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著者 逆井卓馬 イラスト 遠坂あさぎ

豚さんは私のことをご存じなんですか?
ジェスと再会するため戦火を駆け抜ける
豚転生ファンタジー第2巻!

目次1 ▯感想
2 ▯2巻まとめ

 

感想


前巻(1巻)のお話

豚のレバーを生で食べたオタクの少年は、豚として異世界に転生する。王朝へ身を捧げに行くイェスマの少女・ジェスに豚小屋で転がっていたところを助けられ、人間に戻るため、彼女と旅をすることにした豚さん。

最愛の少女を殺された少年・ノットと、監禁されていたイェスマの少女・ブレースと共に王都へ向かっていた2人は、イェスマ狩りから生き延び、王都で最期の別れを告げたのだった。


試し読みまでのお話

異世界メステリアの転移経験がある3人と出会い、再び豚転生した豚さん! だけど、目の前にいたのはジェスではなく、旅先で出会ったイェスマの少女・セレスで?――というのが試し読みまでのお話。


ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。




ノットと解放軍

さて今回はジェスとの再会と三つ巴戦争な回でした!


変態オタクのエンジニア・サノンと、セレスのもとへ豚転生した豚さん! 豚さんがいなくなったメステリアでは、ノットがイェスマのために戦う「解放軍」を結成して、「王朝」と「北部勢力」との三つ巴状態になっていたそうなんですよ。


生きているとは思っていたけれど、仇敵の大男を斃して、英雄にまでなっているなんて。豚さんとどうしてこんなにも違いが…。さて、そんなノットですが、解放軍が北部勢力に負け捕虜として剣闘士をさせられていました


――この双剣には、特殊なリスタが入っている。一つにつき一発だけ、巨大な魔力を放出するものだ
(109ページ 引用)


拷問され、闘技場の地下で囚人に餌を与える少年・バッドと戦うことになったノット。リスタを使い、空から2人で脱出したけれど、1人のイェスマが命を失ってしまいます。森へ着き、どうして泣いているのか告げられた後の心境が描かれていないのはずるいですよ。


イェスマの絆

ノットからの「集え」というメッセージを発見して、ノットを迎えるために王朝の掟を破り、船に乗って、ノット同じくイェスマの骨を武器にしているイツネとヨシュと出会った豚さんたち。


――イェスマが祈祷で人を癒す能力は、その子の感情の大きさに激しく依存するんですよ。
(152ページ 引用)


イェスマの骨を使った武器は、使い手と亡くなったイェスマの絆が強さに反映するようで。ノットの強さと想いを改めて感じさせられますよね。ノットが船に現れ、想いの力で傷を治したセレス。ノットなら大きな傷でさえ治せちゃうって、可愛いすぎです!


最底辺未満の存在

――ええ、イェスマの少女たちがこんな限界オタクに心を開いてくれるのは、わたしたちが頼りになるいい奴だからでは決してありません。豚だからです。最底辺の彼女たちが心を許せる唯一の存在、最底辺未満の存在だからなんですよ
(157ページ 引用)



さて、サノンから豚である理由を考えましょうと言われた豚さんは、突然現れたシュラヴィスに連れられ、ジェスと再会します。ここからはネタバレすぎるので言わないけど、記憶を封印されていても、豚さんの背中に乗って泣いていたジェスが良かったんですよ。


セレスのもとへ転移した意味、王の最後の言葉。豚さんの知恵と機転と推理が今回も面白くて。ジェスの豚さんへの健気さ、そしてラスト、記憶を取り戻してからの想い。豚さん、これはもうジェスを離さず、大切にしてあげてくださいね!


2巻まとめ


というわけで2巻の感想・レビュー?でした。

豚さんが2人のオタクとメステリアに転生していましたね。サノンとセレスのもとに転生した彼は、ノットが解放軍を結成していることを知って。北部勢力に囚われ闘技場から脱出したノットと船で合流し、シュラヴィスに連れられ、ジェスと再会した豚さん。

洋上で爆発が起こり、一緒に逃げていたジェスが脱魔法で気絶したところで現れた、イ―ヴィスに助けられた2人は王を看取って。解放軍と王朝が同盟を結び始まる北部勢力との戦い。

闇躍の術師の攻撃を受けた豚さんの呪いを肩代わりしたジェスは、脱魔法を起こしてラスト。イーヴィスの封印魔法を解き、記憶を取り戻していました。


ジェスに再会するために再豚転生する2巻! ギャグをはさみながらの豚さんの知恵と機転と推理が今回も面白く、ジェスの豚さんへの健気さと、記憶を取り戻してからの純粋な想いにグッときました。今回も面白かったです。


ホーティスは本当にあいつなのか、豚さんは次にどう動いていくのか、3巻も楽しみですね!

以上、ラノ感でした!