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著者 二丸修一 イラスト しぐれうい

幼なじみの黒羽が記憶喪失⁉
芸能界復帰か、それとも――
思惑が交差する逆転ラブコメ第2巻!


目次1 ▯感想
2 ▯2巻まとめ

 

感想


前巻(1巻)のお話

丸末晴は小説家の少女・可知白草に初恋をする。しかし彼女に彼氏ができたと聞いてしまった! 初恋が叶わず落ち込んでいた丸は、告白を振ってしまった幼なじみ・志田黒羽と彼女に復讐をすると決意する。少女たちから好意を持たれているとも知らずに。文化祭当日、告白祭で白草の彼氏(偽)の阿部先輩がダンスを披露中に乱入した丸は、元子役なことを観客の前で打ち明ける。そして初恋の少女ではなく、幼なじみに告白して復讐(フラれて)されてしまうのだった。


試し読みまでのお話

振られてしまったは枕に顔をうずめて叫んでいました。志田家の次女と言い争って、三女に癒されて相当落ち込んでます。一方、志田家の長女で告白を振ってしまった黒羽は、振ったことを後悔して叫んでいて。振られてしまった白草も叫んでいた。――というのが試し読みまでのお話。

ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。



振られて振って振られて


今回は主人公が芸能界に復帰するか迷い、幼なじみと友人の少年が暗躍する、芸能界VS同好会な回でした!

告白祭の動画が拡散されて、マスコミが大注目している中、哲彦のもとに女の子がやってきます。名前は浅黄玲菜。何でも屋をやっている、ポニーテールが印象的な女の子です。そんな彼女にセクハラする丸くん。こういうところがほんと最低なんです!

「――私と付き合って
(56ページ 引用)


さて紙飛行機の脅迫文を頭に当てられて、それでもバカ騒ぎしている3人のもとに白草がやってきます。白草の間違い発言に教室が一瞬で凍りついて、助け舟をしてくれた峰さん。やらなかったら告白成功してたんじゃないかな…?

黒羽もやって来て、太字と小文字で言い争い。振られたトラウマで丸くんは黒羽に近づかれると、奇声を上げて隠れるようになってしまって。恐怖心と申し訳なさとでから回っちゃうのは、なぜだかすごく共感が…。


記憶喪失な幼なじみ

黒羽と哲彦は裏で密かに計画を立てていたころ、丸くんが家に帰ったら玄関に真理愛が座っていました! 1巻のエピローグで出てきた、末晴お兄ちゃんと慕ってくる子役時代の後輩な女優さんです。

「あのな……クロ姉ぇがおかしくなったんだ!
(99ページ 引用)


志田家の次女・と四女の朱音ちゃんまでやって来て。運んできたのはお姉ちゃんの危機! なんと黒羽が記憶喪失になって、普通にご飯を食べれるようになっていたんです! 黒羽は味覚音痴だったんですね…。魚にハチミツって想像しただけでも、うーん。

姉妹を取り込もうと、心の声が駄々洩れになってしまった真理愛が去って次の日。告白する前のまでの記憶がない?黒羽がピンポンを鳴らしてきて、やり直そうと言ってきます。読んだらすぐ気づくんだけど、嘘ついてるのが分かりやすい! 白草も乙女の勘で気づいてますからね。気づかないのはバカだけです!


群青同盟

さて記憶喪失も続いている中、哲彦が動画投稿サイトに『群青チャンネル』を開設しようと提案してきます! 芸能界と日常どっちをとるか。そこで丸くんは事務所に行くことにするんです。

姉に養ってもらっていた真理愛が、丸くんと出会い好きになる話が終わって。事務所に行った4人は社長のハーディ・瞬に黒羽をバカにされ、もめ事を起こしてしまいまうんです! 

ここからはネタバレすぎるので言いませんが、白草のお父さんが出てきて始まっていくハーディプロと『群青同盟』のCM勝負! 特設サイトに公開して最初は負けていたけれど、そこからの逆転劇がやっぱい面白かったですね。

後輩の少女の涙も見て、哲彦の秘密も分かり、阿部先輩がまた裏でこそこそやっていたことも発覚して、最後は嘘がバレてしまう幼なじみ。幼なじみは本当に負けないのか。今後も注目して読んでいきたいですね!


5巻まとめ


というわけで2巻の感想・レビュー?でした。いかがだったでしょうか。

告白祭のことで3人が叫んでいましたね。何でも屋の少女が現れて、丸がトラウマを持ってしまい、やり直しのために記憶喪失になる幼なじみ。真理愛は勝手に家に上がり込んで、チョロいと本音を漏らして。哲彦が『群青チャンネル』を開設すると言い出して始まる、ハーディプロとのCM勝負!

キャラを変えてギャップを見せる少年に憧れていた少女が泣いて、見せつけられる逆転劇。哲彦と社長と何でも屋の少女の関係性も発覚して、5人が集まって最後、記憶喪失が嘘であるとバレてしまいました。

社長の前で報酬を提示され最低な言動をする、主人公のバカさが顕著で、主人公だけは好きになれない。けれど、ヒロインと友人たちの策略とCM勝負の逆転劇、またそれを超えてくる攻防のあらましが明かされていく展開に、自然と気持ちが高ぶり夢中になりました。今回も面白かったです。

3巻は近日発売予定らしいです。
水着回で最強乙女な軍師の幼なじみは何を起こすのか。次回も楽しみですね!

以上、ラノ感でした!