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著者 永菜葉一 イラスト なび

祝福するわ、キミには才能がある!
小説に魅せられた少年少女が贈る、
本物の青春創作活劇!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

柊海人の日常は全てが灰色だった。可愛い妹と何かと気に入らないことがあればすぐに激昂してしまう父。アンバランスな家庭を守るため、アルバイトに明け暮れ、将来のことなんて考えられなかった。天谷浩太の日常は全てが虹色だった。幼いころから欲しいものは何でも与えられ、何をしたって上手くいった。そんな二人に文芸部部長・神楽坂朱音は小説の世界の素晴らしさを説いた。そして、囁く「君たちのどちらかがプロデビューして、私を奪って欲しい――」 いびつな関係の3人が小説という名の戦場に出揃うとき、物語は動き出す。小説に魅せられた少年少女が贈る、本物の青春創作活劇!

(MF文庫J公式サイトより)

感想


人生灰色の少年と人生虹色の少年が、1人の少女に導かれ始まる青春創作活劇! アンバランスな家庭を守るため、新聞配達に勤しむ柊海人と、欲しいものは何でも与えられた少年・天谷浩太が、文芸部部長・神楽坂朱音に小説の素晴らしさを教えられ、小説の世界(戦場)に足を踏み入れていく、環境の違うライバルが楽しめる作品でした。

新聞配達中に自転車で転んでしまった海人。彼は父が飲んだくれのクズで、小学生の妹・澪を食わせてあげなければならないという家庭の事情から「もう死にたい……」と弱音をこぼしてしまいます。

そんなとき、高校の文芸部部長の朱音に「死にたいのなら小説を書け!」「世界がキミを拒んでも、物語はキミを待っている!」と手を差し伸べられるんです。文芸部、彩峰荘の部室で小説を書いて、小説投稿サイトに投稿するようになっていく海人。

書き方や投稿の仕方とかの説明は少なかったんだけど、第一章で海人の灰色人生から「小説のことを考えていると、不思議と粗末なことだと思えた」と思えるようになって、読者の声を聴き、小説に魅せられていくのが印象的でしたね。

一方、ライバルの浩太くんは、海人とは違って、欲しいものは何でも与えられて育った少年だったんです。近所に住んでいた朱音のことを好きになり、好きな人が喜んでくれるからと小説の沼に浸かっていた浩太くん。

2人は朱音がいる高校に進学して、彼女の「勝負で勝った方と――結婚してあげちゃいます」発言もあり、プロになるためお互いライバルとして切磋琢磨していきます。カテエラで悩んで先輩に質問して、執筆合宿で作家を目指すことを止めた先輩の話をお風呂で盗み聞きする2人。

だったんだけど、海人の妹・澪が父親に暴力を振るわれて、救急車で運ばれちゃうんですよ。海人の人生はどうなってしまうのか、ライバルがいなくなった浩太は何をするのか。

未来の出版社パーティーのことが書かれたエピローグが3つあって、どっちがプロになっているのか、見つけていく?のが楽しく。小説に魅せられた2人の最後に選んだ小説の世界への答え。この3人、良いライバルになりそうですね。面白かったです。



以上、ラノ感でした!

レーベル
MF文庫J
ジャンル
創作もの
おすすめ度(評価)
★★★☆☆
ページ数
292
発売日
2020年8月25日



章ごとにいろいろまとめてみた


海人
浩太
朱音
小桜
(エ)ページ
エピロⅠ
×
×
×
3
第一章
×
×
80
第二章
60
エピロⅡ
×
×
×
7
第三章
51
第四章
×
61
エピロⅢ
×
×
20
合計
237

エピローグはエピロにしてあります。
キャラは登場していて、
台詞があれば〇、なかったら×です。
(エ)はエッチな?シーンが
ある〇、ない×、微妙△です。
(管理人が思った通りに書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)