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著者 小林一星 イラスト 左

第14回小学館ライトノベル大賞受賞作
幻想的で神秘的な迷宮構築を始めようか
名探偵と魔女の知恵比べが今始まる!

目次1 ▯あらすじ
2 ▯感想
3 ▯章ごとにいろいろまとめてみた

 

あらすじ

探偵は“真実”を求め、魔女は“神秘”を求める。そして時に、人には解かれたくない謎があり、秘密にしておきたい真実がある――。とある事件をきっかけに訪れた洋館で、僕は一人の魔女に出会う。「解かれない謎は神秘と呼ばれる。謎は謎のまま――シュレディンガーの密室さ」魔女・焔螺は謎こそ神秘と考え、この世を神秘で埋め尽くしたいのだと言う。事件を解決する「名探偵」と、謎を謎のままにしておきたい「迷宮落としの魔女」との、ミステリーとは似て非なる知恵比べが始まる! 小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。

(ガガガ文庫公式サイトより)

感想


神秘を求める魔女との迷宮構築(ミステリー)! ジャンルはミステリ?だと思います。とある事件で探偵を紹介された少年・守明令和が、『迷宮落としの魔女』の異名を持つ・焔螺と出会い、事件を迷宮入りさせていく、解決しないミステリが楽しめる作品でした。

同級生の芥川から魔女の焔螺を紹介された令和は、犯人しか知り得ない情報を口にして重要参考人にされてしまった妹・弥生の冤罪を晴らすため、三十六重密室(開かなくなった36人の更衣室のロッカー)事件を迷宮入りさせていくことになります。

主人公の令和は探偵嫌いで。「解かなくてもいい謎はそっとしておけばいいじゃないですか」なんて言ったりする少し拗らせているキャラなんですよね。そんな令和は焔螺と出会うことになるんだけど、彼女は神秘を収集する魔女で、「魔導書」を使うんですよ。

「本。本。本本本本本本本本本」と本を竜巻のように宙を舞わせたり、自転車で空を飛んだり、非現実的なことを引き起こす焔螺と証拠隠滅、もとい事件を迷宮入りさせていく令和。そんなミステリだけどミステリじゃない、迷宮入りさせる発想と展開が面白かったんです。

探偵はもちろん登場していて、高校生探偵・明智太陽、自称ハードボイルド探偵・金田一勘渋郎、助手のゆでたまごと、探偵側はちゃんと?真実を突き止め、事件を解決しようとしてくるんですよね。

事件を解決させないので、謎や犯人が知りたいという方は合わないかもしれませんが、三十六重密室事件を含む3つの事件を、2人は探偵がいる中で、どう謎のまま永遠に迷宮入りさせていくのか。

弥生が起こす超常現象「やよいトリップ」の神秘など、まだ謎が多いこの物語は、前編、後編と分かれているそうで。迷宮構築するわくわく感に動かされる、神秘がどう描かれていくのか楽しみな1冊でした。

PVがあるそうなのでよかったら見てみて下さいね! 






以上、ラノ感でした!

レーベル
ガガガ文庫
ジャンル
ミステリ?
おすすめ度(評価)
★★★☆☆
ページ数
312
発売日
2020年6月18日



章ごとにいろいろまとめてみた


(エ)ページ
プロロ
×
×
×
×
×
×
8
第一章
×
×
×
106
第二章
×
×
×
94
第三章
×
80
エピロ
×
×
×
×
10
合計
298

①は守明令和、②は焔螺、
③は守明弥生、④は芥川くりす、
⑤は明智太陽、⑥は金田一勘渋郎、
⑦はゆでたまご、プロローグはプロロ、
エピローグはエピロにしてあります。
キャラは登場していて、
台詞があれば〇、なかったら×です。
(エ)はエッチな?シーンが
ある〇、ない×、微妙△です。
(管理人が思った通りに書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)