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著者 二丸修一 イラスト しぐれうい

朱音と蒼依もヒロインレース参戦?
TVアニメ放送開始間近な
先の読めないヒロインレース第7巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

両親との問題が解決した真理愛だけど、なんだか雰囲気が変わり、俺も一緒にいると前より照れくさい気が……って、これはまさか、黒羽や白草と同じくらい、真理愛を意識してるってことなのか!? そんな真理愛を含めた三人からのアプローチが勢いを増す中、新たなトラブルが勃発。朱音が不良の先輩に告白されて、何やら揉めているらしい。ここは兄貴分として助けてやるしかない! ……のだが、中学時代の制服を着て学校に潜入とか恥ずかしいんですけど……。女子たちの中学の制服姿が見られるのはラッキーだけどな! しかし、蒼依や碧も最近なんか変だし、俺、何もしてないよな!? 黒羽の妹たちも参戦で、末晴もパニック寸前のヒロインレース第7弾!

(電撃文庫公式サイトより)

感想


試し読みまでのお話

真島先輩からラブレターを貰い、末晴と話すきっかけを作るため、「時間が欲しい」と告白の返事を先延ばしにしてしまった朱音。一方、雛菊との演技対決で真理愛を意識するようになっていた末晴は、蒼依から恋愛相談しましょうか?と告げられて――というのが試し読みまでのお話。


このブログでは登場人物をまとめたりしているので、良かったらこちらを見て見てくださいね!





ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



志田四姉妹

さて今回は恋とカラフルシスターズな回でした!


黒羽の代わりに掃除にやってきてくれた朱音ちゃんから「ハルにぃは好きな人いるの?」と聞かれて噴き出した末晴。朱音ちゃんと一緒にやってきていた蒼依ちゃんは、末晴の今の恋愛事情を知るため、彼の恋愛相談をすることに!


わたしは嘘をつく卑怯な人間だと思ったり、他の女性を意識するなら、私だって意識してくれてもいいのにと嫉妬したり、背後から抱き着いたりなど、誰も傷つけたくないという想いで罪悪感を憶えちゃう、恋する“女性”な蒼依ちゃんを思うと…ね、切なくなりますよ。


「生徒会担当の先生から、もし、群青同盟から期末で赤点の者が出た場合、クリスマスパーティについて依頼しなきゃいけないと言われている。だから頑張って赤点は免れて欲しい」
(82ページ 引用)


恵須川さんから、クリスマスパーティの企画の協力をお願いされた末晴たち! 赤点を回避するため、真面目に勉強することにした末晴(理数系以外は絶望的)は、黒羽、白草、真理愛から立て続けに一緒に帰りませんかと言われちゃいます。


哲彦くんのおかげでなんとかトリプルブッキングを回避した?末晴。蒼依ちゃんの提案で接触を避けることにしていた末晴は、ちゃんと意識してもらえているのか不安になっていた?黒羽のお願いを聞き、手を握り返したら握ることにするんですよね。おさかの関係になってからあまり進展してないように思っていたけど、これでどうなるんでしょうか。


朱音の頭の良さは必ず他人を幸せにするし、まだ幼さを強く残す美貌はいずれ多くの男を魅了するだろう。そうした素晴らしいものをたくさん持っているからこそ、使い方を知って欲しい。
(171ページ 引用)


さて、白草と電話で勉強することになり、真理愛とは放課後の勉強会を約束したけれど、邪魔が入って1回で終わってしまった末晴。真島先輩を振った朱音ちゃんは、ネット掲示板に悪い噂を流されてしまいます


始まっていく中学校に潜入しての犯人探し。群青同盟がネット対策、犯人追及、ボディガードなどを分担して、朱音たちを群青同盟の準メンバーにして、犯人を見つけ出していくんです。その途中で志田四姉妹のそれぞれの想いと魅力、らしさが見えてよかったんですよ。


「――かかってきなさい。
相手になってあげる」
(294ページ 引用)


黒羽が手を繋ぎ、碧が初恋の人について話して、蒼依はわたしも見てくれませんか?と言い、朱音は――。3人を意識して罪悪感を抱いた末晴が、黒羽、白草、真理愛の3人に告げた言葉。魅力的な姉が恋する妹に告げた台詞とは


今回は表紙の2人がメインな回でしたが、ヒロインレースも加速し、ラストではまた次回に繋がる波乱な展開になっていて。恋する少女にアドバイスして、ライバルに、相手になってあげると宣戦布告する、姉が妹に向ける、向き合う姿が印象的でした。面白かったです。


8巻は6月発売予定らしいです。クリスマスパーティで黒羽がどんな行動をするのか! そして蒼依は3人のライバルになれるのか。白草、真理愛の運命は――などなど、少女たちの戦いが気になります。


以上、ラノ感でした!