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著者 久追遥希 
イラスト konomi(きのこのみ)

嘘(1ツ星)がバレたら追放⁉
イカサマで頂点(7ツ星)を演じて戦う
最強無敗の学園頭脳ゲーム!

目次

 1 ▯あらすじ
 2 ▯感想
 3 ▯章ごとにまとめてみた!

あらすじ

学生同士がランクを決める決闘(ゲーム)を繰り広げる学園島(アカデミー)。俺、篠原緋呂斗(しのはら・ひろと)は国内最難関の学園島編入試験で歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗(さいおんじ・さらさ)を転校初日で陥落させ、学園島史上最速で頂点に君臨する“7ツ星(セブンスター)”に成り上がった。――ああ、もちろん、そんなのは全部嘘だ。大事をやらかした俺が学園島で目的を果たすためには、嘘でもトップに君臨し続けなきゃいけない。そのためならば、俺を主人として補佐する美少女メイド姫路(ひめじ)のイカサマも、実は偽お嬢様だった彩園寺との共犯関係も何でも使ってやる。じゃあ、世界を制する嘘を始めよう。

(MF文庫J公式サイトより)


感想

「分かりましたよ――
なってやればいいんでしょう、
最強に!!」
(53ページより引用)


トップに君臨していた少女との《決闘》に、まぐれで勝った最弱主人公がトップと偽って、イカサマと嘘でゲームに挑む、学園ゲームラブコメ。

学園島に来たばかりで道に迷ってしまった篠原緋呂斗は端末の地図アプリを教えてもらった女の子をトラック、水跳ねから守ろうと手をのばしますが、不運が重なって押し倒してしまったのでした。

びしょ濡れの彼女と学園島の制度の1つ星獲りのゲームである《決闘》をすることになった篠原。ゲームは〈ターン制睨めっこ・強化版〉。表情を変えたら負けの睨めっこです。

アビリティを使って表情を変えさせようとする女の子に対し、篠原は何もなし。しかし《決闘》を見ようと人が集まったことで、びしょ濡れの彼女は恥ずかしくなって、負けてしまうのでした。

彼女から星を奪った篠原は、戦った女の子が学園島史上最速で頂点に君臨している西園寺更紗であることを知ります。身の危険を知った篠原は、彼女から奪った赤い星の効果である《一つの嘘をつくこと》を使い、データを改竄して7ツ星と偽ります。

卒業まで負けてはいけない。篠原はメイドの姫路と偽お嬢様だった更紗とともに、イカサマと嘘を使った学園頭脳ゲーム生活が始まるのでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『クロス・コネクト』を書かれた久追先生の新作ですよ!

前作と同様、奥深い頭脳ゲームあり、ヒロインたちとのラブコメあり。そして今回の重要な要素の1つである「嘘」をつきながら、イカサマを使って戦うチートあり。そんな学園島で起こすゲームと主人公の嘘に引き込まれました。すごく面白かったです。

星獲りのゲーム
この物語の舞台である学園島には、星という階級みたいな等級(ランク)制度があるんです。その星を奪い合うものが主人公たちが行うことになる《決闘》なんですよ!

「睨めっこ」「裏表当て」「100m走」。普通のゲームじゃない。アビリティ3つをうまく組み合わせて戦うんです。アビリティは星の数によって効果の度合いが違うので、1つしか星がない主人公は負けないために、イカサマを使います。このゲーム性とイカサマの組み合わせが、まず面白かった。

前作でも思ったんだけど、こんなゲームをどうして閃くんでしょうね。ゲームは理解しやすいように丁寧に書かれていて、「睨めっこ」という単純なゲームにも、アビリティの追加で新たなゲームに生まれ変わらせている。

星の奪い合いをする中でも、奪われてはいけないから、〈カンパニー〉のイカサマ協力によって勝利して。ちょっとずるいけど、主人公の立場的に楽しめました。

特殊星(特典を持つ特殊な星)を持つキャラとの戦いでは、イカサマが機能しなくなって。それでも立ち向かっていく主人公。演技VS演技のぶつかり合い。逆境からどうやって主人公が勝つのか。才能を使って乗り越える、盛り上がる展開に痺れました。

最強の偽お嬢様

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この子が最初に主人公と出会う最強の女の子、彩園寺更紗です。だけど、ちょっと残念なキャラなんですよね。最初に主人公に出会って、勘違いで勝負を吹っ掛けるけれど、恥ずかしさで自滅しちゃったり。

赤の星が篠原くんに渡って、自分の秘密がバレてるって勘違いして。気づかれてもないのに自分から秘密を明かしちゃったり。メールが来るまでずっと待ってたり。強いはずだけど、ところどころの残念さが可愛いかったです。

秘密を守るためにこの子も主人公に力を貸すんですよね。彼女の秘密は試し読み時点で明かされるんだけど、彼女がどうして嘘をついているのか。いじっぱりだけど、優しいところもあって、主人公に怒っているところが、また可愛いかったです。

イカサマチートちゃん

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主人公が住むことになった寮のメイドの姫路さんです。彼女ともう1人、加賀谷さんが篠原くんのサポートでゲーム中にイカサマをすることになります。

最初は主人公にあまり興味を示さなかった姫路さんですが、途中から顔を近づけ始めるほど良好な関係になってましたね。その都度、更紗が嫉妬していましたが…。

サポートが出来なくなって、諦めようとしたけれど、篠原くんは諦めてなくて3人一緒に立ち向かう。友達想いで優しいお姉さんみたいなキャラでした。


学園島に転入した主人公が、嘘とイカサマを使って、卒業まで学園トップの7ツ星と嘘をつき続ける、本格学園ゲームものです。

前作が好きだった方、ゲームが好きな方、ぜひ読んでみてください。


以上、ラノ感でした!

レーベル
MF文庫J
ジャンル
学園バトコメ
おすすめ度(評価)
★★★★☆
ページ数
296
発売日
2019年4月25日
バトルシーン
エッチな?シーン


章ごとにまとめてみた!

男性女性バトルエッチな?ページ数
プロローグ10
×
×
4
第一章11+1
52
第二章1+11+1
×
37
第三章1+22+3
×
×
51
第四章1+12+3
74
最終章12+1
×
48
エピローグ1+13
×
×
17
合計1+32+5
283

キャラは(主要人物+その他)
台詞がない、名前がないキャラは
カウントしてません。
あるが〇ないが×微妙が△です。
(管理人が思った通りに書いているので、
〇×△は多少の違いがあるかもです)

キャラの内訳は以下の通りです。
(押したら見えます)
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男性男性(他)女性女性(他)
プロローグ篠原なしなしなし
第一章篠原なし赤羽
第二章篠原柴田姫路加賀谷
第三章篠原赤羽、姫路多々良
第四章篠原辻、久我﨑赤羽、姫路多々良、風見、浦坂
最終章篠原久我﨑赤羽、姫路加賀谷、風見、浦坂
エピローグ篠原なし赤羽、姫路
合計篠原柴田、辻、久我﨑赤羽、姫路棗、加賀谷、多々良、風見、浦坂