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著者 佐伯さん イラスト はねこと

私だけのけ者なのは……いやです
同じクラスになり距離が近づく
甘く焦れったい恋の物語、第3巻!

目次1 ▯感想
2 ▯3巻まとめ

 

感想


前巻(4巻)までのお話

前回は、真昼と周が年越しを一緒に過ごしていましたね。周の両親がやってきて、初詣にバレンタイン、初めての看病と、少しずつ想いを寄せていく2人。真昼の母親の登場で、天使様の家庭事情が明らかになって。

母に要らない子と言われていた天使様は、苦しみを受け止めてくれた男の子の胸で泣いて最後。クラス替えを楽しみにしながら、ちょっとだけ桜を好きになっていました。


試し読みまでのお話

高校二年生になった周たち。真昼に、千歳に樹も一緒のクラスになった周は、真昼に顔色を心配されて膝枕してもらうことに?――というのが試し読みまでのお話。


ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



しょんぼり真昼

さて今回は距離を近づけようとする天使様と、かつての友達な回でした!


真昼と一緒のクラスになった周! だけど生活はほぼ変わっていませんでした。千歳は公に仲良くなっているんですけどね。時折こっちを見てはしょんぼりする真昼。周がもう少し積極的になればなんだけど、見ていて可愛いのでそのままも…うん、悩みますね。


前回大量にチョコを貰っていた陸上部のイケメン・門脇くんと会話をするようになった周は、ゲーセンで彼と出会います。手作りのチョコは髪の毛が故意に入れられていたりして食べていなかった門脇くん。モテるっていうのも楽じゃないそうですよ?


「不思議ですね、
周くんには触られても
心地よいと思うだけなのに」
(69ページ 引用)


放課後に真昼が同級生から告白されて、手を乱暴に掴まれていたところを見た周は、彼女を助けていました! 罰ゲームや可愛いから側に置きたいという人からも告白されていた真昼。周はいつものように彼女の頭を触っていて。この関係がほんともう、可愛い!


小悪魔まひるん

「周くんの生活を乱さないため、余計な勘ぐりを避けるため、迷惑をかけないために、私は学校では他人の振りをしてますけど……これだと私だけが寂しいです」
(76ページ 引用)


家で拗ねていた天使様! なんと門脇くんが同性で気軽に話かけられることにずるいと思っていたそうなんです。ニヤニヤが止まりませんね。1人除け者にされ、寂しかった真昼は挨拶や世間話で徐々に学校で接触するようになって。ついに天使様の攻撃スタートですよ。


だけど周くん、天使様に興味があるか聞かれて「天使様にはないな」と答えちゃって。それを聞いた真昼はご機嫌斜めに! 誤解が解けて「……私は魅力ありますか?」なんて言って、彼女はまたクッションに顔を埋めることになるんだけど――今回は何回も言います。可愛い!


行け行け押せ押せ真昼さん

さて、調理実習で周が、スープがかかりそうになっていた真昼を抱き寄せて庇って(ここ挿絵もあってすごくカッコよかった)、ゴールデンウィーク前に真昼はホワイトデーに貰った「何でも言う事を聞く券」(2巻、180ページ!)を使って、周の1日を貰います


「私があなた以外にさせる筈なんてないのに」
(244ページ 引用)


ここからはネタバレすぎるので言いませんが、真昼の悪戯が可愛すぎたんですよ。猫カフェに行って、似合いそうな服を見つけて、クレーンゲームをして、2人のときにグイグイくる小悪魔まひるん。


彼女に地元を離れた理由を聞かれて答えて甘えた周が、耳で捉えた小さな呟きと、真昼が落とした言葉の爆弾。この甘さをずっと味わっていたいけど、踏み込むなら今しかないぞ周! 2人の恋、応援です!


3巻まとめ


というわけで3巻の感想・レビュー?でした。

二年に進級し、真昼と同じクラスになった周は、門脇と話すようになり、彼女から徐々に距離を詰める宣言をされていましたね。学校で挨拶や世間話をするようになり、樹と千歳と調理自習の班を組んで、昼食を4人で食べるようになった2人。

「何でも言う事を聞く券」を使った真昼は、周の一日を借りてお出かけして。周から一方的に友達と思い込んでいた相手の話を聞いた彼女は、彼を甘やかしてラスト。クラスメイトにデートしていた人のことを聞かれた真昼は、「私にとって……彼は一番大切な人ですよ」と告げていました。

大天使まひるんが小悪魔まひるんにジョブチェンジする3巻! 学校でも距離を近づけようとする押せ押せな真昼の頑張りが可愛く、焦れったく甘々な2人の関係に今回も悶えました。すごく面白かったです。

4巻は2021年3月に発売らしいです。(半年後!?) 過去を真昼に話して受け入れられた周は積極的になるのか! 真昼の爆弾発言から2人の関係はどう進展していくんでしょう。次回も楽しみですね。


以上、ラノ感でした!