img20210831_21035180

著者 てにをは イラスト りいちゅ

また殺されてしまったのですね、探偵様
殺されても生き返る探偵と介抱する助手の
被害者になりながら解き明かす事件録!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

殺された。やっぱりまた殺された。伝説の名探偵を父に持つ追月朔也は、半人前の高校生探偵。今日も依頼を受け、意気揚々と浮気調査や猫探しなど地味な仕事にいそしむが、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう。しかも"被害者"は自分自身!? 特殊体質によって毎度生き返る朔也を膝枕で出迎えるのは優秀な助手リリテア。「また殺されてしまったのですね、探偵様」「……らしいね」探偵として、そして被害者として、朔也は文字通り命賭けで数々の難事件を解決していく──! てにをは×りいちゅで贈る極上の本格ミステリー、開幕。

(MF文庫J公式サイトより)

感想


殺されても生き返る探偵の事件録! 伝説の名探偵も父に持つ半人前の高校生探偵・追月朔也が、行く先々で殺人事件に巻き込まれていく、殺されても生き返る命拾いな探偵が楽しめる作品でした。


「蘇りなさいませ、朔也様」


解決した難事件は数知れず、どんな犯罪者からも殺されない不死身で『不死の探偵』の異名を持つ追月断也。その名探偵の息子の朔也は、危険のない楽な仕事ばかり引き受けていました。そんなある日、朔也のもとに浮気調査の依頼が入ります。

その内容は、プロデューサーの主人が時々不審な買い物をしていて、問い詰めても話を逸らされてしまうから、全力で主人の浮気調査を頼む、というもの。そんなこんなで、彼は助手のリリテアと片道八日間の豪華客船の旅(浮気調査)をすることになるんですよね。

ただ、朔也は浮気調査の途中で殺人現場を目撃し、殺されてしまいます。しかし、『不死の探偵』の息子である彼は、“殺されても生き返る特殊体質”だったんですよ。始まっていく生き返りからのミステリ。

豪華客船でも、試写会でも、ホテルでも、何度も殺され、朔也はどうやって3つの事件を解決していくのか! 首を斬られたり、毒物を注射されたり、落下したり、何度も殺されながらもリリテアに膝枕されながら生き返り、記憶や現場をたよりに事件を解決していく。

命がけで事件を解決していく生き返り設定がまず面白かったです。ただ、この特異体質があるからこそ解決までの流れはあっさりしていて。謎解き要素も少なく、本格ミステリを楽しむというよりは、リリテアとのゆるい会話劇もあり、ミステリが苦手な方でも楽しめる作品だったかな、と。

普段は朔也のことを様呼びなんだけど、怒ったり真面目なときは朔夜と言ったり、サーカスやポップコーンに夢中になるリリテアや、師匠と呼んでくる、ゆりうが可愛く。“最初の七人”という、厄災とまで言われた7人の国際指名手配犯によって、朔也の父親の断也がある事件に巻き込まれていて。

朔也は“最初の七人”とどう関わっていくのか。また父親が巻き込まれた事件の真相とは。殺されても生き返る朔也と、膝枕してくれるリリテア、2人はこれからどんな事件を解決していくのか楽しみな1冊でした。



PVがあるそうなので、良かったら見て見てくださいね!




以上、ラノ感でした!

レーベル
MF文庫J
ジャンル
ミステリ?
おすすめ度(評価)
★★★☆☆
ページ数
360
発売日
2021年8月25日



章ごとにいろいろまとめてみた


更新予定です。