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著者 藻野多摩夫 イラスト みきさい

どんなものにでも終わりが来るんだよ
人類の文明が滅んだ世界で
楽園を目指す2人の少女の物語

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

 記憶を失った自動人形《オートマタ》の少女リーナ。出来損ないの人形技師でトラブルメーカーのレミ。百億歳を過ぎた太陽が燃え尽きようとする凍える世界で二人は出会った。「ねえ、レミ。私、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだ」「リーナは私が直してあげるから!」 人類の文明が滅んだ世界で、頼る者もいない。それでも壊れかけた人形の死を食い止めるため、二人の少女は東の果てにあるという《楽園》を目指す。――きっと間に合わない。でも、最後の最後までレミと一緒にいたい。終わりゆく世界で二人の旅は続く。

(電撃文庫公式サイトより)

感想


人類の文明が滅んだ世界で《楽園》を目指す2人の少女の物語! 太陽が燃え尽きようとする、雪と氷に覆われた世界。自動人形《オートマタ》の少女・リーナと、人形技師のレミが、《楽園》を目指す、ものの終わりが楽しめる作品でした。

記憶を失っている自動人形《オートマタ》の少女リーナは、身体を直すため、出来損ないの人形技師でトラブルメーカーのレミと、ラジオから聞こえてきた声を希望に、あるか分からない《楽園》(エリシウム)を目指していきます。

ホテル・ユートピアで出会ったスロットマシン兼フロントマン。雪上車に乗る運び屋・オリヴィア。鉄の城壁が取り囲む街・シドニアで出会った人たち。ルート66(国道66号線)を歩いて旅をしていた2人は、様々な人や自動人形と出会っていくんですよね。

そんなリーナとレミなんだけど、リーナの動力源でもある《黒曜石の心臓》は文明が滅んだこの世界では残っていなくて、寿命が近づいていて。彼女はレミとトニー爺との過去や、ティアという少女と《楽園》を目指して旅をしていた2000年前の記憶の夢?を見ていくんですよ。

本当に《楽園》は存在するのか。リーナの運命は? トニー爺や母親、自動人形の死、廃墟、蒸気炉の故障など、どんなものにでも終わりがある切なさと、人情味のある自動人形や、旅をしていく2人の想い合う絆の温かさが訴えてくる面白い1冊でした。



以上、ラノ感でした!

レーベル
電撃文庫
ジャンル
終末もの
おすすめ度(評価)
★★★☆☆
ページ数
312
発売日
2020年8月7日



章ごとにいろいろまとめてみた


リーナ
レミ
ティア
(エ)ページ
   
×
×
×
7
第一章
×
38
第二章
×
×
42
第三章
×
78
第四章
×
30
第五章
×
×
48
第六章
×
46
終章
×
×
4
合計
293

キャラは登場していて、
台詞があれば〇、なかったら×です。
(エ)はエッチな?シーンが
ある〇、ない×、微妙△です。
(管理人が思った通りに書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)