス―のボスが立ちはだかる。『我々に一方的に奉仕する――呑める条件は、それだけです』”スパイの世界には、協力はあれど友好はない”皇太子暗殺未遂犯を捕えるため、ティアを人質に『灯』は利用されてしまう。陰謀と混沌渦巻く中、誰よりも優しい少女は立ち上がる。『覚悟は決まった――奪われた復讐をするために』 少女たちは止まらない。同胞の死を胸に『灯』が暴れ始める。

(ファンタジア文庫公式サイトより)

感想


前巻(5巻)のお話

全養成学校のトップ6で編成された新たなチーム、『鳳』との共同任務に挑むことになった『灯』。彼らの手際を見て実力を認めていたリリィたちは、卒業試験1位の『飛禽』のヴィンドから、燎火が『鳳』のボスになる交渉が終わったと告げられる。

『灯』を崩壊させたくないリリィたちは、引き継ぎ期間中に『鳳』よりも上だと示すことが出来たらと交渉。ヴィンドとの交渉で得た『灯』の未収得の技術「詐術」をクラウスから教えられ、リリィたちは『鳳』とクラウスをかけて戦うことに。

ヴィンドによってリリィたちが敗れる中、エルナが事故と自演を組み合わせた詐欺を披露。サラたちが駆けつけ、なんとかヴィンドに勝利したものの、ビックスが機密文書を先に手に入れたことで『灯』が負けてしまう。

しかし、ヴィンドが『灯』の強さを認め、クラウスの言葉でヴィンドが『鳳』のボスになったことでクラウスは『灯』のボスを続けることに。共同任務を終え、『鳳』と別れた『灯』。そんな中、ラン以外の『鳳』メンバーが死亡したとの報告書が届いたのだった。


前回の感想はこちらから

登場人物をまとめたりもしているので、良かったらこちらも見て見てくださいね!





試し読みまでのお話

『鳳』の死の手がかりを求めて、フェンド連邦に潜入した『灯』。しかし、調査に奔走するジビアの前に鉄壁の防諜機関『ベリアス』のボスが立ちはだかる――というのが試し読みまでのお話。


ここからはネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



ベリアル

さて今回は《鳳》と『操り師』な回でした!


フェンド連邦の防諜専門部隊『べリアス』のボス・『操り師』アメリに捕らえられたジビア。ダリン皇太子暗殺未遂容疑がかかっている『鳳』の、唯一の生き残りであるランの情報を得るため、アメリはジビアに拷問を始めます。しかしそこにクラウスが現れるんです。


前回、『鳳』メンバーが死んじゃうっていう衝撃的な展開で終わっていたんだけど、皇太子暗殺未遂容疑がかかっていたなんて。ランはどこに行ってしまったのか、まさか裏切ってしまったんじゃないか。忍者っぽいので隠れるのは得意だと思うけど、気になりますよね。


「二十四時間以内に
『浮雲』を見つけられない限り、
人質を殺します」
(72ページ 引用)


さて、ティアが人質となり始まった『べリアス』との共同捜査! もちろん目的はランの捜索です。最後の通信があった場所に行ってもいなかったラン。そこで〈白鷺の館〉に出入りしていた痕跡を見つけたジビアは、〈白鷺の館〉でワルツを踊ることになるんです。


潜んでいるランを誘い出すため、クラウスと踊ることになったジビア! しかし2人はホールの中央で転んでしまいます。観衆たちが困惑するようなダンスってね? 想像しただけで笑いが…。というのはさておいて〈白鷺の館〉にもいなかったラン。


「『浮雲』のランを囮にし、
『襲撃者』を釣り上げる
――そういう意味でしょうか?」
(175ページ 引用)


そんなとき、ジビアたちに皇太子が暗殺されたという情報が伝えられるんです。防諜チームがいたにもかかわらずなくなってしまった皇太子。アメリは当然、ランを容疑者と決めつけます。ただランは、エルナのところにいたんですよ!


なんと『鳳』の壊滅を知った『灯』は、真っ先にランと合流していました。そこで事情を聞き、『鳳』の死体も確認していたんですよね…。そして、ヴィンドたちを殺した襲撃者を探り、『べリアス』であることを突き止めて、ジビアが捕まりに行っていたんです。


『翠蝶』の発言やアネットが攻撃していたことで、裏切り者なんじゃないかと思っていたけど、全然違いましたね…(恥ずかしい)。今回もモニカやエルナ、ジビアたちの発言や行動に上手く騙されてしまったわけだけど、『べリアス』との戦いはどうなっちゃうのか!


《――『炮烙』の遺産が見つかった。
詳細は口頭で伝える》
(276ページ 引用)


さて、ここからはネタバレすぎるので言わないけど、クラウスが感情をむき出しにするほどの復讐劇が良かったですね。アネットとティアが詐術を披露していて、幕間での『鳳』との交流は、『灯』の成長もあって感動的で。


明らかになったジビアの過去。そして『灯』の新たなメンバー『炯眼』と裏切者の『緋蛟』。ゲルデの遺産があることも明かされ、『灯』はどうなってしまうんでしょう。次回は裏切り者と愛する少女との闘い。ティアが見抜いていた『灯』の誰かとは、7巻も楽しみですね。


以上、ラノ感でした!