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著者 二語十 イラスト うみぼうず

どうして探偵がもう、死んでいる?
助手が忘れていた過去へと踏み込む
ジャンルごった煮な探偵活劇第2巻!

目次1 ▯感想
2 ▯2巻まとめ

 

感想


前巻(1巻)のお話

名探偵・シエスタと死に別れた助手・君塚君彦はある日、見知らぬ少女・夏凪渚から人探しを依頼される。依頼人・斎川唯の前で探偵だと告げた夏凪と、時価30億円のサファイア事件を解決した君塚は、豪華客船で、かつての仲間・シャルと再会。夏凪を誘拐した《カメレオン》を、体を借りたシエスタと共に倒し、言伝を預かった夏凪から、4人で《SPES》を倒してほしいと告げられたのだった。

試し読みまでのお話

シエスタの墓参りに訪れて、誘拐された君塚たちは、彼女が映った動画を見せられます。カメレオンに殺されていないというシエスタ。文化祭でトイレの花子さん事件を解決した映像の後、見えていく真実とは!――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



ヘルと紅の瞳


さて今回はシエスタの死の真相と《SPES》の秘密が明らかになる回でした!

風靡さんから「生き返ったジャック・ザ・リッパーを捕まえる手助けをしてほしい」と言われ、遺体から人間の心臓を食らう《ケルベロス》の仕業だと分かったシエスタは、助手を囮におびき出す作戦を立てます。犯人逮捕と助手の扱いが容赦なさすぎですよ。

「一つひとつの情報を見誤らないこと。今、誰が、なにを喋っているのかを正確に把握しておくこと。そして常に、目の前の現象を疑うこと」
(64ページ 引用)


犯人を待っていた君塚。そんなとき、シャルが現れて襲ってきたんです! 何かがありそうですよね…。そう、彼女の正体は変身した《ケルベロス》でした。ギリギリで現れたシエスタによって事件は解決――と思われた瞬間、逃げ出した犯人は誰かに切られてしまいます。

コードネーム――ヘル。SPESの最高幹部のお出ましです。ちょっと登場が早い気もするけど、無問題。誘拐された君塚は、《聖典》に記された未来を聞き、彼女に相棒になってと告げられます。結局はまたシエスタに助けられて、左眼をやられて。ヘルに一撃を食らわせたけれど逃げられてしまった2人。どうなるんですか、探偵さん!



幼女を拾う。そしてクビになる。

映像が切り替わり、君塚は段ボールの中で眠っていた女の子を拾います。名前はアリシア。記憶喪失の女の子です。そんな彼女、身元が判明するまで、怪我をした探偵の代行を引き受けることに! 君塚はまた助手、ロリコンとはいえ、この理不尽さは流石です。

ジャック・ザ・リッパーがまた現れたと知った君塚は、探偵服に身を包んだ探偵代行・アリシアと共に《SPES》打倒に繋がる「サファイアの眼」を探していきます。この時点ではまだ、斎川に渡ってなかったんですかね。もしかしたら別物? この中に探偵は――。


「あたしもそれつけて……!
……本当の学校に、通ってみたいな」
(174ページ 引用)


さて、アリシアが協会に身を寄せることになり、二週間の探偵代行生活が終わってしまいます。お酒に酔ったシエスタとあのシーンが描かれて。まさか1巻で話していた不真面目シーンを出してくるとは思わないですよ。結局はどっちだったのか、真実は本編で!


抱き締められたかったんだよね

風靡さんから電話がかかってきて。2回目に登場した彼女が偽物だったと判明し、アリシアにリングを渡して、切り裂きジャックを探し始めたシエスタたち。平和だった日常はすぐに終わり、心臓を求める1人の少女のことが語られていきます

ここからは、ネタバレすぎるので言いませんが、アリシアが連れていかれ、彼女のことを気づかないふりをしていた助手に、手を差し伸べる名探偵の姿が良かったですね。今回も表紙と同じ挿絵が使われていて、最初に見たときとは印象ががらりと変わって、見ただけでグッとくるんですよ。

アリシアの奪還のため、シャルを連れて実験施設に向かった2人。そこで待っていた《SPEC》の真実。そして、紅の瞳を持つ少女との再戦。どうして名探偵は死んだのか。シエスタの最後の笑顔は感動で、327ページ最後の台詞は恐怖で、鳥肌が立ちました。



2巻まとめ


というわけで2巻の感想・レビュー?でした。

君塚たちは誘拐されて、シエスタとの過去の記録を見ることになっていましたね。トイレの花子さん事件を解決し、切り裂きジャックの模倣犯《ケルベロス》と《SPES》の最高幹部・ヘルを追い詰め逃げられた2人は、記憶喪失の少女・アリシアを拾い探偵代行にして。

正体が明かされ、連れ去られた彼女を助けに向かい、《SPES》の親玉から自分の正体と目的を告げられた後、ヘルとの再戦。愛されたかった少女に心臓を奪われたシエスタは、助手にある少女の名前を告げていました。

2巻を読んだ後の1巻は違った味になること間違いなし。いい意味でこの作品の過去語りは早すぎます。ジャンルという具材がまた増えて煮込まれる中、シエスタとの会話劇が楽しく、散りばめられた伏線が丁寧に回収されたラスト、この展開でこの引きは反則です。最高に面白かったです。

真実を知った主人公たちは何を思い、どんな活躍をしていくのか、3巻も楽しみですね!

以上、ラノ感でした!