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著者 えいちだ イラスト あやみ

千年前にタイムスリップ⁉
最強魔術を使って帰還に挑む
歴史を巡るファンタジー!

こんにちは、夕凪真白です。
今回は電撃文庫から『そして異端の創換術師』の感想やっていきたいと思います!

目次

 1 ▯あらすじ
 2 ▯個人的おもしろポイント
 3 ▯感想

▯あらすじ

最先端魔法を教える学校に通うエリオットは突然千年前に転移してしまう。折しも時代は列強三国が覇権を争う魔導大戦期。彼らの祖国は滅亡の危機に瀕していて!? 最強魔術を使って祖国を救い元の未来へ帰還せよ!
(電撃文庫公式サイトより)
 

▯個人的おもしろポイント

①千年前に転移!!
学院の研究所にいたはずなのに、突然1000年も前にタイムスリップしちゃうんです! 過去だと知らずに歴史を変えて、歴史を変えないようにしながら、魔法を使って敵を蹂躙していき、待っている驚きの展開。元の時代に帰るために突き進む。彼らの熱い物語は面白いんです。

②召喚術と錬金術の組み合わせ!
主人公が使う技が、召喚術と錬金術の良いところだけを組み合わせた「創換術」っていう新しい技なんですよ。1,000年前の世界では当然、最強! 姫様を助けて、襲ってくる敵をやっつけて。幼馴染のために生み出した優しい術だけど、進んでいってわかる悲しい使われ方。最強の術を持つ主人公が、どう歴史を進んでいくのか。魔導の核を持って生み出し戦っていくのは、面白いです!

③可愛いヒロインたち!
ヒロインたちが可愛いんですよね。ケモ耳っ子の幼馴染、お姉さんっぽい幻術を使うスパイ、幼いけど頑張るお姫様。戦うときは戦って、遊ぶときは遊ぶ。冷静で緊張感があまりない? 国を守るため、元に戻るために頑張る3人の、緩い日常は楽しいです。

他にもいっぱいおもしろポイントはありますが、今回はここまで!
気になった方は、試し読みをご覧になられたり、書店さんに行って見たり買ったりしてみて下さいね。

▯感想

最先端の魔法学校に通っていた2人が、突然1000年前にタイムスリップして、元の時代に戻ろうとするファンタジー! ジャンルはファンタジーです。最先端の魔法を作り上げた主人公、エリオットは突如、幼馴染のアーシェと一緒に1000年前にタイムスリップします。何が起こったかもわからずに、産業スパイと出会い、死ぬはずだった姫様を助けて歴史を変えちゃって。襲って来る敵を魔法で薙ぎ払い国を守り、元の時代へと帰ろうとする。横行するバトルや技術の違い、過去と未来の攻防が楽しい作品でした。

1000年も前だと全然違いますよね。日本だと平安時代くらい? 教科書でちょっとだけ知るぐらいです。そんな1000年前の大戦期に、とばされちゃうわけですが。最初っから姫様を助けてても、自分たちの未来を守ろうと動いているところが好印象でした。元の時代に帰るために敵も味方も関係ない。スパイや国の人たちと協力しながら、何を言われても進み続ける姿は、いつ見てもいいですよね。魔人など出てくる存在には、そっちからくるか!、って驚かされて。ただ、最先端魔術を持っている主人公がいることで、ドキドキ感が少なかったのが、個人的にちょっと残念だったけど。帰還しようと最強魔術で守り戦っていく、主人公たちの熱いバトルは面白かったです。

次にキャラ。まずはアーシェ。ケモミミっ子、病弱、そして幼馴染! 好きな属性がそろいにそろってる! 大事な薬を使ってでも助けようと、思ったりするのは優しくて。エリオットくんのことを想っていたり。スピネル鉱石のことを、スピちゃんっていう変な名前つけたりするところは可愛くて。首席とは思えないくらいふわふわしていて可愛かったです!!

そしてラキア。スパイさんだったけど、ちゃんと理由があって。せめられると顔真っ赤にしちゃうところが、お姉さんみたいだけど、ギャップがあっていいですね。幻惑魔法っていうところもスパイっぽくて好きでした。そして、フラミリス。殺されなくてほんとによかった…。小さな女の子が殺されるのは心がね…。国のために頑張って、前線に出てる姿は14才?とは思えないぐらい、勇気があってカッコよくて。だけど、ラストの残念な感じが…うん。年頃っぽくて可愛かったです。


イラストは、あやみ先生。
一番好きだったイラストは151ページ!
アーシェが川辺でたそがれているところに、切ない感じが出ていて。服の下で剣が輝いているところが異質だけど、明るい未来をみせているようですごく好き。他にも、女の子ふたりが抱き合ってたり、ドラゴンだったり、可愛いものとかっこいいイラストがあって、どれも素敵でした。


ファンタジーが得意じゃないけど読みたいよって方、ファンタジーが好きな方も、おすすめです。

以上、ラノ感でした!

評価
ページ数バトルエッチな?定価
★★★
264
×
615

バトルなどはシーンが、ある(〇)微妙(△)ない(×)です。