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著者 藤井論理 イラスト 葉山えいし

勇者の力はあるけど資格がない⁉
力ある賢者が勇者をサポートする
ドタバタ冒険ファンタジー!

こんにちは、夕凪真白です。
今回はスニーカー文庫から『はぐれ賢者の魔王討伐リスタート!』の感想やっていこうと思います!

目次

 1 ▯あらすじ
 2 ▯個人的おもしろポイント
 3 ▯感想

▯あらすじ

ずば抜けた才能を持つがゆえパーティの仲間に疎まれ、第一線を退いた大魔法使い・クノハ。辺境に暮らし、ピンチの冒険者を密かに助ける毎日だったが――「やったあ! 仲間になってくれるの?」“勇者”の資格を持つ無才の少女・ロゼに惚れこまれ、彼女の魔王討伐の旅をサポートすることに!百合ヒーラーにコミュ難さむらい娘と、美少女だが癖のあるメンバーが集うロゼのパーティ。冒険者の水準を遥かに凌ぐ高位魔法《オリジナル》を操るクノハは、駆け出しパーティのクエストを軽々こなし、寄り道多めなロゼたちと二度目の冒険を大いに楽しむ!!
(はぐれ賢者の魔王討伐リスタート!  特設サイトより)
 

▯個人的おもしろポイント

①お人好しなサポート賢者!
主人公のクノハくんは、魔王討伐できる?力を持っているんです。だけどそれは、ポンコツ低級神様の間違いで手に入れちゃった力! もともと渡すつもりだった勇者の資格がある子は全然ダメな子で…。神様から頼まれて始まる、ライバルごっこと、バックアップは苦労が絶えなくて笑っちゃいます!

②勇者の残念パーティ!
勇者の資格だけを持ったロゼちゃんは、最初の町でパーティを即決しちゃうんです! 百合で下心丸出しなイルマちゃん。コミュニケーションが苦手な貧乏侍のニノちゃん。そして、光る魔法しか使えない天然勇者のロゼちゃん。美少女3人だけで、魔王討伐できる? かわからない勇者パーティは、脱線多めで楽しいです!

③天然ちゃんと人間不信くん
ロゼちゃんとクノハくんの相性がいいんですよ! 寝ているロゼちゃんを起こすところから始まって、クノハくんは影ながらサポートして、ロゼちゃんは料理作ってあげて。お姫様抱っこしたり、膝枕されたり、仲良し2人のちょっぴり甘い関係に頬が緩みます。

他にもいっぱいおもしろポイントはありますが、今回はここまで!

気になった方は、試し読みをご覧になられたり、書店さんに行って見たり買ったりしてみて下さいね。

▯感想

3人とも個性豊かなんだけど、全員が全員違う方向にまっしぐら。下級魔物討伐もあんまりできないダメっぷり。クノハくんがいなかったら絶対に負けちゃってるけど、そんなことは気にもせずに。「お前の職業は?」と聞かれて「コック」と答えてしまうぐらい、脱線しまくる彼女たちの掛け合いが楽しかったです。

前のパーティで人間不信に陥って、仲間っていう言葉を聞いただけで「あばばばばば」ってなっちゃう主人公って…。可哀そうだと思うんだけど、ひょうたんに話しかけて、間違えて投げちゃって追いかけるところは、想像しただけでおかしくて。

そんな彼もロゼちゃんをサポートしていくことで心の成長が見えてきて。イルマと一緒に覗きをしたり、ツッコミ頑張ったり、嘘ついてライバル気取ったり、魔物退治したり…頑張り過ぎな気もするけど。この子の頑張りによって、女の子3人が活き活きとバカなことをやれていて、そんな彼の困難と3人の女の子たちの日常に笑っちゃいました。面白かったです。

次にキャラ。まずはロゼちゃん。魔王は魔物作ってるから寂しい、と思って会いたいって言ったり。「クノハにしかしたことないから」とか言ったりする、この天然なところが好きすぎる! 保護欲をくすぐられる、ふわふわなところが可愛すぎでした。

そして、イルマちゃん。「何回もやったら罪悪感が消えるから」とか言えちゃうぐらい、覗きとかをやる変態でした。クノハくんと覗き仲間で頑張ってほしいですね。そして、ニノちゃん。一番まじめだけど、高い時給にやられちゃう残念な子でした。クノハくんのことを「さま」呼びになったけど、今後の絡みはどうなるのかな? 楽しみですね。


最後に。未だ魔王討伐へは一歩も進んでない?この物語が、どう終着するのか、2巻以降も楽しみにしています!

以上、ラノ感でした!

評価
ページ数バトルエッチな?定価
★★★
296
648

バトルなどはシーンが、ある(〇)微妙(△)ない(×)です。