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著者 七野りく イラスト cura

アレンの悲報に、教え子たちは?
紅髪の少女が、戦場に立ち向かう
魔法革命ファンタジー第6巻!

目次1 ▯感想
2 ▯6巻まとめ

 

感想


前巻(5巻)までのお話

幼馴染に昔話を語るカレン、ステラたちの恋バナに魂が抜けてしまう執事、メイドや母親に煽られるリディヤ。教え子たちがそれぞれ、実家で休暇を満喫する中、リンスター家にリチャード率いる部隊とアレンが叛乱軍との戦闘で生死不明であるという凶報が届く。

カレンと魔力を繋ぎ、聖霊騎士団第四部隊長ゴーシェの猛攻を凌いだアレン。彼は両親に別れを告げ、リチャード達と共に叛乱軍の隊列へ走り出したのだった。


試し読みまでのお話

オルグレンの謀反を聞き状況を整理するハワード家。アレンのことをティナに伝えたステラは、アレンが送ったノートを読み、無事を祈り続けて――というのが試し読みまでのお話。


ここからはネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。




アレン、生死不明

今回はなんかうまくまとまらなかったので、短め?にいくよ!


アレンが生死不明なことを聞いた教え子たち。ティナとエリーは先生に褒めてもらおうと魔法の練習をしていました。ステラから話を聞いて心配しながらも、アレンなら大丈夫と信じている2人。強いアレンを見てきているのでそう思いたくなりますよね。


ハワードとリンスターはアレンやリチャードのため、帝国や侯国と戦うことを選びます! ワルターさんもリアムさんもアレンたちを想った言葉を発した後に「舐めるなっ‼」と大使を威圧していたんですよ。親の子への愛、大人の子を救ってくれた恩人への恩義と行動には泣けてきました。


「そこで私は――……
あいつに出会った。
『奇跡』……だと思った」
(268ページ 引用)


前回アレンの悲報を聞き、泣き崩れていたリディヤ。髪切っちゃいましたね。戦場に立ち、アレンの想いを語って禁忌魔法を使う姿。彼の敗北を聞いてからは独白と戦闘で禍禍しさが増していて。ティナたちよりも長く重いアレンへの想いと覚悟が本当に辛く苦しく、また怖かったです。


そして最後の挿絵が、もうね。雨に打たれながら、天を仰ぐリディヤ、悲しそうな表情を浮かべるリリィ、涙をこぼすリィネ。昔のようになってしまった彼女を救うには、彼しかいません。


そんなアレンですが、こっちも読んでいて胸が痛くなりました。前回、リチャードたちと共に死地に向かった彼ですが、酷い傷がありながらスイやリチャードたちを守るため戦っていたんです。


名誉の為という前族長たちを説得したアレンはグラント・オルグレンを前に3人で攻撃を仕掛けて。ヘイグが戦場に現れ、不意打ちで深い傷を負ったリチャードをゴンドラへ


「――貴方には『大樹の死守』という、
より過酷な選択をしてもらいます」
(203ページ 引用)


このとき(204ページから)のリチャードとスイの叫びが、アレンの死を想像させられて、こみ上げてくるものがありましたね。老兵たちとギルに向かっていくアレン。最後には生きていることが判明して、ほっとしたけど、まだ危うい状況。7巻、非常に楽しみです!


6巻まとめ


というわけで6巻の感想・レビュー?でした。

(今回内容をまとめるのが困難だったため、いつもの概要?は省略してます)

アレンの奮闘に動き出すハワードとリンスター。教え子たちがそれぞれ想いを抱える中、敵を前にしたアレンの行動と、戦場に立ったリディヤの覚悟とアレンへの想いに胸が熱くなりました。今回も最高に面白かったです。

囚われたアレン、闇に呑まれそうなリディヤはどうなるのか、ハワードやリンスターが参戦し、『勇者』が登場して戦況がどう変わっていくのか。7巻が本当に楽しみです!


以上、ラノ感でした!