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著者 海津ゆたか イラスト 前屋 進

オーディション合宿開催⁉
希望をもって走り出す
アイドル育成ラブコメ第2巻!

目次

 1 ▯感想‼
 2 ▯2巻まとめ‼

感想‼


前巻(1巻)と試し読みまで

前回は、オタクな中嶋くんが合格発表のときに出会った、青春にうえている女の子、一花を理想のアイドルにしようとプロデュースしていました。

最初はNGと言って自信がなかった一花も、オタクや音楽にふれて、ラスト逃げ出したけど戻って来て「世界を変えてやる」と盛大なライブをしましたね。

今回は続きでオーディション!!

千穂と中嶋くんは一花のあいさつで争ってました。「おはいちか」と「いちワンおは」。一花は「おはようございます」が良いっていうんだけど、2人は断ります。そんなとき、新キャラの黒髪の女の子、希理が「私をアイドルにしなさい」と言って来て――というのが試し読みまでのお話。


アイドル一閃


ライブ、この本1冊がライブですよ。

あの心躍る空気、オタクやサポーターが場を盛り上げて、ステージでキラキラ輝くアイドル。大げさかもしれないけれど、そのすべてが詰まってた!

前回のライブで派手なアクションをしたせいで、次への期待感が高まっている『スタジオ・ゼロ・マイナス』。プロデューサーの中嶋くんは、一花とユニットを組む新メンバーを募集するため、オーディションを開催します。

しかし来たのは希理だけ。1人だけじゃオーディションにならないので、男子を除いたメンバー4人も参加して5人で、5日間のオーディションを開催することになりました。合否を決めるのはオーディションの視聴者、つまりオタクたちです。

負けたらアイドルをやめることになる一花も、気合を入れて挑みます。全員が走って、料理を作って、歌とダンスをしていって、大食い対決もして。テレビ番組のようなことを行うわけです。そんな中で運動が苦手な一花は自主練をします。

オタクは頑張っている女の子が好きだ。
上を目指して、歌とダンスを披露し、ステージで頑張っている姿に声援を送る。でも、これは、決して頑張りの押しつけではない。たとえ、アイドルたちが挫折し、逃げ出しても、オタクの愛は消えないからだ。

(111ページより引用)


こんな文があるんだけど、まさにこれ! 全員が楽しみながら頑張るわけですよ。オタクたちもそんな姿を見てコメントをおくる。最初にライブだっていったけど、読んでいて楽しさを感じるっていうか、ワクワクするんですよね。

アイドルになりたいの?

もう1つ、感想が言いたいのは、藤桐会長の妹、希理! この子の努力!

最初に彼女は「アイドルにして」と言うんだけど、「なぜアイドルになりたいのか」を答えません。「本気」ではあるようなんですが、答えてくれないんです。けど、オーディションに来たときは中嶋くんの言うとおりに、髪の色を銀髪にしてやってくるんです。

1位へのこだわりが強くて、2位は絶対に嫌っていう。そんな彼女の言わなかったこと、物語が進むにつれ明らかになるんですよね。頑張ることには何かしら理由があるに決まってる。

彼女がアイドルになりたいと思った理由。それを聞いたら応援せずにはいられない。オタクだったら中嶋くんだったら。中嶋くんは藤桐会長にガツンと言ってやって、情けを無くし全力でアイドルを目指す2人と向き合う。

「自分のために勝ちたいって、
初めて思ったんだもん!」

(270ページより引用)


そして、これ! 最終日、マラソンで1位になった人がアイドル。無茶苦茶な課題が出されてるけど、最後まで頑張る。ゴールまで残り少ない、追い抜かれた、けど私は――と、あんまり言うとネタバレになっちゃうので、言わないけど。

彼女にとって世界が変わる。素直になって走り抜ける、一花と希理2人の姿にときめきましたね。

これが、アイドル!

2巻まとめ‼


というわけで、2巻の感想でした。

オーディション開催して、ふざけ合いながらも、一生懸命にアイドルに向かって走る2人の頑張りが、どこからでも伝わってきました。泣いて笑って、オタクたちに仲間に認められてのゴール。前を向いく勢いがありましたね。面白かった。

3巻はどうなるのかな。2人のステージとか楽しみですね。

以上、ラノ感でした!