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著者 鴉ぴえろ イラスト きさらぎゆり

構えなさい、アルガルド。
――貴方の定義を、否定します
凡才の王子とキテレツ王女が激突する
王宮百合ファンタジー第2巻!

目次1 ▯感想
2 ▯2巻まとめ

 

感想


これまでのあらすじ

魔法に憧れながらも魔法を使えない王女・アニスフィア。それでも諦めず、魔学という学問を生み出して研究を続けていた。

ある日のこと、弟の婚約者であるユフィリアが婚約破棄される場面に遭遇する。アニスフィアは行き場を失った彼女を助手に誘い、共同生活が始まる。

離宮で一緒に生活することで、ユフィリアの心の傷が癒えていく中、ドラゴンの襲撃という災害が発生。

王国を守るために現地へと向かった二人は見事討伐に成功し、国に対して大きな功績を残したのだった。――しかし、婚約破棄をめぐる問題が再び⁉


試し読みまでのお話

麻薬の共同研究者のティルティのところに行くことにしたアニスたち。帰国してきた母親・シルフィーヌに説教された彼女は、弟の婚約破棄に加担していたナヴルの部屋に突撃して?――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



レイニと魔石

さて今回はレイニの謎と、アルくんの暗躍や想いが明らかになる回でした!

ナヴルくんからレイニに関わる話を聞いて、いやな予感が消えなくなったアニスは、シアン男爵との謁見の場で、レイニと話をすることにします。


王女の命令に強縮していたレイニ。だったんだけど、アニスが背中から胸まで触ってきて最後は涙目になっちゃったんです。


アニスレイニの体を触ったのには、緊張をほぐす為じゃなくて、違和感の正体を確かめる為! そして確認が終わったアニスは彼女にこう告げます。

「レイニ嬢。貴方、
多分だけど普通の人間じゃない」
(100ページ 引用)


そう、レイニは心臓に魔石があって、無自覚に魅了の魔法を使っていたんですよ。シアン男爵に命令されているんじゃないかって思っていたんですけど、これは予想外。


そんなわけで、レイニもアニスに保護されることに。ユフィと仲良くなって欲しいんですけど…どうなっちゃうんでしょうね。


ある姉と弟の悲喜劇

ティルティのレクチャーで魔力を制御出来て、ヴァンパイアの力も操れるようになって、イリアさんの血飲み始めて懐いたレイニ。


ドラゴン素材の講演会では「アニス様がこの国で生まれて生きたことこそ、誇るべきもの」とユフィの発言も飛び出して。


警報を聞いて離宮に戻り、レイニとイリアの血で染まったアルくんを見たアニスは、彼と戦うことになってしまいます。




ここからはネタバレすぎるので、あまり言わないですが、アルガルドとアニス、すれ違っていた2人が叫び、感情を悟りながら傷つけ合う、姉弟喧嘩に考えさせられました。

『――これで、
アルくんが王様になれるからね!
安心してね!』
(281ページ 引用)


姉を憎まなければいけない国の在り方に悩み、非凡であるがゆえに力を手にしようとしてしまった王子との喧嘩を止めたのは、2人を見てきたユフィで。


言葉が届いていれば変われたはずのこの関係。青色の瞳も戻ることはなく、ラストは少し寂しが残る展開でしたが、これからの転生王女と天才令嬢の魔法革命を見続けていきたいですね!


2巻まとめ


というわけで2巻の感想・レビュー?でした。

レイニの謁見に同席したアニスは、彼女が魔石を持ち、無自覚で魅了させてしまうヴァンパイアだという真実に気付いていましたね。

ドラゴンの素材の講演会が無事に終わり、立ちはだかってきた弟・アルガルド。戦いをユフィに止められた2人は、仲直りの握手をして。アルガルドはヴァンパイアの生態調査のため、辺境へ追放されていました。

姉弟が激突する2巻! 世界を変えるしかないと思うまで拗らせてしまった弟と、魔法が使えず王位継承権を放棄した姉の戦う姿と叫び、内に秘めた心に切なさを覚えました。今回も面白かったです。

アニスとユフィはどんな革命を起こすのか、3巻も楽しみですね!

以上、ラノ感でした!