著者 旭蓑雄 イラスト なたーしゃ
引っ越してきたのは勤労の天使?
怠惰の悪魔と社畜リーマンの
押しかけ甘々コメディ第2巻!
怠惰の悪魔と社畜リーマンの
押しかけ甘々コメディ第2巻!
感想
前巻(1巻)のお話
ワーカホリックの堂道拓務は、お隣に引っ越してきたシノに世話を焼かれるようになる。過去に彼女の甘やかし対象だった女の子・マナから、シノが怠惰さまに仕える悪魔だということを伝えられ、シノと一緒に住むことになった拓夢。そんなとき風邪を引いてしまった彼は、シノに看病され、「早く帰りたい」と思い始めるのだった。
試し読みまでのお話
占い師に理想的な女性との出会いと、占いに背いた場合は地獄に落ちることを告げられた拓務。倒れていた隣人を助けたら襲われそうになって、シノさんには浮気を疑われて、どうなるの?――というのが試し読みまでのお話。
ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。
アマヤカシストとダメでクズ
さて今回はお隣の天使さんと惚れ薬な回でした!
アパートのお隣に新しい人が引っ越してきました! 名前はルルフェル。『勤労』の天使さんです。このルルさん、勤労に対するご褒美として、拓務のもとにやって来たんですが、働かない駄目な子でした。天使と悪魔が逆転してますね!
ルルさんを部屋へと送り返した2人は喫茶店に行きます。シノさんが《アイドリング娘》のセンターだっていたことが分かり、堕落フェア中のショッピングを回って。拓務からの指輪のプレゼントを断って、デートは終了。いつか渡すときが来るのかも。
「は、働きたくありませんでしたっ……‼」
(94ページ 引用)
また部屋の前で倒れていたルルさん。今度は肉じゃがを求めてやってきていました。介抱して食べさせて「アマヤカシスト」ぶりを発揮するシノさんに、天使な彼女は泣きながら本音を漏らして。この2人の相性が良すぎますよ。
駄目天使は裏切らない?
拓務が働かなくなったら、ここにいる必要がない。百二十四年間もニート生活を送っていた駄目天使さんは、元の生活へと変えるため悪魔と手を組んじゃいました。許せないと怒ってやってきたマナは、混乱してアイドル活動を「仕事」と言ってしまい…うん、もうね。
メッセージを見てルルさんの部屋に行った拓務。どうやら彼女、実家の生活よりも、今の甘やかされ生活のほうが気に入ってしまったみたいなんですよ。居続けるため惚れ薬まで使ってきて、もうダメ。そんなとき会社から電話が。天使の薬よりも緊急の仕事の方が勝つ。さすがワーカホリック!
だって、それだと俺は薬なしでシノさんのことを――
(137ページ 引用)
食事中、拓務はシノさんのことが気になり始めていました! 惚れ薬が入っていると勘違いして、他のことを考えて。もう認めちゃった方がいいですよね。マナが遊びにやってきて、ルルさんの部屋を盗撮していたら見知らぬ人がいて、2人は助けに行きます。
部屋にいたのはなんと、ユニ子さんでした。序盤で拓務を占った占い師さんですね。実は彼女、ルルさんの友人で、本名もユニムルで『純潔』の天使だったんです。占いも仕込みと分かって、仕事中毒者に怒りよりも呆れられてるってよっぽどですよ、ルルさん。
惚れ薬の効果
さて、ユニ子さんが『怠坂46』や『アイドリング娘』の危ないファンだったことも分かって、シノさんがもも寂しく(誰の頭も太ももに乗せてなくて、気持ちが落ち着かなく)なって、アイドルライブにも参加した一行は、シノさんに惚れ薬を飲ませて取り合いを始めます。
ここからはネタバレすぎるので言いませんが、目隠ししているシノさんをダメな子たちから守ってあげる拓務の姿がカッコよかったですね。目隠しを取って目を開けてしまって、もともと好きな人には効果がないのに、薬のせいだと言っているときの可愛さ。
普段はアマヤカシストな彼女が甘えて?密着して、貰ったプレゼントをうっとりと眺めて。そして最後の拓務の言葉。仕事がしたい社畜と甘やかしたい彼女の恋は、加速しすぎて甘すぎました。
2巻まとめ
というわけで2巻の感想・レビュー?でした。
占い師・ユニ子にシノと早急に分かれた方がいいと言われていましたね。お隣に勤労の天使・ルルフェルがやってきて、シノに甘えられ続けていた彼女は、実家よりも今の環境を選んで拓務に惚れ薬を飲ませて。ユニ子も天使だということが分かり、彼女が作った惚れ薬を食べてしまったシノは、拓務からプレゼントを貰って笑っていました。
天使たちがやってきて、シノへの気持ちがさらに変わり始める2巻。堕落しきっている勤労の天使と、働きすぎている怠惰の悪魔。逆転している彼女たちの相性の良さと、繰り広げる日常が楽しく、仕事への姿勢が変わらない拓務のシノへの贈り物にグッときました。今回も面白かったです。
指輪ときたら今度は――、3巻も楽しみです!
以上、ラノ感でした!
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