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著者 久追 遥希 イラスト konomi(きのこのみ)

入れ替わり逆転ゲーム幕引き!
2人の電脳神姫を倒すため
改変された3つのゲームに挑む!

こんにちは、夕凪真白です。
今回はMF文庫Jから『クロス・コネクト』4巻の感想やっていきたいと思います。

前巻(3巻)の感想はこちらをクリック!

あらすじ

人智を超えた究極のAIシリーズ・電脳神姫(バグナンバー)―彼女たちを救うため、夕凪(ゆうなぎ)は星乃宮織姫(ほしのみやおりひめ)の用意した究極の鬼ごっこ『EUC』を知略の限りを尽くして見事クリアした、かに思われた。だが、ゲームは制御不能となってしまい、その原因が電脳神姫三番機・未冬(みふゆ)と四番機・冬亜(とあ)にあることを突き止める。これまでの非道な扱いへの反発からスフィアに、さらには世界への叛逆を開始した少女たち。夕凪は、彼女たちを止めるため、最悪の裏ゲーム『GRA』へ参加。「縛り内容のわからない縛りプレイ」という極限の緊張感のなかで、少年の頭脳が冴え渡る―10代から圧倒的支持の逆転ゲーム第4弾!
(MF文庫J公式サイトより)

感想

前回はスフィアのボス、星乃宮とのゲームに勝ち、秋桜がゲーム内に居座って終わったけど、今回はラストバトル! 新たに2人の電脳神姫、未冬と冬亜が登場。彼女たちはスフィアに復讐するために崩壊を実行する。崩壊を抑えるために残る秋桜。秋桜と入れ替わり、夕凪君は2人を止めることが出来るのかーーというのが試し読みまでのお話。

今回でこの作品は一旦の幕引きになるそうです…。3巻で星乃宮が出て、ちょっと早いかなと思ったけど、終わりだったんですね…。悲しいです。だけど、それだけにすごく面白かった!

スフィアの復讐にやってきた三番機と四番機。彼女たちもいろいろされてきたみたいです。夕凪君は彼女たちとの協力を拒否して、ゲームを仕掛けて。2人はそれに乗る形になっているんだけど。今回のゲームはかつてクリアしたゲーム3つ! しかも、2人が改変して通常ではクリア不可能になったもので、72時間でクリアしなきゃいけないんです。

1巻で春風を助けるためにクリアした、カードバトル(ROC)
2巻で鈴夏を助けるためにクリアした、ポイントを使ったバトルロワイヤル(SSR)
3巻で秋桜たちと戦った、鬼ごっこ(EUC)


どれも舞台は同じだけど、かなり難しくなっていて。懐かしさを感じながら、それでも違ったゲーム展開に熱くなりました。過去に出てきたキャラもゲーム内で出てきて。サポートしてくれる人、攻撃してくる敵。駆け引きや戦略を練って戦うバトルは、それぞれ前に戦ったものとは違った面白さがあって。タイムリミットと能力の使いどころ、本当に負けられない中で、夕凪君はいつも以上にカッコよさが出てました。

秋桜がログアウトを拒否した理由は最初に書かれてあって。秋桜は崩壊のことを気づいていて、星乃宮を助けようと残ったんです。3巻では世界征服なんていっていた星乃宮だったけど、彼女は優しい人でしたね。秋桜を想ってるところで急に可愛くなって、ドジっ子……秋桜大好きさんです。

今回出てきた電脳神姫の2人、未冬と冬亜は当然、復讐をした意味があります。ゲームをクリアしていくうちに、だんだんと分かっていくんだけど。彼女たちの呪われている特殊能力、悪い方向にしか役に立たない能力。彼女たちが出会った経緯、2人の想いなど、読んでいてつらかったですね。未冬から感情や名前を貰った冬亜、冬亜を守るうちに心が汚染された未冬。互いに思ってるからこそ、語り出すシーンは感動でした。

イラストはカッコよすぎますね。36、37ページに加えて318、319の見開きイラスト。挿絵に口絵。どれもキャラクターが可愛く、カッコよくて、迫力あるイラストは最高です。

ということで4巻。崩壊までのタイムリミット。そろった電脳神姫。改変したゲームでの駆け引きや戦術、熱いバトルに魅了され、キャラたちの夕凪君への想いに楽しくなりました。1巻から4巻までどれも、すごく面白かったです! 新作楽しみにしています!

以上、ラノ感でした!