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著者 上川景 イラスト TEDDY
メカデザイン 鷲尾 直広

極寒の地で新たな亡霊⁉
悪魔の弾丸を持つ2人の運命は⁉
ミリタリックファンタジー第2巻!

目次

 1 ▯感想‼
 2 ▯2巻まとめ‼

感想‼


前巻(1巻)と試し読みまで

前回は、悪魔の弾丸を手にしたレインエアと出会って他の亡霊と戦っていましたね。『岩皇族』のアレクと『甲赫族』キルリリスに2人が立ち向かい、アレクを弾丸によって消滅。キルリリスはアスリーが消滅させた?という衝撃を残して終わりました。

今回は続きで水精族!!

西国との4戦を負け続けているレインは焦っていました。そんなとき、彼は掲示板で呼び出されます。相手は女性の学長のクレイス。彼女はレインの顔見知りの教授。そしてエアとも知り合いだったのです。――というのが試し読みまでのお話。


ここからは少しネタバレが含まれるので、読んでない方は注意してください。

デッドリム

さて今回は>亡霊デッドリムと相棒のイスナが、新型兵器を奪いに来たけれど、一時休戦することになって。そんな彼女たちに無意識な感情を気づかされる、2人の信頼が増していく回でした。

1巻での予告で書かれていたけれど、出てきましたね新たな亡霊。
『水精族』の亡霊デッドリム。
「水精の弾丸」と「刀剣」を使う、表紙にも書かれている黒髪の女の子です。

最初は戦いに発展していくのかなと思ってましたが、そんなことはなくて。レインとイスナが傷を負ってあまり動けない中、一時休戦して亡霊の2人が一緒になって戦ってましたね。

デッドリムとイスナは幼馴染。そんな2人はペアとして初めの戦場で、デッドリムだけが油断して殺されちゃうんですよ。目の前で失って、そんな彼女が目の前に現れて現在に至って、しかも二人は好き同士。

「私にとって、
イスナは生きる全てです」
(231ページ 引用)


こんなことを言ったりするんですよ。こういう関係にすごく弱いんですよね…。幼馴染、好き、別れ、再会、戦場。単語見ただけでもう…うん。

イスナはデッドリムが死んだ戦のときに焦っていたそうで。優秀過ぎるパートナー。レインも今焦っている状況で、昔の自分と重ねて、想いを伝えて笑ってるイスナの楽しそうな表情。挿絵もあって良すぎました。

そんな彼女たちと一緒に、どこの兵か分からない敵を倒すんですけど。最後は仲間にはならないで、戦うことになるんです。

レインたちが「水精の弾丸」のことをある程度、教えてもらっている中で、こちら側は一切弾丸情報を教えていないという一見有利にもみえる戦い。それでも互角に戦って最後、イスナの必死に手を伸ばした想い。読んだらわかります、最高すぎです。

エアの心

クレイスからレインを殺すべきといわれても、決断できないエア。今回はこのエアの変わっていった心の部分も楽しめましたね。

彼を殺せば今の状況は変えられる。けれど、殺すという決断ができない。そんなときデッドリムの一言から、レインの言葉によって、無意識に求めていたものに気付かされる変化。互いにぶつかり合って、また関係が深まっていく、いいペアですよほんと。

どこにいったの1巻ラスト!

今回も面白かったんですよ!? 
ただ1つだけ、気になることがあるんですよね…。
いや、1巻読んでから2巻読んだ人だったら絶対思うことだけれど、

アスリーの話はどこ?

衝撃的?なラストで、どうなるのか期待してたのに、アスリーの出番すら少なくて。ふれられてなかったのがすごく残念でした。3巻に期待ですね!

2巻まとめ‼


というわけで2巻の感想・レビューでした。

レインが戦況に焦る中、新兵器の運搬中に新たな亡霊が登場し、遭難から一時休戦。現れた敵兵と一緒に戦う中で、互いに気づかされていましたね。

最後には戦い合って、みえてきた亡霊を作り出す存在の糸口。展開が読めない、極寒の地での熱いバトルに魅せられました。今回もすごく面白かったです。3巻も楽しみです。

以上、ラノ感でした!