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著者 猿渡かざみ イラスト クロがねや

売上勝負に負けたらお付き合い!?
ツンドラ新入社員と腹ペコJDが彩る
深夜の食卓ラブコメ、第2巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

深夜の食卓をともに囲む腹ペコJDこと朝日さんのおかげで、仕事一色だった俺の生活もずいぶん変わった。ある日、後輩社員の文月さんが、酒の席で無理難題をふっかけられてしまったらしい。そんな彼女を放ってはおけず、手助けしようとするが「筆塚マネージャーの力は借りません。私一人で、できます」といつも以上に頑なな様子……こんなときこそ、助けて腹ペコJD――!「私と一緒にいる時は、ほかの女の子の話、しないでください……!」――なんだか、こちらも様子がおかしいみたいで!? あなたの生活を彩る深夜の食卓ラブコメ、おかわりどうぞ!

(電撃文庫公式サイトより)

感想


前巻(1巻)のお話

前回の感想はこちらから


試し読みまでのお話

夜ふかしごはんを断るも筆塚に乗せられ、優勝しちゃう朝日さん。研修で同期の子たちとの呑み会に参加させられていた文月さんは、婦人服売り場担当の麻生さんの挑発に乗り、顔出しマスコット着ぐるみをかけた勝負をすることに――というのが試し読みまでのお話。


ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



新入社員ちゃん

さて今回はツンドラ新入社員ちゃんとコトブキくんな回でした!


同期の麻生ネネさんと口喧嘩して、昇格試験1位にならないと、感謝祭で、顔出し用の穴が開いている着ぐるみを着る勝負を受けてしまった文月さん! 間違えてお酒を呑み、口喧嘩した後の記憶が無くなっていた文月さんは、筆塚にお持ち帰りされていました。


酒で失敗したという事実で、さらにお酒を飲もうとした文月さん。そんな彼女を介抱してあげた筆塚は、「じゃあ1位、取ろうよ」と言っちゃいます。筆塚は昇格試験1位だったそうで。部下をほったらかしにしていたけど、若手のホープですからね…。


さて、一緒に頑張ろうと約束していたけれど、数か月で辞めてしまった、同期の金沢ヒカリさんがYouTuberをやっていることを知った文月さん。新入社員研修のときの夢をみた彼女は、筆塚と婦人服売り場のマネージャー衣笠さんの会話を聞いちゃいます。


「じゃあ、筆塚クンが負けたら結婚を前提にお付き合いしましょう」
(148ページ 引用)


研修で挑発していた麻生さんを謝罪させに来て、2人の昇格試験勝負に乗じて、勝ったらお付き合いという最悪な、売上勝負を挑んできた衣笠さんに、終わった、嵌められたと嘆く筆塚。婚活女性?とベテランマネージャーのやり口は…ね? 格が違いますよ。


さてさて、「いつもご馳走になってますからね、私は」と強調して、半日以上筆塚の部屋の家事をしていて、自分から筆塚の料理が食べたいと頼んじゃう嫉妬可愛い朝日さん。そんな朝日さんがいるところに、文月さんが勉強を教わりにやってきちゃいます!


色惚け新入社員、淫蕩女子大生と前線を繰り広げる2人! (どっちが勝つんでしょう、個人的には文月さんを応援したい!)。食レポもありながら、文月さんは2人きりで話したかったからと、朝日さんに日本酒を飲ませちゃうんですよ。


「金沢さん、ずっと子どもを喜ばせる仕事に就きたかったんだってさ。それも大勢の子どもをね。だからコトブキをやめてユーチューバーになったんだよ」
(222ページ 引用)


馬鹿になるまで呑んだら変われると言い出した文月さんに、渾身のチョップをかました筆塚は、水を飲むことを勧めて、金沢さんから仕事の相談を受けていたことを話して落ち着かせて。前回の朝日さんのときもそうだったけど、真剣に相手と向き合ったときの筆塚の姿、カッコいいですよね。


1か月、筆塚と猛勉強した文月さんの結果とは。感謝祭で2人は婦人服部門との売上勝負に勝つことは出来るのか! ある女の子の悔しがりながらの着ぐるみ姿が見られず残念でしたが、ラストである少女が登場して、謎だった言葉の意味も明かされて。


263ページ! この優勝した新入社員の笑みにグッときました。今回も面白かったです。2人の対決はどうなっていくのでしょう。また次回はどんなごはんが出てくるのでしょう、3巻も楽しみですね!


以上、ラノ感でした!