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著者 滝沢慧 イラスト 平つくね

『大っ嫌い』なんて、言って、ごめんね
「妹」にまつわる思い出が明かされる
兄妹契約いちゃラブコメ最終巻!

目次1 ▯感想
2 ▯5巻まとめ

 

感想


前巻(4巻)までのお話

真島くんの『理想の妹』のアイデアを基にデザインした妹が、SGOに実装予定になっていましたね。深山先生は妹になって、お酒を飲んで「にーに」と呼び出して。文化祭で玲さんが講演をすることになり、始まっていく文化祭。

機材トラブルで、深山先生にイラストを描いてもらい、初葉が妹に声をあててラスト。麻衣が真島くんに玲さんの娘であることを打ち明けて、帰りの車内で「私、あのお兄さんのこと、好き、かも」と口にしていました。


試し読みまでのお話

麻衣に告白された真島くん。『妹』ではなく『彼女』になりたい麻衣のアプローチに騒然とする初葉たちは、真島くんから彼女が血の繋がった妹だと告げられて?――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



血の繋がった妹

さて今回は本当の妹とお兄ちゃんな回でした!

初葉たちに麻衣が血の繋がった妹だと告げた真島くん! いや、ほんとびっくり。妹たちとどんな抗争を繰り広げるのかな? とラブコメ気分で読み始めていったら、下のこの台詞ですからね。(これで最終巻だと分かって、悲しくもなっちゃったわけですが)


「麻衣はさ。本当は……俺の、血の繋がった妹なんだ」
(44ページ 引用)


両親が離婚して、離ればなれになったけど、真島くんは心配で会いに行っていた。大人になったら、一緒に暮らせると信じていた。そんなとき起こった事故で、母親は亡くなり、麻衣は記憶喪失になって兄を忘れてしまいます


瑞希ちゃんが以前、言っていた『妹』も麻衣でしたね。病室に行っても妹からあなた誰? 怖いと怯えられて、一人っ子だと振る舞って忘れようとした真島くん。どんな言葉も届かなかった。思い出してほしくて訴えかけていたお兄ちゃんに、切なくなりますよ…。


あの子

さて、初葉たちの力を借り、真島くんは麻衣と遊園地デートをすることに! だけど、サポート予定だった瑞希ちゃんと深山先生が見つかってしまいます。4人でアトラクションに乗って。デート中の生徒に膝枕させる先生。何やってるんですかね。


「……でもさ。それでも、お兄ちゃんの妹は、麻衣ちゃんだよ。……麻衣ちゃんだけだよ」
(144ページ 引用)


麻衣のことを気に掛けてくれる初葉の違和感を見つけた真島くんは、彼女の正体に気づきます! 「あの子」と出会った場所での初葉とのデート。楽しんで、零れてしまいそうなもの堪えて、真島くんを気遣う彼女の不器用な想いが、もうね…。


理想のお兄ちゃん

麻衣がいなくなったのなら、自分が代わりに、彼の『妹』になれるんじゃないかと思ってしまっていた初葉。幸せだった気持ちを詰め込み、「――大好き」と言って笑った彼女の気持ちを受け取った真島くんは、麻衣とイブの街に繰り出します


「――『妹(みんな)』を、選ぶということ。
それが、圭太が『お兄ちゃん』として、
辿り着いた答えだった」
(193ページ 引用)


ここからはネタバレすぎるので言いませんが、真島くんの妹への覚悟と想いが良かったですね。『レンタルお兄ちゃん』が立ち上げられた理由も分かって。これからも『妹』のために理想のお兄ちゃんになっていってください。


5巻まとめ


というわけで5巻の感想・レビュー?でした。

麻衣が真島くんに告白していましたね。麻衣が血の繋がった妹だということを伝えた妹たちの力を借り、遊園地デートやカードゲームをした真島くん。とても仲の良かった女の子の正体に気づき、初葉にレンタルされ、妹と過ごした街にやってきた彼はラスト。

クリスマスイブに麻衣とデートして、彼女のそばを離れないために、『お兄ちゃん』であることを捨てようとした彼は、ポケットの中で響いたバイブ音で『お兄ちゃん』としての日々を思い出し、みんなを選んでいました。

妹にまつわる思い出が明かされる5巻! 皆を同じように、大切にすることができる、誰だってなることができる『妹』を選んだ真島くんの想いと覚悟に魅せられました。理想のお兄ちゃん悪くないです、カッコいいです! 

そんなお兄ちゃんを支える妹たち、その1人、子供の頃から彼を知っていた初葉の気持ち。最後の言葉は『大っ嫌い』ではなくきっと――。これからも真島くんは妹たちを彼女以上の妹として愛してあげてください。今回も面白かったです。コミックスや次回作も楽しみにしてます。


以上、ラノ感でした!