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著者: ミサキナギ イラスト: れい亜

第25回電撃小説大賞受賞作!
敵だった吸血鬼と暮らす世界で
兵器な少年は正義を貫く

こんにちは、夕凪真白です。
今回は電撃文庫から『リベリオ・マキナ ―《白檀式》水無月の再起動―』の感想やっていきたいと思います!

目次

 1 ▯あらすじ
 2 ▯おもしろポイント
 3 ▯感想

あらすじ

対吸血鬼戦闘用絡繰騎士《白檀式》――ヘルヴァイツ公国が誇る天才技師・白檀博士の“五姉弟”は欧州を吸血鬼軍の侵略から救う英雄となる……はずだった。十年ぶりに目覚めた“失敗作”、第陸号・水無月は想定外の戦後を前に愕然とする。起こるはずのない暴走事故により、“虐殺オートマタ”として歴史に名を刻んだ五体の姉兄たち。さらに大公と吸血鬼王による突然の和平を経て、公国は人間と吸血鬼が平等に暮らす世界で唯一の共和国へと変貌を遂げていた。亡き博士の娘・カノン、吸血鬼王女・リタとの出会いを通じ、新たな“日常”を受け入れていく水無月だったが――。第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞・オートマタの少年と二人の姫が織りなす、正義と反抗のバトル・ファンタジー起動!!
(電撃文庫公式サイトより)
 

おもしろポイント


《白檀式》第陸号・水無月

対吸血鬼用の戦闘機械である少年、水無月は兄姉とともに戦争に向かおうとしますが、母(春海博士)から『不適合』と告げられその場で眠らされます。

10年後、水無月は目覚めますが、すでに戦争が終わっていました。敵だったはずの吸血鬼は人間と一緒に生活し、憧れを抱いていた兄姉たちは起こるはずのない暴走により人間を殺害し、悪者として歴史に刻まれていたのです。

1章はそんな事実を知った水無月が春海博士の娘、カノンと学校に通っている日常シーンから始まります。朝食を食べようとさせたり、戦闘は駄目といったり。カノンは水無月が機械であるということを知っていても人間のように接します。こんな生活を続けているのですが、水無月は戦争に行けなかったことや『不適合』と告げられたこと、自分の存在意義に葛藤していました。

そんな水無月くんが真実を知っていき、カノンに心を開いて、最後にやりたかったことを果たす様子は、感動して涙がこみ上げてきちゃいました。


少年と2人の姫

バトルだけではなくて、ラブコメもあるんです!

春海博士の娘でオートマタオタクな少女、カノン。
吸血鬼王を父に持つ天然バカな少女、リタ。

この2人に水無月は好かれているんですが、恋愛の知識や人間の知識や感情が欠けている水無月。決闘でリタが下着姿になっても「…は?」とマヌケな声を漏らしたり、海鮮パスタ?のアサリをまるごと食べたりと残念な行動を繰り返します。

けれど2人が傷つけられていたとなれば、備わった戦闘技術で敵を倒し、カッコよくなるんです! 見た目は女の子っぽい?美形だけど、カッコよさとバカっぽさを合わせ持った水無月と、カノンとリタ。3人のラブコメはすれ違いが多く、おかしな言動ばかりで笑っちゃいました。

(殻ごと食べるはさすがにね…下着みせながらベッドの下を確かめるヒロインって…おかしいじゃん!)


《白檀式》VS《白檀式》

中盤からヴァンパイア革命軍という、人間と一緒に生活をすることを嫌う集団が登場します。その組織のリーダーであるヴィルヘルムは、カノンやリタを痛めつけたり、水無月を操ってカノンを殺させようとしたり、敵となって現れるのです。

そしてその集団の中には、1人だけ居場所が分からなかった姉の睦月の姿がありました。彼女と戦い、兄姉が人間を殺してしまった真実を知って、最後の決戦に挑むシーンはよくある展開ではあったけれど、1対1で正面向き合って戦う熱量と迫力がありました。

ヴィルヘルムとの対決の後で見られる2人の笑顔が、とびきり可愛いので、そこの部分も注目ですよ!

(イラスト可愛いので全文公開、読んだ人もおススメ!)


感想

「――俺は対吸血鬼戦闘用オートマタ、
絡繰騎士《白檀式》第陸号・水無月だッ!!」

(リベリオ・マキナ 288ページより引用)


すごく面白かったです!
水無月くんの心の変化を追いながら、ラブコメもあって、そして最後にはバトル。怒涛の展開に読む手が止まりませんでした。

全文公開で読んではいたんですけど、イラストがつくとやっぱり違っていて。カノンが水無月を修了命令するシーンや、睦月と戦うシーンはよりキャラの心情が感じられて、傷を負って戦う悲壮感が刺さりまくりでした。

キャラは水無月くんはちょっとあれだけど、カッコいいし。リタちゃんは天然っぽさが出てて可愛くて。カノンちゃんは母を追う強さが感じられて。最後の水無月くんに〇〇されたけど、心境知ってショック受けてるところが面白かったです。

全文公開で読んじゃったよって方も、まだ読んでないよって方も、ファンタジー好きな方、ぜひ買ってみて下さい!


2巻が夏に発売されるということなので、楽しみですね。きれいに終わってたので、続きがほんとに気になります。

以上、ラノ感でした!

評価
ページ数バトルエッチな?
★★★★☆
312
×

バトルなどはシーンが、ある(〇)微妙(△)ない(×)です。