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著者 佐伯さん イラスト はねこと

周くんは私の大切な人ですよ
真昼と周が一歩を踏み出す
甘く焦れったい恋の物語、第4巻!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想

 

あらすじ

『私にとって……彼は一番大切な人ですよ』 真昼が落とした爆弾発言に騒然とする教室で、彼女の想いを計りかねる周は、真昼の隣に立つに相応しい人間になることを決意する。容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない真昼。信頼を寄せてくれる彼女に追いつくべく、身体を鍛え、勉学に励む周。そんな周の思惑を知ってか知らずか、真昼の方も関係性を変えようと、一歩踏み出すことを考えるようになっていた――WEBにて絶大な支持を集める、可愛らしい隣人との甘く焦れったい恋の物語、第四弾。

(GA文庫公式サイトより)

感想


前巻(3巻)のお話

二年に進級し、真昼と同じクラスになった周。門脇と話すようになり、真昼から徐々に距離を詰める宣言をされた周は、学校で挨拶や世間話をするようになる。樹と千歳と調理自習の班を組んで、昼食を4人で食べるようになった2人。

「何でも言う事を聞く券」を使った真昼は、周の1日を借りてお出かけ。周から、一方的に友達と思い込んでいた相手の話を聞いた真昼は、彼を甘やかし、クラスメイトにデートしていた人のことを聞かれ、「私にとって……彼は一番大切な人ですよ」と告げたのだった。


試し読みまでのお話

クラスメイトに「私にとって……彼は一番大切な人ですよ」と告げた真昼。好きになってもらいたいからと自分磨き(運動)をすることにした周は、真昼のえちな夢を見てしまい――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



大切な人

さて今回は天使様と大切な人な回でした!


中間考査が近づき、クラスメイト達から勉強を教えてとせがまれ、例の男についても尋ねられていた真昼! 天使様の代わりに千歳に勉強を教えた周は、樹たちと勉強会をすることに。これで何回目かのテスト&勉強会だけど、距離感がまた違ったりしていて魅せられますよね。


「周くんが十位以内に入ったら、
何でも言う事を聞いてあげますよ」
(69ページ 引用)


周が中間考査で6位になったことで、ご褒美タイムスタート! 小悪まひるんに膝枕で耳掃除してもらってうろたえずにはいられず、ぷるぷるしちゃう周。もうね、読んでるとニヤニヤが、ニヤニヤが止まらない! 


そしてそのまま2人は寝ちゃって。真昼を部屋に運んでベッドに寝かせた周に、真昼は隣をぽすぽすと叩きながら「……あまねくんも」って言うんです! 何ですか「……あまねくんも」って、もう反則級。可愛すぎるんですよ! こっちはお腹いっぱいです…。

「別にいい子でなくてもいいかなって。……皆に好かれる筈がないと分かりつつも好まれるような仕草や言動をしてきた私ですけど、私を見つけて、ちゃんと見てくれる人が居るなら私は私のままで居ていいんだなって」
(192ページ 引用)


さて、添い寝を要求していたことを知って、顔を真っ赤にしていた真昼。周に夏服で生足を見せた小悪魔な天使様は、周を恰好良いと事細かに褒めまくり、周に指ごしの口づけをされ、ほっぺにキスをしてしまいます


始まっていく体育祭! ここからがさらに甘すぎた! アプローチを仕掛けていた真昼、勉強や運動と自分磨きをしていた周。キス騒動から意識しすぎて、今までの距離感を保てなくなっていた2人が、借り物競争でやっと――。


「真昼の事が、
誰よりも好きだよ。
……俺と、付き合ってくれるか?」
(269ページ 引用)


真昼に「私がどのような理由で誰かを好きになろうと、他人に口を出される筋合いはない」と、クラスメイトに対して言わせてしまった周が、家に帰って告白した姿。もう、遅いよ! 4巻、もちろん最高に面白かったです。

あらすじの一文には思わず笑っちゃいましたが、これからは2人のさらなるイチャイチャが見られることでしょう。5巻が楽しみですね。


以上、ラノ感でした!